[ EP: 科学に佇む心と身体 ]

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スコット・アトランと宗教の進化、自爆テロ

カテゴリ[科学に佇む2007年] 2007/03/12
Scott Atranについてのメモ置き場。

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●信者
人類学者スコット・アトランの神 Scott Atran 「In Gods We Trust」著者
 「神は、存在する さもなければどうすればいいんだ!」
2007/03 New York Times Evolution and Religion - Darwin's God  By ROBIN MARANTZ HENIG
 信仰の進化的由来:適応か、副産物か、偶然か
 神はスパンドレルとしてこの世に生まれてきたのか
 太古から脈々と存在する通俗心理学/民間心理学 folkpsychology
 信仰は進化した ― 我々の遠い先祖にサバイバル利点を提供したゆえに
 ウィルソンのDarwin's Cathedral 
 宗教的儀式と世俗の儀式、両方とも協力を促進することができる 〜Richard Sosis


 脳・神経学方面ではスパンドレルというコンセプトが知られていないらしい、少々新鮮な驚き。
 そうか、進化の研究に縁が薄い場合、これなかなかマイナーなトピックであるのかも。
   → 『スパンドレルから見る進化心理学』

 宗教や、信仰や、神が、進化的に「スパンドレル」であった可能性。wink
 これをもってして、宗教や、信仰や、神を貶める事なかれ。
 人心に適応的だから、宗教や、信仰や、神があるわけで、貶めることはすなわち、いたずらに人心の適応性(安寧)を撹乱するだけに終始しかねない。

ミシガン大の本人サイト 顔写真あり
 ●ネット Scott Atran

エッジのアトラン・プロフィール
 ●ネット Edge: SCOTT ATRAN

Scott Atranについてのウェブ記事集
 ●ネット Scott Atran: Feature Articles About Scott Atran

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◆左表紙
神にかけて 進化研究から見る信仰
In Gods We Trust : The Evolutionary Landscape of Religion (Evolution and Cognition  
Series)
 Scott Atran (著)
 ハードカバー (2002/10) Oxford University Press
書籍情報と書評:アマゾン    
 ペーパーバック: Oxford Univ Pr (Txt) (2005/03)

2003/01 Human Nature Review David Livingstone Smith
2003/01 Human Nature Review Benjamin Beit-Hallahmi

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人類学者のスコット・アトラン、2003年にはサイエンス誌に「自爆テロの起源」という記事を掲載して論議を呼んでいる。

 ●ネット Science Volume 299 Number 5612 Genesis of Suicide Terrorism  by Scott Atran
 Science誌 掲載ページ 1534

カミカゼ、日本の特攻隊を含む、自殺攻撃(自爆テロリスト)の分析
 ●ネット Genesis and Future of Suicide Terrorism
Scott Atran
interdisciplines : Understanding Suicide Terrorism : Genesis and Future of Suicide Terrorism

... 以下つづき...

〓〓〓 EP 〓〓〓

それはきわめて正気な行為 自爆テロリストは作られる
2003/03 The Observer Inside the mind of a terrorist
2003/03 NPR Research Reveals New Profile of Suicide Bombers
2003/03 The Toledo Blade Professor disputes U.S. view of culprits
 Madman label wrong, he says
2003/03 abc.net.au Suicide bombers made, not born: scientist

経済学から見ればそれは「命と自我の取引」
 アイデンティティのために人生を賭ける人々 自爆テロリストの「論理」
2003/03 The
University of Warwick Economist Says Trading Life for Identity is Key to the 'Logic' of Suicide Terrorism


自爆テロリストはごく普通の人々 自爆テロは自殺ではない
2003/05 New York Times Who Wants to Be a Martyr?


自殺テロリズムの性質を見誤るな 〜スコット・アトラン
 ●ネット Mishandling SuicideTerrorism 04summer_atran.pdf[PDF]
 ●ネット同じPDFファイルのHTMLバージョン

 要は、「自爆テロを行う背景と人物像」について、アメリカ人がいかにトンチンカンな理解のまま対処しようとしていたか。
 異国の「自殺行為」を、アメリカ人はたいへん理解しにくい環境にいる、という点については
  → 『野口英昭や日本の自殺を語る異国の人々』
でもひとしきり。

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アンカー【BEYOND BELIEF 2006】


 スコット・アトランも参加した、ドーキンス筆頭の進化・宗教がらみのシンポジウム、実際の様子が[baneoffafnir]なる人物によって動画アップされています。

 ●ネット YouTube - baneoffafnir

●2006/12 シリーズ「BEYOND BELIEF 2006」
Tags: Beyond Belief 2006 Richard Dawkins Sam Harris God Delusion End of Faith Religion Science Atheism Christianity Islam
信仰を越えて サム・ハリス ゴッド・デリュージョン 無神論 キリスト教 イスラム教

 ラマチャンドランや、リチャード・ドーキンスも登場。
 【動画】 Beyond Belief '06 - Scott Atran vs. Sam Harris

 【動画】 Beyond Belief '06 - Scott Atran and Sam Harris (Part 2 of 4)

 【動画】 Beyond Belief '06 - Scott Atran and Sam Harris (Part 3 of 4)

 【動画】 Beyond Belief '06 - Scott Atran and Sam Harris (Part 4 of 4)

 【動画】 Beyond Belief '06 - Richard Dawkins

 【動画】 Beyond Belief '06 - V.S. Ramachandran (Clip 1)

 【動画】 Beyond Belief '06 - V.S. Ramachandran (Clip 2)

 【動画】 Beyond Belief '06 - V.S. Ramachandran (Clip 3)


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アンカー【アニミズムと素朴生物学】


スコット・アトランは本来は人類学者さん、お仕事は異文化理解。
フィールドワークの知見も厚い上、科学自体も人類学なさる。

◆左表紙

素朴生物学 人類学、発達・認知心理、哲学から見た民俗生物学
 『Folkbiology (Bradford Books)』
(ペーパーバック)
Douglas L. Medin (編集), Scott Atran (編集)
Bradford Books (1999/6/11)
書籍情報と書評:アマゾン 
2002/04 The Human Nature Review The Biology of the Masses



◆左表紙

自然誌の認知学的基盤:科学人類学に向けて
 『Cognitive Foundations of Natural History: Towards an Anthropology of Science』

 Scott Atran (著)
 Cambridge Univ Pr (Sd) (1990/11)



◆左表紙

マヤ世界パテン・イッツァの植物

 『Plants of the Peten Itza' Maya: Plantas De Los Maya Itza' Del Peten』(Memoirs of the Museum of Anthropology, University of Michigan)
Scott Atran (著), Ximena Lois (著), Edilberto Ucan Ek (著)
Univ of Michigan Museum; Pap/Cdr版 (2004/09)



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 国民の7割が「神を信じる」宗教どっぷりのアメリカ。
 そこで「神の進化的由来」を語るには、かなりの根性が必要。

 あと、スコット・アトランについてまたなにかあれば、ここに追記していくかもしれません。





メタル


[カテゴリ 科学に佇む2007年] : 2007年03月12日 
* * *

→ 上掲のお話についてのコメント

2340 #gkvtrm4c コメントアンカー 野田恵 さんのコメント 【2009/01/06】

宗教が適応か副産物かわかりませんが、
いずれにせよそれが現代において砂糖の摂り過ぎなのかそうでないのか、よく調査し考えていく必要がありますね。

1013 #MJWiGxv6 コメントアンカー 雨崎 さんのコメント 【2009/01/07】

元記事の2年後のお正月に、はるばるかきこありがとうございました。

あけましておめでとうございます。
  ↑
 これも宗教、副産物、砂糖になるのかな?

2359 #/5UrdHk2 コメントアンカー 野田恵 さんのコメント 【2009/01/07】

あいさつだけなら無害な「迷信」ですね。
年金生活者に不要なお正月用具一式を買わせたら、本人的にはまあ幸福、合理主義からみたらやや有害でしょうね。
お金のかかる伝統はやめて、もっと無料で愉快な文化をつくっていけるといいと思います。

0736 #MJWiGxv6 コメントアンカー 雨崎 さんのコメント 【2009/01/08】

社会的慣習という意味合いが強い行為を無害な迷信と切って済ませるのもなんか違うような気がしますが。有害にも必須な要素にもなるし。行動心理や贈与関係の複雑さは一筋縄では行きませんし。

「お金」とは、人心を惹き付ける強度を著す記号です。
無料で愉快な文化を作ってヒトを惹き付けた時点で、それは必然的に「お金」化してしまう可能性がある。「お金」化にならない慣習はヒトを惹き付けない可能性がある。その点を踏まえた上で、包括的に考察していけるといいですね。

2211 #/5UrdHk2 コメントアンカー 野田恵 さんのコメント 【2009/01/08】

あいさつも迷信は言い過ぎました。でもクリスチャンには少々有害みたいですね。http://geocities.yahoo.co.jp/gl/mgfchurch/view/20090103/1231002171

狩猟採集では正常に機能していたであろう「与えれば返してくれる」が、富の蓄積が可能になった時点で「払えば払うほど返ってくる(はず)」「高価なものほど効果ある(はず)」「高額売買は興奮する、祭りだ祭りだ」になった。やはり砂糖の摂り過ぎであり、進化心理学から提言し、教育と周知・啓蒙で緩和し解決していけるのではと思います。

2234 #MJWiGxv6 コメントアンカー 雨崎 さんのコメント 【2009/01/08】

先日目を通したソロスの著書が面白うございました。( 『ソロスの錬金術』『ソロスは警告する』)
再帰性の中、あっちへ行き過ぎては修正し、それでこっちへぶれすぎては修正し、延々新しい修正を繰り返し続ける螺旋の世界。宮台真司ほか、延々修正(のつもり)を続ける世界観について言及している人々は少なくないかと思います。
流動性の高い世界の中、特定のゴールや方向性に依拠して「自分は真理の側におり、教育や啓蒙で世を正したい」と表明なさる人々は、何か共通する性向をお持ちであるような気がしています。

いっそ、ゴールのない螺旋の駆動者、という陶酔も一興かもしれません。
(螺旋のネタ元は「天元突破グレンラガン」)

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