何と読むんでしょうね。
やめいじゅ?
蓄光性のある(暗い場所で発光する)、たいへん珍しい石なのだそうだ。
面白いので一個ゲットしてみた。
でかくて重い、直径10cm以上。
中国から到着。
…どうして中国製の飾り箱って毎度こんなに臭いんだろう。
いや、それ以上に、この「夜明珠」自体が、やけにうさんくさくて面白い。


石好きさんに「これどう思う?」と照会してみると、
・そりゃ人工的に蓄光材を練り込んだ玉だろう
・自然界では蓄光性を持った岩石は産出しない
と断言された。
いわゆる、ニセモノ???

光に当ててから、暗がりに持っていくと、たしかに光ってます。

※【画像が表示されない場合は】
可視光より、紫外線のほうが顕著に光る。
紫外線ライトを直近で当てると、当てた場所だけちゃっかり光る。



「夜明珠」は「蓄光」だけが共通性質なのかな、色の種類も石の材質もさまざまなものが「夜明珠」と呼ばれているらしい。
見たところ市場に出回っているのは、
・フローライトっぽい緑〜紫色
・黄色
・白
が主なところのよう。
・フローライトっぽい緑〜紫色
は、おそらくまんまフローライト(別名「蛍石」)かと。
うちの夜明珠は、フローライトに近いような、遠いような微妙な色をしている。
緑系のフローライトに蛍光塗料を染み込ませたような(?)、乳白色な緑とガラス質の濃い緑が混在。この「染み込んだような」感じが、いかにも「そりゃ人工的に蓄光材を練り込んだ玉だ」っぽくて、いや実際よくわからない。
さらに情報をぐぐってみると、
... 以下つづき...

矮人鉱山作業日報: 謎の石・・・・・・ 2005/05見た目がフローライトっぽいと記していらっしゃる。
光るかどうか確認してはいないが、紫外線ライトで光ればフローライトだろう、と。
そう、フローライトは紫外線で光るので、別名「蛍石」と呼ばれている。
でもね、某サイトによれば、フローライトは「蛍石」と名が付いてはおれど、実際には光るほうが珍しいと記されていたりするわけで。
うちの先客コレクション「普通の磨きフローライト」も、紫外線をあてても光らない石だし。
ていうか、「夜明珠」のほうは、石に期待される以上にめちゃくちゃ恐いほど光りすぎでないかい。


・黄色
・白
の「夜明珠」は、正体は… カルサイト球(方解石:主成分はカルシウム)じゃないだろうか。
市場では「白い夜明珠」のほうが「色付きの夜明珠」より高価で取り引きされているっぽい。
超大玉!めちゃめちゃ光ります!夜明珠 この画像に見える白夜明珠のヒビの入り具合は、カルサイト一般の劈開(へきかい)形状によく似ているように見える。
で、どうなんだろうな。
もともと、カルサイトも、フローライトも、すっぴんで紫外線を当てると光る性質があることで有名な石。
今回見る限り、「夜明珠」の材質はカルサイトやフローライトっぽい。
でも、うちには「普通のカルサイト」も「普通のフローライト」もあるけど、こんな「夜明珠」みたいなビビッドな光り方はしない。
一般にもこんな「夜明珠」ほどの光り方はしない、もんだと思う(?)。

5年ほど前の中国発、人民日報掲載の、世界最大の「夜明珠」記事。
世界最大の「夜明珠」 博鰲で一般公開 人民日報 2002/09
「夜明珠」は光を放つ宝石の一種。重量206キロ、直径48cm。
世界最大の「夜明珠」を天津で鑑定 人民日報 2002/09
直径約40センチ、重さ104キロの世界最大の「夜明珠」。
(あれ、先の記事と重さが違うぞ!?)
ホタル石でできており、推定価格は100億元以上。
ホタル石。つまりフローライト(蛍石)だ。
まあ、これは見たまんまフローライトだけど。
惜しむらく、人民日報の記事では、この巨大フローライトが実際どのくらい光るのかは記されていない。
げげっ! もっとでかい「夜明珠」があった。 ていうか、作られたのか!
2006-07 HelloNavi.com陝西省、世界最大の「夜明珠」を展示
直径1.6m、重さ6トン。
(ありえねっ!!! まじ!!?? どうやってみがいたの!?)
雲南のホタル石鉱山で採れた幅10m以上のホタル石団塊から、開削や加工に2年かけ、2005年末に完成。
ええ? やはり蓄光塗料の練り込みではなくて、天然?
あ〜、どのくらい光るのか、見たい!

さても、中国的にはこの「夜明珠」はたいへん貴重で高価で、由緒のある珍品なのだそうで。
持ち主を翻弄する「夜明珠」の霊的な力 〜産経:ハロー台湾
・徳のない人には災いをもたらす!
(あきゃー! じゃあ徳にたいへん欠けているわたくしめなどはこれ、早々に徳の高いどなたかに売り払ったほうがいいんでしょうか)
・秦の始皇帝やジンギスカンも「夜明珠」を持っていた!
・台湾に出回っている「夜明珠」はたいがいピンポン球サイズどまり
(ええっ いまどきはふつうに10cmを軽く越えるばかでかい「夜明珠」がそこらじゅうで売りに出ているんですが!)
・中には偽物が多い
(どういう意味でのニセモノが多いのか、人工着色という意味か、由来偽造という意味か、どっち?)
・墓から盗掘された「夜明珠」は祟る
(ひええええっ!)
・材質が違っても、暗所に置くと全く同じ色の光を発する
(ぢゃあ、その二つともが人工の蓄光である可能性も否めない…?! でもこのお方、「夜明珠」の入手は30年前の1977年だったとのこと、その当時すでに蓄光性を持たせる加工が可能であったか否か、どうなんだろう?)
で、しつこく。
この「夜明珠」は人間(中国人)が光るようにこさえたシロモノなのか、それとも天然でお光りなさっているのか。
一部の中国のお方々は、マジ贋作をお作りになることに熱心で。
生きた金魚を着色して( 蛍光色のピンポンパール!)お売りになっていたり、化石のニセモノをこさえて ナショナルジオグラフィックを騙して みたり。
さても。
カルサイトの結晶やフローライトの結晶に、「蓄光塗料」を人工的に練り込む加工をほどこすことは、可能なんでしょうか?
瑪瑙や玉(ぎょく)であれば、結晶が超細かいのでいくらでも着色(染料を染み込ませる加工)ができるのはわかるんだけど、カルサイトもヒビが豊富な結晶なら可能そうなんだけど、フローライトの結晶に、蓄光塗料は浸透するか???
もしくは蓄光塗料とフローライトの原料を混ぜ合わせて人工的に結晶をこしらえることが、可能???
うちの「夜明珠」は、別にある手持ちの「普通の磨きフローライト」にヒビの形状がよく似ていて、…たぶんフローライトなんだろうな。しかも、一部天然っぽい茶色のインクルージョン(混じりもの)らしきものが見えていたりする。
天然石への染み込ませであれば、もしかして水につけておくと蓄光塗料が溶けだして水が発光したりするかもな、としばらく浸けておいてみたけれど、特に水にも「夜明珠」にも変化は見られず。(カルサイトだったとしても、水にはそんなに溶けないよね?)
水溶性でないとすれば、油性…?
有機溶剤での検証にチャレンジするのはめんどうだしなぁ…。
なお、中国製パッケージはやたら臭かったけれど、この「夜明珠」自体は匂いません。
…なんかガイガーカウンターあてたくなってきた。 持ってないけど。

この「夜明珠」、どうしましょうね。
興味本位で入手したので、人工物だと判明するなり、徳が足りなくて災いに見舞われたり、なんてことがあったらもう即手放しますですが。


家族は「紫外線で光るグッズ」がわりかし好きらしく(紫外線でほのかにピンクに光る我が家のインド産カルサイトはけっこうかわいがられている)、ニセモノでも楽しいからいいじゃん、と申してはおります。
「天然でありうる」ならうれしいけどね。
いやー。 中国の人はこれどこから持ってきたんだろうなぁ。
※ 中国には別途、 「夜光杯」という有名な石製のサカズキが存在します。
月明かりにかざすと光が透けて美しいという意味であって、「夜明珠」のような発光性質は持ちません。

うわあああっ!
こんな本があった。

「夜明珠 謎の宝玉」
中村 博明 (著)
文芸社 (2006/05)
しかもアマゾンで「中身検索(立ち読み)」ができる!
「夜明珠」の読みはさだかではないと書いてある!
「さまざまなエネルギーを自ら吸収し」と微妙にアッチっぽい記述もある!
目次には「夜明珠の種類」「鉱物の特徴」「日本の夜明珠」なんて項目がある!
うわあああ。 この本を読んでからエントリ書くべきだったろうか。
…値段高いな。orz
しかたない、勢いで注文してみよう。
続報を待て!

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