[ EP: 科学に佇む心と身体 ]

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これまじ?クマサカガイの珍生態

カテゴリ[科学に佇む2007年] 2007/03/23
ヤフオクを見ていたら、「なにこれまじ?」なしろものにでくわした。
 ●ネット クマサカガイの画像集 日本語サイト

ひええええ。
巻き貝に、ぺたぺたほかの巻き貝やら二枚貝やら貝のカケラやらがくっついているんですよ。
どっかのひまなおじさんが、ボンドでテキトーに砂浜の貝殻をくっつけて遊んだような。

こんなの自然界にいるなんて、知らなかったよう。jidanda



 ●ネット クマサカガイ 市場魚貝類図鑑
 これによれば、「クマサカガイ これを知っていたら達人」なんだそうな。

他人の貝殻をくっつけながら、自分の貝殻を育てていく「盗人貝」「盗賊貝」。
  ●ネット 熊坂貝の名の由来  平安時代の有名な盗賊の名

いやー、この「貝殻に貝殻」、生きていく上でどんな意味があるんでしょうね。

挿画挿画挿画


 ●ネット 微小貝データベース:クマサカガイ

微小貝と云うからには、細かいちっこい貝?
よそには2cm台の小さなクルマクマサカ(マレーシア産)を一個500円で売っているサイトがあったり。

細かいのにこんなもんくっつけて育った日には、移動するのに邪魔でしょうがないだろうに。
いや、直径10cmくらいの大きくなる種類もあるのか。
クマサカガイの種類によって標準サイズも違ってくるのかな。

 ●ネット クマサカガイ科 メリケンクマサカ
  やたら邪魔っけそうなのに、これでも普通に生活にはさしつかえがないのか。

 ●ネット クマサカガイ  (〜 みのつる資料館
  こりゃすごい、ものすごいでかい海綿がそびえ立っている!

... 以下つづき...

〓〓〓 EP 〓〓〓

 ●ネット 学名Xenophora、クマサカガイの画像集 海外サイト
   アートですね。自然の妙、ここに極まれり。

いやー、ほんとふざけた姿というか、あんたいったい何を無理してるの、というか。
海底でこれに出くわしたら、ただの「できそこない」扱いで見過ごしてしまいそうだ。

しかし、なんでこんなことになっているのか、擬態か、補強か、武器か、なんにせよ、現状では意味不明らしい。

くっつけ取り込むのはカルシウム系の物体(アラゴナイト、貝殻、珊瑚…)だけだろうか。
岩礁の石ころも取り込んでしまうのかな。
ああachar2、石でもふつーに取り込んでしまうらしい。石だと重すぎて何かとたいへんだろうに。

鳥羽水族館の 貝の写真ギャラリー
 ●ネット 熊本県のウスクマサカ
  …これは石をとりこんじゃってるの?
 ●ネット 大分県のオオクマサカガイ
  ぽこぽことお行儀よくまあ、かわいいこと
 ●ネット フィリピンのセブチリメンクマサカ
  うわー、なんかこれ、妖怪の サザエオニ(栄螺鬼)っぽいや
  くっついているのはサンゴ礁のかけらだろうか

いや、それにしてもどうやって取り込むんだろう。
管足か何かでよっこらせと貝殻の生成口にしがみつける?
いや、貝に管足はないよね。
粘液で接着して、貝殻の生成に巻き込んでいく?
足でじっと持ち上げてるなんてことは考えにくいし…。でも貝的にはそれしかない???

生きたクマサカガイの図版は見あたらない。ウェブにあるのは死体(貝殻)ばかり。
  お。某サイトでは「クマサカガイに入ったヤドカリ」一匹2000円だって。hyaaa

クマサカガイの飼育は困難なのかな。
たまに深海から、釣りやら漁やらナニカのついでに引き揚げられる、そんな存在なようで、けっこうレアものなのか。

 クマサカガイの生態について、なんぞ記載がある日本語のサイト、…ないのかなぁ。
 どうやって取り込むのか。
 取り込めるもの取り込めないものは何か。
 クマサカガイの生体を飼っている施設はあるのか。
 食えるのか。 smiletang

 まだとうぶん謎ですか?

挿画挿画挿画




 おお。海外のサイトに「取り込み」を観察した人による記述があった!

 ●ネット The Xenophoridae 〜 Ecology Page

 クマサカガイは、貝殻や貝殻断片、サンゴのかけらや石ころを、分泌物で自分の貝殻にくっつけます。くっつけるだけでなく、モノがクマサカガイの分泌物で覆われてしまっている場合もあります。
 面白いことに、某水族館では「生きた子猫の足がクマサカガイにくっついていた」という記録も。(おいおい! 子猫が変な歩き方をしているのを捕まえたらクマサカガイがついていたのか!? それともおぼれかけた子猫の足に…!?ohyo しかし…とりあえず、ふつうに人工飼育できる貝なのか)
 二枚貝を取り込む場合は、必ず内面を外側にして接着。
 巻き貝を取り込む場合は、必ず先端部分を接着するわけで巻き貝の開口部が外側。(へええ。接着には作法というか、ルールというか、パターンが決まっているのか!)
 くっつけるものを決めたら、クマサカガイはまずそれをきれいにクリーニングする。
 きれいにしたら、接着すべき箇所に、しかるべき角度に回転させて設置する。
 ここまでの下準備にだいたい一時間半くらい。
 それから足や筒先を使ってパーツをその位置に保持したまま、長いときは10時間くらい、分泌した接着剤が固まるまでじっとしている。その間、ときたまゆっさゆっさと、かたまり具合を確かめるかのように殻を揺さぶるらしい。


 うう”、ヤドカリのように、クマサカガイは「しかるべきものを選んで、しかるべき場所に、しかるべき方法で」自分にくっつけているのか…!!

 それら海外サイトでも「なぜこんなことを??」と、お飾りの効用は不明のままらしい。

 国内外、けっこうこのクマサカガイの貝殻コレクターさんは脈々と存在していらっしゃる気配。
 …たしかに、おもしろすぎ。

 子猫の足がくっついたという話は、いつどこでどうやってだったのか…!?crazy

◆ 







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* * *

→ 上掲のお話についてのコメント

1942 #- コメントアンカー クラウド さんのコメント 【2007/03/24】

生物の中には、そういうの結構いますよ。

ミノムシ、トビゲラ、モズクショイなど。
いずれも、身を守る、エサを確保するために有利に働くんでしょうね。

1948 #- コメントアンカー クラウド さんのコメント 【2007/03/24】

ゴメン、タイプミス。
モクズショイの間違い。失礼しました。

2102 #waZax/U2 コメントアンカー あまさき さんのコメント 【2007/03/24】

モズクをしょうとおいしそうすぎるです。
それと、トビケラですね。

いわゆる延長する表現型の中でも、ヒトにとって、クマサカガイはかなりエキセントリックに意味不明な部類に入ると思われ。ちょっとこれ性淘汰だとは考えにくいし、おいそれと作り直しも効かない上、動きも制限されるリスキーな行為。
クマサカガイの生体の姿はどんななのか、食性、棲息環境(水深50m以下となると、海草は少ないと考えていいのかな…砂地?…岩の上が好み?)、海流の強弱は関係があるのか、ツボダイとかに囓られたら何をどうつけていようがたいして意味ないだろうし…いや意味あるのか? 等、何がどう適応的なのかじっくりシミュレーションをいじくってみたくなる。

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