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鬼鹿ツィンビーチ/厚田人工なぎさの謎

カテゴリ[土木見て歩記] 2007/05/04
かつてウェブに置いていた『北海道土木見て歩記』シリーズからの復刻+α。

鬼鹿ツィンビーチ鬼鹿ツィンビーチ鬼鹿ツィンビーチ


アンカー【鬼鹿ツィンビーチ】(1997年記)

鬼鹿(おにしか)。'97年見た中で、一番わかんなかったのがここ。

鬼鹿ツィンビーチ

オロロンライン
 北海道日本海沿いの、羽幌から留萌までの海岸線は、美しい砂浜が40km以上もずうっと続いているんですが。
 海水浴場も各所にある。(北海道人も海水浴します、水冷たいけどそこは根性で)

 その九十九里浜ばりのまっすぐな砂浜海岸線の真ん中、鬼鹿に、いきなり
    鬼鹿ツィンビーチ
という海水浴用の人工の砂浜を大がかりに建設しているんですが。


鬼鹿ツィンビーチ

 どうしましょ。
 誰が企画したんでしょ。
 どうしてこれが必要なんだろう。


 きっと何かすごく重要な理由があるんでしょうね。
 でないとそれこそワケわかんない。

... 以下つづき...

〓〓〓 EP 〓〓〓

 鬼鹿の人、小平の人、それとも留萌土木現業所の人?
 どなたかこの「鬼鹿ツィンビーチ」建設の発端を教えて下さいませ…。

【以上、1997年記の復刻。見物に行った当時は建設中で、その後ほどなく完成したはずだけれど、いまだ見に行く機会はないまま】

鬼鹿ツィンビーチ鬼鹿ツィンビーチ鬼鹿ツィンビーチ


アンカー【鬼鹿 後日譚】(2000年記)

 その後、北海道の土木関係公務員のお方がこの記載を見て関係機関に問い合わせてくれたんだけど、結局「なぜこの工事が行われたのか」わかんなかったそうです。achar2

【まあ、それきり、この「謎の人工なぎさ」の話は宙に浮いたまんまになったんですが】

鬼鹿ツィンビーチ鬼鹿ツィンビーチ鬼鹿ツィンビーチ


アンカー【厚田にも人工海岸】2007年

 鬼鹿の件から10年を経た、2007年の5月3日。
 久々に オロロンライン を走るハメになりまして、オロロンラインではまずたいがいとっつき厚田海岸を展望できるパーキングに立ち寄るわけなんですが(山側の 厚田公園展望台 ではなく、海岸側のバイカー溜まり広場のほう)、久々すぎて驚いてしまった、眼下に広がるのはいつのまにやら工事完了して間もないのかな、鬼鹿のとよく似た構造の、人工渚(なぎさ)。
 なんだこりゃ。


 iframeで左右にスクロール。

 もしかして、なんかそこらじゅうでこういう湾状の「人工なぎさ」を海岸にこさえるのが流行っている???
 なぜこさえる?
 こうすれば安全に水浴びできるから、数億円かけてこさえる? いや、金いくらかかっているんだ???

 検索してみよう。

●まず1997年の「鬼鹿ツインビーチ」のほう。
 オープンは2000年だったそうですが。
 「鬼鹿ツインビーチ 建設費」で検索してもヒットなし。 おい、い・く・ら・か・け・た。
 どう検索すれば「建設にかかった金額」がわかるんだ?
 情報がないぞ。 → 『巷にはあるのにネットにはない情報』

 貧弱な情報しか拾えない。
 海岸●ネット ビーチリゾートガイド---小平町---
 そうか、これ管轄は10年前の推察どおり「北海道留萌土木現業所」であると。
 「遠浅の砂浜がどこまでも続」く海岸線に_加えて_、大規模な人工の砂浜を建設いたしましたとな。
 ウリは「バリアフリー」なんだそうだ。
 各種設備がウリなのはわかるが、砂浜自体を根本から大改造する意義はナニ。
 しかも、もしかして実質オープンは7〜8月の年2ヶ月だけ…?

●厚田のほうはどうだ?
 厚田の人工海岸には「当別」の管轄でしかもまだ工事中、のようなショボイ立て札が立っていたが。
 まずこの人工海岸の名称は何だろう。
 まさかこの規模で「名無し」ってことはないよね?
 検索でまず出るのは「厚田ビーチセンター」だが、これは人工海岸 じゃなくて既存のりっぱな自然の砂浜だ。
 厚田ビーチセンター●ネット 北海道の観光地 【厚田ビーチセンター】 ぐるなび
 しかも「風呂、シャワー、ランドリーなどを備えた管理棟があり設備は充実している」んだそうな。
 では、その充実した自然海岸とは別に、人工海岸をもこさえた意義はナニ。

 あ、情報めっけ!
 厚田漁港海岸環境整備工事●ネット 株式会社吉本組 -16年度施工の主な工事(04-G01)-
 工事名 厚田漁港海岸環境整備工事
 発注者 北海道石狩支庁(札幌土木現業所)
 請負者 機械開発・吉本経常建設共同企業体
 工期  平成16年5月12日〜平成16年12月24日
 着工前・工事中の写真ありgit

 追記2007/08 【吉本組の該当ページはまもなく削除されて消えました。工事詳細へのリンクつながりません。トップページには「トップページ以外への直リンクはご遠慮願います。」というネットの性質を無視した注釈も。何か直リンに不都合でも?いいページだったのに、北海道人は情報公開はお嫌い?】

 上でスクロール表示した→厚田人工海岸2007年5月3日・厚田人工海岸の写真 の完成写真と比べると、その後すてきな手すりが付きいの、護岸が付きいの、最終的にはどこかヨソから調達してきた砂を大量に搬入しいので完成と。
 「漁港海岸環境整備」という名目なのか。
 鬼鹿ツインビーチの工事も、まさにそんな呼称になっていた。

 漁港海岸環境整備事業●ネット 国土交通省 都市と農山漁村が連携した交流・定住促進プラン
漁港海岸環境整備事業(厚田漁港) 北海道 3億6300万円 突堤・離岸堤

 という記載も拾えたが、これ何年の話なのか明記されておらずよくわからない。

 自然の海岸に飽きたらず、税金使って海岸をいったん根っこから破壊して、そこにヨソから砂を買って運び込み新たに砂浜をこさえる意義は。

 一つ思いつくのは、河川が護岸工事されすぎたがために陸からの土砂流入が減り、それに伴って既存の砂浜への新たな砂の供給が不足、砂が流され減るばかりで、ごっそりえぐられたような、もう浜とは言えないような悲惨な状態になっている箇所がけっこうあること。
 そういう国土計画?土木管理?の落ち度を、人工の海岸をこさえることで「仕事を作る」「浜を作る」「既存の浜の問題を無かったことにする」でちゃらに?

 砂浜が浸食されてワヤになる例としては、既存の小樽ドリームビーチが、石狩新港の完成によって衰滅の一途をたどった事例がある。
 海進海退●ネット 最終間氷期勉強会・北海道支部巡検「石狩湾の地形地質の成り立ち −海進海退と砂丘・人類の営為−」
 そういう、「港を作ったら近所の海岸がダメになったので、人工の海岸をこさえました」のような流れのひとつなんだろうか?

 …よくわからない。
 ゴールデンウィークで役所は休みだし、実際電話で問い合わせる気力もあまりないし…。
 世の中、ネットにはない情報が多すぎる。

〓〓〓 EP 〓〓〓

この箇所へのリンク【追記】

関連記事の追記:
自然破壊が大好きな日本
 9割以上が人工物
 日本には、自然のままの砂浜は、わずか7%しかないぞ!
2008/12 PhysOrg/読売新聞 Study shows only 7 percent of Japan's sandy beaches 'natural'





メタル
[カテゴリ 土木見て歩記] : 2007年05月04日 
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