今年で開館10周年を迎えた、札幌市北区にある「札幌市下水道科学館」でございます。

背景の防風林ではエゾゼミの群がしゃあしゃあ鳴きまくっていた。
北区にはセミいないかと思っていたので、ちょっと新鮮。(温暖化の関係?)
中はけっこうこじんまりしています。
こじんまりしているのに、入ってすぐ「ウェルカムロボット」、メタリック「シンフォニータワー」、銀色魚メカの「トーキングサーモン」…、なにやらやたら大仰ぶったコンセプトが狭い場所にゴロリゴロリと、ややもてあましぎみ状態。

↑これはメタリックな潜水艦のつもりでこさえられた「サブマリンアクアツアー」(一階の3Dシアター)。
※【画像が表示されない場合は】
「下水道科学館」であるからには、「科学」イメージを前面に出さなければと頑張りすぎてしまったのか、ロボットやら潜水艦やら、すぐに陳腐化する未来ロボイメージに頼りすぎる設計… ああ、いや、お役所的には設計した時点で「このイメージでいい」水準をクリアすればいいのか。
「下水道博物館」じゃないんだよね。科学館なんだ。
だからかな、対象年齢がやたら低いような気がするんですね。
この「下水道科学館」は幼稚園〜小学生がターゲットなんだろうか。でも幼稚園〜小学生がターゲットだとしても、おかしなところがいろいろあって、ツッコミ心がそそられます。
もしかして客をなめて作っていませんか。
... 以下つづき...

2階にはいろいろな出し物が設置されているのだけれど、

●出し物がいっせいにしゃべり出すと、それぞれの音声が混じってワヤ。説明が聞き取れなくなる。
出し物から直接客方向に音声が出るならまだしも、中には狭いフロアで天井から音声を落としてくるものもあって、よその音声と競合しまくり。
●点字がない。非バリアフリー。
ふりがなもない。お子さま読めません。
祖父母層向けに、壁際に座席を増やしてもいいかもしれないね。
●「顕微鏡図鑑」の説明がひどい。繊毛、汚泥などの語をデフォルトで用いる(対象年齢は???)。映像には微生物の呼称は出るが説明が出ない。音声は微生物の名を呼ばずに説明だけを流す。想定されているのは「見て聞ける」人だけ。微生物の映像がすごくおもしろいのに、なんとももったいない。
※【画像が表示されない場合は】

●モニターが、マンホールやパイプの中にあるようなデザインになっているものがある。「正面の人間」しか見れないやん!
…来館者はすごく少ないことを見越した上でのデザインだったのかな?

●「未来の本棚」に「スタートボタン」があるので、何がスタートするのかなとポチッと押してみると、単に「絵本のページがガガガガと一回めくれるだけ」。…悲しい。
●「不思議な額縁」は、構造がおもしろい(トリックアートっぽい)けど、字幕なし。あと、この構造を生かし切っているかというと、微妙…。
●「スタディーディスク」はちょっと面白そうだった。テレビのクイズにボタンで回答できる装置が3人ぶん。お友だちと盛り上がれるね! たぶん実際にプレイすると、これにもツッコミどころがいろいろあるんじゃないかな。

●「開かれた普及のドア」は何があるのかな!と思ったら、水洗トイレがあるだけ(水洗の普及状況について)。トイレのドア開けっ放したらあかんやん。
●「Q&Aの食器棚」は怖いぞ。ものすごいひとりよがりだぞ。
・そもそもモニタがタッチパネルであるという説明がない
・さわると突然質問らしきものが出てくるが、客はそれに対して何をすればよいのか指示がない
怖い…

●さて。
一番感動したのはこの「サブマリンドライブゲーム」ですよ。
イチオシです。

こう、モニタが2面あって、操作レバーとボタンがある。

これが操作レバーとボタンですよ、よく見て下さい。

「ひだり」の「り」が見えないのはまだ序の口。
いざ、ゲームが始まると、もうどないしてくれようかと混乱します。

このゲームは「間違えたなぁ!それでは遠回りをしてもらおう!」と、遠回りをしながら札幌市内の地図上各所で下水のお勉強をしていくので、もともと「プレイヤーに間違えさせるのが目的である」のかもしれません。それにしても、いや、このインターフェイスにはちょっと感動した。
モトはけっこう金がかかっていそうなんだけどなぁ。設計した人が、使い勝手を考える気配りの才能に欠けていた/もしくは納期内に納入してハイおしまい、だったとか?
ソフトのほうを、ちょちょっと作り直すというわけには行かないんだろうか。もしかしてこの状態で10年展示されているゲームなんだろうか。

下水道科学館にはマイキャラがこんなにいます。
メインの水滴型「クリンちゃん」は全国公募して選出された由緒正しいゆるキャラ。
ほかの4匹はいつ発生したんだろう。
クリンちゃんをこさえたデザイナーに発注したとは思えない中途半端さ…、どっかに適当に追加発注したのかな?
クリンちゃん一人で押したほうがすっきりしたんじゃないかと思うけれど…。
そして、エレベーターを降りると、地下4階の「雨水貯留管」群が拝見できます。

ささやかにかっこいいかんじ。
(かっこいいけど、ここ狭いです)
笑ったのはエレベーター。
2階から地下4階まで、壁に絵が描いてあるんだけれど、ムリヤリ「科学館」的にこさえてある。上から、
・地球
・アンモナイト
・恐竜
・マンモス
・ヒトの進化図(いわゆる歩くサルからヒトへの図)
「科学なイメージ」ですね〜。
(下水と関係ないやん!)
【アンモナイト】

で、なぜかアンモナイトも展示してあったりします。
北海道産、直径40cmのりっぱな一品。
(北海道は今でもけっこうすごいアンモが採れるんだよね)
これも「科学なイメージ」の一端なのかな?
…ん〜、科学をとるか、下水をとるか。
北海道の「科学館」というと、「科学なイメージ」をウリにして後先考えなかった「夕張ロボット館」の救いない末路がどうもかぶってきてしまう。
「科学館」ではなく「博物館」にしたほうが無難だったでしょうに。

無料なので、文句を言っちゃ行けないかもしれない。ということで、これらはもっぱらツッコミです。「ちゃうんちゃう」ごっこです。
設計がダメダメ、デザインと効果が折り合ってない、あとほんの少しの詰めができてない、なげやり。笑えます。
札幌市下水道科学館は、今年で10周年。
今週の末にお祭りがあるようです。
★☆ ★☆★ これから開催のイベント♪♪ ☆★☆ ★☆
◇9月1・2日(土・日)
下水道科学館フェスタ2007
キャラクターショー・人形劇・創成川水再生プラザ見学会・・・
などなど楽しいイベントもりだくさん!
クリンちゃんも登場するよ♪
詳しくはチラシを見てね、下水道科学館、区民センターなどで配付中!
ダウンロードできます。
チラシの表面をダウンロード(PDF 1.1MB)
チラシの裏面をダウンロード(PDF 586KB)
札幌市下水道科学館
おいおい。
告知の詳細は【PDF】しか置いてないんですか!?
ウェブにテキスト置いて下さいよ〜。

以上、2007年夏の「札幌市下水道科学館」でした。
お暇なら一度いらしてみてくださいな。
ツッコミ心をそそる楽しい無料の科学館です。
へぇボタン:へぇ〜
と押してみるもよし
![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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