【バラバラさが如実だよ編】『現代文化人類学の課題 北方研究からみる』 煎本孝, 山岸俊男 (編さん) 世界思想社教学社 (2007/03)
山岸さんが完全に浮いてます。編者なのに。

やはり山岸氏の社会心理学は人類学側と連携がうまく行ってないというか、ん? もしかして紫綬褒章の威光から、山岸氏は単に客寄せパンダにされていたりする? 各論者もてんでにバラバラな方向を向いていて、ギャップの大きさを味わい楽しめる一品。
『「教育」を問う教育学 教育への視角とアプローチ』 田中 克佳 (著) 慶應義塾大学出版会 (2006/04)
教育学と教育現場は、こんなに遠かったんだね… と感動できる論考集。
『法と遺伝学』 和田幹彦編著 法政大学現代法研究所叢書 法政大学現代法研究所 / 法政大学出版局 2005/04
法と遺伝。そもそも主題が冒険に満ち満ちているわけで、それになんとか応えようとしている各論者の困惑がバラバラさになって現れているのかな、ちりばめられたもどかしさが見ていておもしろい。
... 以下つづき...

『認知考古学とは何か』 松本直子編 青木書店 2003/12新しく勃興した学際分野の、これから何を探ればいいんだ、隣の分野が何やってるのかわかってないぞ、みたいな海千山千感がビミョーにおもしろい。
『事例に学ぶ心理学者のための研究倫理』 安藤寿康・安藤典明編; ナカニシヤ出版 2005/07
心理学者の人心知らずというか… 心理学の倫理感覚は、ほかの分野の倫理感覚とはけっこうチガウっぽい状態になっているらしいのがいろいろとオツ。

【環境問題バラバラ編】
『海の環境100の危機』 東京大学海洋研究所DOBIS編集委員会 東京書籍 (2006/07)もう人間にできることはほとんどないのか、絶望的なのか、と思わせかねないような非力の強調になってしまっている本。ヤバヤバ。
調査しきれない、うまく手がほどこせない、意見・見解が食い違う、大事にしたいものが違っている、できることが少ない、結果の不平等は誰がかぶるのか、それぞれにバラバラしていて何をどうすればいいのか幻惑必至。
「世界遺産をシカが喰う シカと森の生態学」 湯本貴和、松田裕之編 文一総合出版 (2006/03)
『保全鳥類学』 山階鳥類研究所 (著) 京都大学学術出版会 (2007/4/2)
『オオカミを放つ 森・動物・人のよい関係を求めて』 丸山直樹 (編さん) 白水社 (2007/01) …あ、違うな。
並べてみると、幻惑感はアンソロジーではない他の本から来ていたような気がしてきた。

え〜と、『オオカミを放つ』に関しては、
『アメリカの政治と科学 ゆがめられる「真実」』の「第三章 科学と公共政策:ジョセフ・P・マルティーノ」と読み合わせてみて欲しい。『アメリカの政治と科学 ゆがめられる「真実」』
p.96 政府はイエローストーン公園に導入するべきオオカミの数について、組織的に誤った方向に導いてきた。
p.100 オオカミをすでに絶滅させた、または今までいなかった地域に導入したこのケースは、イデオロギーが科学だけでなく常識をも圧倒するという一つの例である。
ギャップを見つける面白さ。

【倫理問題対立編】アンソロジーでいろいろな意見・見解を見渡すなら、争点が沸騰している分野がソレむきだ。
「生命の臨界 争点としての生命」 松原洋子編; 人文書院 2005/03
『岩波講座 科学/技術と人間 第9巻 思想としての科学/技術』 1999
『生命科学の近現代史』 広野喜幸・市野川容孝・林真理(まこと)編著 勁草書房 2002/11 『遺伝相談と心理臨床』 伊藤良子監修・玉井真理子編集 金剛出版 (2005/09/26)
この本に関しては、読んだだけではわかりづらいかもしれないけれど、後日、寄稿者すべてがカウンセリングや医療社会学的論考を十分把握しているわけではないことにギョッとさせられた覚えがある。
一人の著者では、分野全体の雰囲気や、それぞれが見ている世界のギャップは見て取れない。
アンソロジーだと、思わぬところでおもしろいギャップを見つけることができる。
おもしろいアンソロジー、もっともっと!>研究者さん
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と押してみるもよし2007/05 ◆ 科学なアンソロジー:オススメ編
2007/05 ◆ 科学なアンソロジー:その分野を見渡せて便利だね編
2007/05 ◆ 科学なアンソロジー:バラバラさが如実だよ編
![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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