
棍棒のてっぺんから、不器用な幽霊の指がたくさん生えているような。
奇怪だが、かわいい。
見る者に不思議な感覚を投げかけてくるような。

品種名は「Euphorbia Arida」、トウダイグサ科 ユーフォルビア属 アリダ。
和名は「白仏塔」。
※【画像が表示されない場合は】

我が家に来たはいいけれど、一目惚れで買ってこられたのはいいけれど、これわからないことだらけだ。
産地はどこ。
育て方はどうする。
情報がない、少ない! 写真もろくすっぽ見つからない。
そも「白仏塔」はどう読むのだか。「はくぶっとう」?「しろぶっとう」?それとも「チョルテン」?
ユーフォルビアの仲間なら、いくつか「育てやすい種類」はうちにいるけれど、この「アリダ」はかなり見てくれの様子が違う、生育環境が違っていそうだ。
検索してみると… …これは難物?

... 以下つづき...

ユーフォルビアあれこれリンク:
サボテンもどき
ユーフォルビア・バリダ オベサとはまた違う愛らしさ
ホリダ・ゼブラ 育てやすくてかっこいいんだよね草状態
ショウジョウソウ 猩々草 ポインセチアに激似ブッシュ系
大きくなりすぎたミルクブッシュ これはなんとりっぱな
ユーフォルビア属 セドロルムの成長 いいなあ、丈夫そうだなぁボッコタイプ
怪獣みたいなユーフォルビア・デカリー うわこれ欲しいな
ユーフォルビア属キリンドリフォリア すご、うねうねぐねぐね… たいへん良い環境で育っているらしい
いやまぁ、それはそれとして、この「アリダ/白仏塔」はどんな生き物なんだろう。

原産地は「E Northern Cape, Free State」(南アフリカの北ケープ州東部とフリー州)
・日照ガンガン
・水わずか
・肥料適宜
・育て方困難
・マニアものだがレアではない

へぇぇぇ。
育て方困難…

そもそも「アリダ」という呼称が、「不毛の荒野」に由来する語であるらしい。
ん? …アフリカの不毛の荒野!?
原産地の気候はどんななんだろう。
・夏:暑い〜暖かい 冬:涼しい〜寒い
・東領域では頻繁な降雪、特に高地で顕著
・夏期の降水はたいがい午後の雷雨 西へ行くほど乾燥
・大部分は不毛〜半不毛
・ほとんどの地域は、年間雨量400mm以下
・雨量は、おおむね西から東へ多くなる。
・東の降雨は晩夏の雷雨だけ
・多くの領域は、極端な暑さを経験する 特にナミビア国境沿いは、はんぱない
・最高気温は30度以上、40度を超えることもまれではない
・冬は冷涼、南のサザーランドでは最低気温ー10度もあり
おい。もしかしてこれって、…カラハリ砂漠!?

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カラハリ砂漠の気候 〜ウィキ
カラハリ砂漠は、真の砂漠とは呼べない。砂漠の一部では不規則ではあるものの年間250mm以上の降水量を記録しており、植物に覆われているからである。ただし、南西部は年間降水量が175mmを下回るため、砂漠らしい眺めである。夏季の気温は20度から40度である。冬季は乾燥して寒く、夜間には霜が下りるほどである。冬季の平均最低気温は0度を下回る。
![]()
JICAボランティア海外便り
北ケープ州は気候的に乾燥していて水が少ないので、地下水の流れているところにだけ植物が育ちます。1年を通して晴れの日が9割以上の場所もあり、日差しが非常に強く水分が少ないのでそれほど植物は大きく育ちません。
うわあ。晴れ9割。乾燥野ざらし。
…うちのアリダはこれから「カラハリくん」と呼ぼう。

灰色の荒野、カラッカラ環境。
要するに、夏の猛暑に降る夕立だけで、一年生きている植物だというわけか。
そうとうな乾燥にも耐えられそうながっしりした見てくれだけれど、根はかなり弱そうだった。寒いときに土が湿気ていたら、一発で逝きそうな予感。
これは…窓際で育てるにはつらい一品ではないか。
遮光なしの乾燥した温室で厳しく育てないと、簡単に息詰まって死にそうではないか。
やばい。

ヨソのりっぱなアリダ写真を見ると、枝が短く棘だらけであるものが目につく(まるでオニヒトデだ)。そうとう日照が足りた過酷な環境でしつけられていなさるのだろう。
これはすごい。↓ほとんど土は要らないような状態?
カリフォルニアなら、気候は「不毛の荒野」っぽいので楽勝なんだろうな。

それに比べると…
うちに来た株は、枝が徒長気味で棘より葉が出てしまっている。葉は光合成を補うツールであり、水を無駄に消費する器官でもある、ゆえに、これは水が多くて日照が足りないぬるぬる環境にいましたよ、というサインだと思われ。
今夏は今ちょうど北海道は猛暑でカラリ、カラハリの夏を模すことはできそうだけれど、例年はここまで暑くはないので夏場の成長が心配。(地球温暖化で北海道がアリダ向きの気候に変化するなんてのも困るけれど)
砂漠に比べると、温暖ほんわか北海道ではこれ、どう育てればいいんだろう。
●徒長しやすい(徒長=とちょう:光不足のもやし化)
めちゃめちゃ日光にあてないかん。
…日照が少ない時期は水厳禁で行こう。
うちの先客ユーフォルビアでもそうだが、日光が少ない状態で育つと細くひょろひょろ(でも堅いが)になる。水をやらなければ、成長せずにじっとしていてくれる。水なしで半年ほっておいても生きている。
●冬
…内陸の荒野性だから、アリダはほかの ユーフォルビアよりはなんぼか寒さには強いと思われ。でも、無難に摂氏10度以上は確保する方向で考えてみよう。
●土
…上のpalmbob株を見るぶんには、ほんとマジ荒野のような足元でいいのか。
鉢に植えるとすれば、天平丸に準じるくらいのスカスカゴロ岩+水苔+サボ用小粒礫+鶏糞、みたいな、超水はけタイプでもいいのだろうか。
盛夏晴天の夕方に、夕立を模してザバーと水をやってみるが、いかん、乾きが遅いような気がする。湿度カラカラではないので、順調には乾かない。根ぐされ防止のなんだったか、サボ用のアレを入れてはいるが、…もっと早く乾くようにもっとスカスカの土材もしくは浅い鉢に変えたほうがいいだろうか。
【これらの記述は、ユーフォルビアの「アリダ」についてです。
ほかのユーフォルビアはまた違う環境で育つ生物です。
もっと雨が多い地方で育つユーフォルビアもあります。
耐えられる最高気温、最低気温も種類によって異なります】
日本で「アリダ/白仏塔」を育成している先達は、どのくらいいらっしゃるのだろう。育成するとしても、ドライな温室がマストアイテムだろうか。
…まずは、今うまく根が出るかどうかだ。
短い夏が去る前に、なんぼか根を出しておいておくれ。
葉を落としてもいいから、根付く気配を見せてくれ。
姿は大変すばらしいから、死なせたくないから。


以上は2007年8月のお話。
【2008年5月】
冬を越しました。
気温が20度以上でカラッと晴れているときだけ、鶏糞を溶かした肥料水を少し与えています。
イキはあまり良くないけれど、なにやら葉っぱではなさそうな芽が出てきています。
・・・花蕾?




ああっ、アリダはこんな花を咲かせるのか。
じゃあ、マジうちのあれはつぼみなんだね。

●同5月末日。
開花にはたぶん最高気温30度以上はないとダメなんだと思う。
5月後半のリラ冷え(北海道でライラックが咲く頃に訪れる寒波)のせいだろうけれど、つぼみはしぼんでしまった気配。
寒い冬期から、一気に連日最高気温35度以上、最低気温一桁、みたいな日々に突入する気候が一番気持ちいいんじゃないかな。乾ききった感じの温室がないと無理そうだ。

![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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