[ EP: 科学に佇む心と身体 ]

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いいパパ悪いパパ:父さんと育児

カテゴリ[科学に佇む2007年] 2007/11/29
父さんは育児下手
●NEWS2007/11 PhysOrg What happens when dad looks after the kids?
父が子供の面倒を見ると何が起こるか ― ?
 一部の父は、母が行うの同じ品質の知的刺激を若い息子に与えることができてない
 父のもとで週15時間を過ごしていた男の子は、入学後の成績がイマイチ
 父さんと過ごす時間の多さは、女の子では影響は見られない

 男の子は父さんといたらダメ??? 何があったんだ?
●NEWS2007/11 PhysOrg What happens when dad looks after the kids?
 子供の世話をするとき、父親は自分の任務が「監視」業務であるかのようにふるまう。
 子どもの創造性や知性を伸ばす方向に関わろうとする度合いが少ない。

 これは、
  ・父さんは見守る、自主性を尊重する
  ・母さんはおせっかい、子どもの創造性や知性を伸ばす方向に関わろうとする
  ・娘は、創造性や知性を伸ばす方向に作用されなくても伸びる
  ・息子は、創造性や知性を伸ばす方向に作用されないと伸びない
・・・ということなのだろうか?
●NEWS2007/11 PhysOrg What happens when dad looks after the kids?
 これは週15時間もの父さん子守の結果であって、週15時間のようなやたら長時間ではない面倒見であれば、父さんの存在は男の子にも女の子にもプラスに作用してくれる。
 父さん子守のご利益は、生後1年以降に開始されるときのみに発揮される。
 生後1年以内での父さん子守は、ごくわずかの症例で子どもに悪影響を及ぼすケースがあるほかは、母と比べてさほど特記すべき点はない。おそらく、生後1年の授乳期が終わるころから、子どもの環境反応能力が変化するのだろう。
 父さんは、適度に育児にたずさわるのがよろしいようで。


●右画
 父と、母の、会話スタイルの差、対人様式の差が、子守の作法や子どもの伸びにもあらわれるということかな。
 → 『 脳の男女差、会話の性差 特集』

 uheeでは、そんなことを言われた父親はどうしたいと考えるのか。

 これまでの研究では、たいがい「子どもには父がいたほうがいい」となっている。(平均しての話です、もちろん子どもにマイナスになるタイプの父さんも/母さんも/世の中にはおられるわけで)
 絵本の読み聞かせは父さんの声のほうが有利だ、とか、アウトドアでの随伴は父さんのほうがナイス、とか、父親の有効性を挙げたデータもあったと思う。

 場合によってマイナスになるのだとしたら、父さんは_どういうふうに_子どもといたほうがいいのか。

... 以下つづき...

〓〓〓 EP 〓〓〓

 どの場面で、どういうふうに父さんは面目躍如たるのか、バランスよく見せてくれると助かるんだけれど、実際はそんな簡単に一覧表にできるものでもない。各家庭や地域環境などのケースバイケース、そして各個人の素養の差のでかさ。
 でも、「父さん」という過剰におおざっぱなくくりが、世間に流通するときに引き起こす葛藤にあてる湿布薬として、何か考えてみてもいい、かもしれない。

 以下、うちにある過去記事メモから。

●●●○●●●

アンカー【存在が安心である父さん】

●右画
離れていても、父さんがいるならば
2007/02 EurekAlert Involvement of nonresident fathers may protect low-income teens from delinquency
 母子家庭、同居してなくても父とのかかわりあいがあれば、低所得者層のティーンエージャーはグレません

母さんの心がまいってしまったとき
 父さんがしっかりしているか否かで子供の運命が決まる
2004/08 EurekAlert Study shows impact of emotionally healthy fathers when mothers' poor mental health affects children

父さんの援助がよい子を作る
2004/11 EurekAlert Daddy counts
 supportive father can promote early cognitive and language development in young children as well as affect mothers' supportive parenting.


●家族関係が良いなら、子どもも伸びる

お父さん、その子をお風呂に入れてあげて
 父親に風呂の世話をしてもらえなかった赤ちゃんは問題児になりやすい
2001/11 BBC News Fathers urged to bath baby

父親の愛(とその有無)は児童発達を左右する
2001/12 Yahoo! News  Dad's Love Influences Child as Much as Mom's Love

面倒見の良いお父さん、良い関係を持ってくれるお父さん、子供が良い子に育ちます
2002/03 EurekAlert! Involved fathers key for children

良いお父さん、お子さんの成績をアップさせます
2002/04 EurekAlert! Personally involved father figures enhance kids' learning in school
2004/04【日本語記事】 UK Today (JAPAN JOURNALS)
 小さい頃に父親と密に関わった子供は、学童期になって好成績を発揮


●父さんは存在感ありますか?

2003/02 【日本語記事】読売新聞 ままごと 母親役の不人気  家でガミガミ魅力なし
 かといって父親役はどう演じていいか分からない、一番やりたがる役はペットだったりする。

父親の影の薄さ→十代の妊娠
2003/05 New Scientist Absent fathers linked to teenage pregnancies

子供時代、父親が役割不全だと性犯罪者になる誘因になりかねない
2002/09 Yahoo! News  Many Sex Offenders Had Bad Fathering During Youth


 このあたりは、父さんのありようが、父さん効果とは無関係に「安心できる家庭でしたか?/家庭環境が逆境だったか否か」と同義扱いになってしまっているような気もする。

アンカー【言葉を司る父さん】

●右画
子供の言葉は父親とのお付き合いでより発達する
1999/12 Reuters Health Study: Contact With Dad Means Better Language Skills

母より子供の言語発達への影響が大きいのは父さん
2006/10 EurekAlert Fathers influence child language development more than mothers
父さんのしゃべり、子どもの言語発達を左右する
2006/10 New Scientist Kids hang on to dad's every word
 時間でも量でもない、父さんのボキャブラリが肝心

男は赤ちゃんとお話しするのが下手
2003/02 BBC News Women 'better at baby-talk' than men
2003/02 EurekAlert! Dad's coochy coos leave baby guessing

おやすみ前のお話はお父さんにまかせよう  男の太い声は寝付かせるときに最適
2001/03 The Observer Deep male voices are the best for falling asleep to


 語彙の量の豊富な父さんがいてくれると、お子さんの言葉の量が増えて良いらしい。
 でも、父さんは子どもとのコミュニケーションがデフォルトでうまい、という話ではないようであるのが、ね。コミュニケーションできてなくても、一方的に父さんの語りを聞かせれば、子どもは言葉を学び取るわけ?

追記:
父がうつ状態である児童は、語彙が貧弱
2008/05 BBC News Depressed fathers 'hit learning'
うつ状態の父さんは、子どもの言葉の発達に良くないらしい
2008/05 New Scientist Depressed dads affect kids' speech development


アンカー【社交性を後押しする父さん】


父子関係のクオリティは、成人期の社交性を左右する
2007/02 EurekAlert The quality of a father-child relationship effects intimate relationships in adulthood


●息子に作用する父さん

2005/07 【日本語記事】日経メディカル
MedWave 出生後の父親のうつは男児の行動面の発達に悪影響を及ぼす−−英国研究


 息子と娘で、父さんの貢献効果がなんぼか違うという話はほかにもあったような気がする。

アンカー【父さんをやるにもコツが必要】


2004/07 【日本語記事】産経新聞 相談に乗ってるつもりが大違い
 「父子」意識にすれ違い 都調査「深刻な問題」

2005/12 【日本語記事】読売新聞 理想は「必要なときにしかる父親」…読売世論調査
 雷おやじは尊敬される割合が高め

完全主義者の父、青少年期の我が子において摂食障害傾向を強めてしまう
2006/05 EurekAlert Perfectionist fathers can reinforce tendencies

2004/08 【日本語記事】UK Today (JAPAN JOURNALS) 本気で子供と競争する父親、遊び相手には不人気

父子同居の良し悪し、父親に反社会的行動が見られるか否かしだい
2003/02 Health Behavior News Service BENEFITS OF LIVING WITH FATHER DEPEND ON DAD'S ANTISOCIAL BEHAVIOR

父さんの仕事が非熟練職やストレスの多い職だと、お子さんの自殺率高め
2006/03 EurekAlert Children more at risk of attempting suicide if father is in both unskilled and stressful job


 まずい父さんは、育児を「我流」でやってしまっていることが多いっぽい。「これがしつけだ」「うちはこうやるんだ」。
 まずい父さんは、地域と縁が切れていることも多い。ご近所さんが、人生の先輩が、どんな育児をしていて、どんな育児がまずい結果になるのか、見ていない。

◆表紙◆表紙◆表紙◆表紙
 『父親が子育てに出会う時 「育児」と「育自」の楽しみ再発見』 土堤内昭雄著; 筒井書房
 新装版『父親と家族 父性を問う』 黒柳晴夫編 シリーズ比較家族 早稲田大学出版部 2004/09
 『オトコの子育て講座 子をもつ父親が「子を育てる父親」になるための32のヒント』 青木匡光(著)  教育評論社  (2006/05)
 『おいしい父親の作り方かしこい子どもの育て方 脳が教える幸せレシピ』 川島隆太著 学研 2003/10

アンカー【子供ができると父さんは変わります】


 → 2006/07 『 出産で賢くなるのは男?女?』

父業の効果  子供と暮らす男性はより社会との連絡が密になる
2000/04  Penn State  Fatherhood can have transforming effect on men's lives  by Dr. Eggebeen


 子どもをお持ちのお父さん、育児は楽しいですか?

cover
Redefining Fatherhood

●父性の再検討 父は遺伝子供給屋や財政担当ってだけじゃない
 by Nancy E. Dowd
 (July 2000)
  New York University Press
書籍情報と書評:アマゾン     .





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