下記の表をよく見てほしい。
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意味わかります?
いやね、先月10月25日の暫定エントリで触れた海外サイトの 象限(しょうげん) 表、それ日本語に描き換えたものなんですが。
科学と信仰、あなたのポジションはクイズ:Worldview Quiz
がんばって回答すると、「有名人のポジションはこれ」が拝見できます。
カール・セーガンは右上、ブッシュはチョー左下。
でもって、自分はごっつ左上だった。
これ西欧人向けの設問なんだが、日本人が回答した場合、平均はどこらへんになるんだろう?
〜10月25日エントリ
これはたいへん示唆に富む図表というか、客観的に自分がどこにいるか、それはなぜなのか、省みるのに大変便利。めうろこ。少なくとも自分には
元の表では左上は空白だった。誰もいなかった。
表の中で左上に入ったのは私だけ。
ほかの日本人は? どこに入る?
Worldview Quizの設問(英語)に答えると、自分がどの位置に入るのか結果が図上に表示される
誰か日本語バージョンを組まないか?
左上にいるのは私だけなのか?


●右上。
科学信者で、かつ人類繁栄してあたりまえ系信者。
高度成長期日本のブイブイ好景気&万博的バラ色未来の洗礼を受けた世代には、
人類は宇宙へ進出して無限にスタートレック繁栄して
という感覚デフォルトが多いのかもしれない。
彼らは当然右上に位置するのだろう。 故カール・セーガンに違和感を感じずに。
士郎正宗が描く世界観も、救済観に微妙にキリスト教的な物をかぶってしまっているが、基本的には科学技術礼賛であり、自己の永遠の存続を理想とする右上さんだと思われ。

●左下。
「非科学的&人類には終わりがある」派。
信仰どっぷり+いわゆる 終末観。
世界を席巻しまくっているブッシュとオサマ・ビン・ラディンが、みごとに超左下。
あからさまに同類なんだもんなぁ。
ブッシュ的には、戦争に命を捧(ささ)げることによって神の国に入る資格をゲットできます/神の国に入る資格を得るために命を賭けろ。
それこそオサマ・ビン・ラディンと同類。
... 以下つづき...

そのための、一神教的な建国作業。
オサマ・ビン・ラディンは目指す社会について語らない。
勝利の暁にどうなりたいのかを語らない。
ただ殉教の栄誉を強調し、社会計画などそっちのけ。
なぜなら、目的はアッラーの祝福を受ける、それだけだから。
死後の世界で、来世で報酬を得る、それだけが目的だから。
〜ブルース・ローレンス著 『オサマ・ビン・ラディン発言』 河出書房新社 2006/08 (原書2005/ MESSAGES TO THE WORLD) p.28-29大意
この世ではない仮想設定に命がけ、「やがて来たりうる終末に向けて、神の世界に入れるか否か」が基準。
そんな基準で世界中を振り回しているブッシュとテロリスト。
わからん。
●右下。
元図ではディーパク・チョプラ一人だけ。
この人は、非科学的に人類繁栄を礼賛なさるインド系ヒーリング医術者、らしい。
え〜と、 ラエリアンや 白装束さんはどこに入るのかな。非科学的なようなそうでないような…。
●で、私が属する左上。
人類は終焉を迎えるべきだと考える、科学側。
元図には誰もいなかった。 ちょいさびしい。


科学的に、終焉を是とする左上。
これは世界的に見て少数派?
単に西欧に少ないだけ?
さても自分が左上であるゆえん。
なんでかいなと考えると、これはなんぼか仏教〜密教・禅類の影響があるのではないかと。
仏法に詳しいわけではないので正統ではないものなのだろうけれど。
基本的に、この世の生病老死、四苦八苦は、進化的に生じてきた無為な苦しみ。
惚れたはれたも、切ったはったも、出世欲も金銭欲も食欲も性欲も愛情も、どんな人類礼賛も根元に不動不変の価値があるわけではない、単に進化上のなりゆきでこじつけられてきたシステムの動作にすぎない。
そのシステムの動作に乗っかって、欲に操られてあくせくする、そのあくせくをわけわからぬまま自己正当化するこじつけ言説の蔓延。欲と苦しみの再生産。
進化的に生じてきた無為な苦しみは、進化心理学においては科学的に止揚されてしかるべきではないのか。
「欲」の由来を解体しつくし、欲や苦しみのむやみな再生産を絶ち、必然的に死ぬことを是として進化してきた人間のありようをそのままに、無明な業の連鎖を絶って人類を救うべきではないのか。
宇宙に進出する必要も、繁栄する必要も、欲を満たす必要も、自画自賛のあさましい空しさも、進化の経緯・しがらみを理解すれば、そんな欲まみれは超えられるのではないか。
苦楽を止揚して、欲の再生産から抜け出し、生命が生まれてからこのかた延々繰り返されてきたカルマの輪、業の連鎖から抜け出して、透徹して消える。人類をやめる。生病老死の連鎖を絶って、厳然と消え、この世を去る。
それが理想なのではないか。

たぶんに成仏や、解脱に、世界観が影響を受けているからか。
延々今後、生病老死や生存欲、発展欲にかまけつづける人類、という図が許せない。
やめれ。
もうやめれ。
いいかげんに目を覚ませ。

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ダライ・ラマは左ではない、ということは、存続欲を是とし、科学に親和的。
同じ仏教系でもいろいろ違うんだろうな。
大乗、小乗、各国の密教諸派。それぞれどこに位置するんだろうか。
左下のブッシュ-ビンラディンにくっつくだろうか。それとも右下に現れるのか。
【進化心理学はおのれの欲をどうみなしているのか】これまで、「進化心理学の人間はなぜ止揚もしきらず欲望の再生産と補強に荷担していられるのか」理解できなくて不思議でしょうがなかった、そのわけが、遅まきながらやっとこの四象限のおかげでほのかにわかってきたような気がする。
かつて、私の「生きることは良いことだと思いますか」問いかけに「生きるようにできているから生きることは良いことだ」とお答えなさったOSさんは右上だろう。
**でさっさと辞職した脳楽天家S氏も右上っぽい。
右上の「科学で存続を」派の進化心理学従事者は、何を信仰しているのだろうか。
何を理想としているのだろうか。
「よりすぐれた人類」?
「諍い苦しみ戦争のない未来」?
「研究成果をあげて名声を確保する」?
それらを希求すること自体、そも進化的に形成されてきた欲にすぎないのではないか。
おのれを突き動かす欲の元を見切りもせぬまま、存続欲デフォルトに偏向したまま語り続けられる進化心理学言説。
欲を甘やかし続ける気なのか。
無明を続ける気なのか。
例えば。
進化心理学的・進化医学的に語るならば。
- ヒトは肉の味をたいへんおいしいと感じる傾向が強い。
- それはかつて肉を食する機会が少なく、かつ肉が生存に重要な栄養源だったから、ことさらにおいしく感じ、ことさらに肉に欲をもよおすような個体が進化上のさばってきたため。
- 肉を食う機会が少ないことを前提に体に備わっている「おいしさ」センサーであるため、食欲のままに肉ばかりを食うと、肉ばかり食いに適応していない肉体は、簡単に生活習慣病になって壊れてしまう。
または
- ヒトオスには強姦をなす個体が多い。
- それは良し悪し以前に、強姦をやらかしてしまうような性衝動抑制のゆるい個体が、結果的に繁殖してしまいがちだったという、たいへん身も蓋もなくドライな進化的しがらみの結果。
そして、
- ヒトは強い生存欲を抱えていることが多い。
- それはかつて限られた生を生きる、死亡率の高い暮らしをしていたために、むやみに発達した欲望システム。
- 生存の機会が少ないことを前提に発達した生存欲であるため、過剰繁殖に適応していない人類とその心身は、欲に駆られたまま飽くことなく肉を食い続けるかのごとくに生存執着暴走
- 狭視野の自画自賛を続けたあげく、自戒もしきらぬまま欲も止揚せぬまま、自滅に向かう。
簡単に言えば、生存欲というメタボリック・シンドローム みたいなもんか。
前段の『知的会話のための英語』が目指す西欧人が好きな目標「地球上の生命を満足させること」の、満足とはなにか。
欲を満たせば満足されるのか?
欲とはなんだ?
満たすべきものなのか?
●進化という縛りに架せられたまま延々欲を再生産、自己保身欲のむやみな礼賛
進化が凝り固まった妄念の権化でしかない「欲」
●進化=肉の食い過ぎをもたらす
=西欧的自由意思執着は、生存執着の自意識過剰メタボリックシンドロームをもたらす
進化心理学を極めておいて、なおかつ生存欲や自己保身欲(死後含む)を讃えることができる神経が、私は理解できない。
※ 一方で、進化心理学はキリスト教圏では、
進化的に由来を探究しつくすと「神の意志」が立ち現れるであろう
という幻想がまつわっていたりする。


左上、右上、右下、左下。
この四象限はいずれかが正解だという話ではけしてない。
どの象限も、なんらかの偏りによって成り立っているのであり、単純に2軸を設定するとこうわけられるよというだけのことであり。
左上の「欲を止揚してから確信を持って死ぬこと」「人類の無明な生病老死の再生産を絶つ」これにしてもオウムのポアと紙一重だ。
でも、この単純な2軸が、「自分はどこに位置するのか」「自分はどう偏っているのか」と客観的に見なおす上で、意外に使える、役に立つ。

今どき流布している死生観には「命」の尊さ影うすの上に、死後観がぬるぬる。
やりほうだい。
死=敗北という視点さえも溶け剥げはじめ。
そして、それがかんばしくない事態だというなら、どうにかしたいというなら、自分は四象限のどこにいて何に影響を受けているのか、まず客観的に見直しておくべきだろう。
自分の生死観含む世界観は、何に影響されているのか。
どう偏っているのか。
何によってインストールされた世界観なのか。
ほかにどのような把握の仕方があるのか。
自分は何を見ずに死のうとしているのか。
どんな偏った世界観が自分を死に向かわせているのか。
彼の人が死んだのは、不適切な世界観を共有し補強し押し付けていた自分のせいなのではないか。
自分の脳にはどんな世界観(理想観)がインストールされているのか。

まあ、ここではとりあえずメインの「四象限図(科学/非科学、進歩/終焉)」を、まったり味わってみてください。
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