章ごとに結論がまとめてあったりなんかして、よりましに明快。

![]() 「環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態」 ビョルン・ロンボルグ著 山形浩生訳 文藝春秋 2003/06 [bk1] は当事者の山形浩生が評つけている 原書:[ The Skeptical Environmentalist ] 1998/2001 [ 原書の書評 ] |
で、また思うこと。
日本語題は変。
原題は「The Skeptical Environmentalist」=「懐疑的な環境保護主義者」。
著者の論旨は「環境危機をあおってはいけない」ではなく「環境危機をあおりすぎてはいけない」。些細な違いかもしれないが、お熱&一足飛びな論者が多いこの分野ではこの些細な違いが大きな影響差を生みかねなかったりする。
訳文の「ぼく」口調は、なんか絶妙にはまっている感じ。
「自分で確かめてみてよ」と徹頭徹尾アピールされているみたいな。
著者の「日本語版へのあとがき」が収録されているのは大変助かる。原書発売当時からかなりの混乱の様相が伝わってきていたので、こうまとめられているとなんかほっとする。
こんな感じに他の邦訳書でも「出版その後」を含めた「著者による日本語版へのあとがき」をつけてくれてるといいなぁ。

内容に関しては要するに「冷や水」。

人類史上、みんななんかかんかをそれぞれに盲信して必要以上の努力しちゃったりなんかして今に至ってきているわけで。何を最優先にすべきか、各自いろいろなバリエーション(ジョブ・スキル含む)を盲信執着して必要以上の努力をする個体が増すよう性淘汰によって奨励されてきたなんて物言いもあるわけで。
... 以下つづき...

「あおってはいけない」でも「あおりすぎてはいけない」でもいいけれど、例えばA,B,Cが盲信して角つき合わせて作ってきた良い均衡が、Cだけが冷や水に「あれ?」とか言って力を抜いてしまうと”良かった均衡”が崩れ悪化することもあり得る。
この本は良い冷や水か悪い冷や水か。

あいにく私は環境保護にも開発にも興味は薄うございます。
私が興味があるのは、分野間・立場間の情報がつながっていないこと、共有されていないこと、偏っているということ(というか、断絶がすごい気持ち悪い)。
そこから見ているので、状況概観に役立つ著者の「日本語版へのあとがき」が嬉しいし、この本に対するカウンターをまとめた日本語のサイトもしくは書籍が充実して欲しいと思う。
「環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態」 『環境危機をあおってはいけない』サポートページ 著者ロンボルグのサイト |

2004/03:追記
![]() 「煙が水のように流れるとき」 デヴラ・デイヴィス著 ソニー・マガジンズ 2003/12 地球環境系/著者は世界保健機関専門アドバイザー |
〈惑星の過負荷〉の見通し処理を誤ってはならない、
飢餓と気候変動と水資源は悪化の一途であり、
後回しにすればするほどコストも膨らむ、
どれか一つだけ解消されても意味がない 云々。
どの時点に重点を置くか。
今か、
近未来か、 さらなる将来か。
そこもややこしくさせているんだろうな。


追記2007/01:
『環境危機をあおってはいけない』著者のロンボルグ、これにも冷や水ぶっかけている。
ランダムハウス講談社 (2007/1/6)
2007/01 「アル・ゴアに不都合な真実」ビョルン・ロンボルグ元稿:2006/09
Inconvenient Truths for Al Gore Bjテクrn Lomborg
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![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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