まいどのことながら、気温ギザつるべ落とし。
●ナショナルジオグラフィックで火山特集。
ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP

【遺伝子操作か幹細胞か】
あいかわらず変なところにひっかかる自分なのですが、今回のノーベル生理学・医学賞は「ノックアウトマウス作製法」だと思っていたところ、「幹細胞研究」として記述している記事がいくつかあって「あれ?」。
まあ、どっちも正解ではあるのですが。
ノックアウトマウス、遺伝子操作、ES細胞。各報道を、どれをメインにしているかで分類してみると。
●ノックアウトマウス系
2007/10 【日本】スラッシュドット ジャパン
ノックアウトマウス作製法にノーベル医学生理学賞が授与される
2007/10 【イギリス】Nature Biologists claim Nobel prize with a knock-out
Architects of mutant mice are rewarded for their work.
●遺伝子改変系
2007/10 【日本】毎日新聞 ノーベル賞:医学生理学賞、米・英の3氏が受賞 遺伝子操作原理を発見
2007/10 【イギリス】BBC Key gene work scoops Nobel Prize遺伝子仕事でノーベル賞かっさらう (後日、見出しは「Gene work scoops Nobel Prize」に更改される)
●ES細胞系
2007/10 【アメリカ】Discovery Stem Cell Scientists Win Nobel 幹細胞科学者、ノーベル賞
2007/10 【イギリス】New Scientist Stem cell pioneers scoop Nobel Prize 幹細胞先駆者、ノーベル賞獲得
●どれでもなく逃げた系
2007/10 【日本語記事】読売新聞 米ユタ大・カペッキ教授ら3人にノーベル生理学・医学賞
●幹細胞からノックアウトに路線変更
2007/10 【アメリカ】National Geographic Three Get Nobel in Medicine for Stem Cell Work 幹細胞ワークでノーベル医学賞を手に入れた三人
↓ のちに見出しを変更する
2007/10 【アメリカ】National Geographic Nobel in Medicine Awarded to Three for "Knockout" Mice ノックアウトマウスで3人に授与される医療ノーベル賞
●かねてより、日本では「遺伝子組み換え(GM作物とか)」を想起させる記述は見出しに入れない傾向が強い。「幹細胞」の知名度も極低。というか、科学報道は微妙に「報道的に必要な要点だけにしておいて、細かいこと(論点や意見)は書かずに逃げる」傾向があるような気がしている。ノックアウトを「遺伝子欠損」と表現している事例もあった。
●イギリスは遺伝子研究推進に好意的なぶん、「遺伝子操作の新手法」として扱いがちだったのかな。
●アメリカはブッシュが幹細胞研究を踏みつぶし、さんざ国民を巻き込んでもめている関係で、「幹細胞」を見出しに持ってきがちだったりする。イギリスの「New Scientist」も、気分的にアメリカ寄りだからか、幹細胞が見出し。実際の受賞理由的には、どっちかというと「幹細胞」部分は主より従っぽいんだけれど。
●おもしろいのはナショナルジオグラフィック(アメリカだったよね?)の路線変更。最初、アメリカのノリで「幹細胞だ」とやってしまったのを、「あれ、メインはノックアウトの手法か」と修正したということだろうか。

母親のお尻がでかくて丸いお嬢さん、娘の乳ガン率が高め2007/10 EurekAlert Hip size of mothers linked to breast cancer in daughters
母さんのお尻は性ホルモン濃度しだいっぽいので
2007/10 BBC News Hip size 'gives cancer risk clue'
腰のサイズにガン・リスクの手がかり
... そのほか科学ニュースのつづき...

虫垂は何のお役にたっている?2007/10 EurekAlert Appendix isn't useless at all: It's a safe house for bacteria
善玉菌の安全な住処になってます

ヨーロッパで初めての東部馬脳炎の患者が出た eastern equine encephalitis2007/10 BBC News Man in coma after mosquito bite
蚊に食われて昏睡、治療法なし、死亡率35%! 北米原産のウィルス
助かっても脳炎の後遺症が残るおそれ
【キレイキレイ】
そういえば。
家庭用洗剤「キレイキレイ」のテレビコマーシャルで
「知らないばい菌が出てきているから」
のようなセリフが大変気持ち悪かったのだけれど(そこらの家庭の主婦が知っているばい菌がいくつあると言うんだ!/知らないものを忌避排除する多様性フォビアを晒して楽しいか!/過剰潔癖症かよ!)、最近のバージョンでは
「いろんなばい菌が出てきているから」
のようにセリフだけ差し替えられて放送されている。
やっぱり「_知らない_ばい菌が出てきているから」を気持ち悪いと感じる人はほかにもいたのかな、とちょっとほっとしていたりする。
我が家はキレイキレイは使っていません。
ちなみに、上掲「東部馬脳炎」は蚊(か)が媒介(ばいかい)します。手洗い無関係です。

安全な子育てのために、大鹿は人間を利用しているぞ 〜イエローストーン2007/10 EurekAlert Humans unknowing midwives for pregnant moose
ヒトは知らないうちに妊娠したムース(シカ)の助産婦役にされてました
捕食動物を避け、子鹿を保護するために、大鹿はヒトを防御物として用いている
2007/10 BBC News How mother moose outwits the bear
母鹿は、こうやってクマの裏をかいてます
クマの主食はシカですか?

農地を最も効率的に節約できるお食事はこれ完全ベジタリアンよりも、野菜に乳製品と少量の肉を取り合わせれば最高なのです
2007/10 EurekAlert Diet with a little meat uses less land than many vegetarian diets
まあ、どう取り合わせるかは、菜食の目的が、環境資源保護なのか、ダイエットなのか、動物愛護なのか、宗教理由なのか、それぞれしだいではあります。

催事情報、みなさんお知らせありがとうございます。

●京大・霊長類研のサイト「脳の世界」、ちょくちょく更新。
でもフィネアス・ゲージの項目は、あいかわらず修正もなく放置されたままなのですね。

ほか、細かい記事が出没する場所
科学メモのニュースは後日
![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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