要は、
・女と男で、薬の効き方が違う
・男と女で、治療のされ方に差別がある
みたいな話です。
それに関連して「単純な男と女の区別ばかりに目を奪われていると意外な失敗するかもよ」という意味も込めて、こういう症例も紹介しておきます。
一人でありながら二人
二卵性双生児になるはずが、胎内で融合してキメラ状態で誕生
両性の性器を持ち、身体の部位によって遺伝子が男だったり女だったり
2002/05 Nature News Service Human genetics: Dual identities
... 以下つづき...

50歳を過ぎて初めて知る事実 「あなたはキメラ」
二卵性双生児が胎内で融合して生まれた女性
一人でありながら二人ぶんの組織の混ぜ合わせ tetragametic chimera
過去に30例が報告されているが実際はもっと多くなるだろう
2003/11 BBC News When two became one in the womb

複数の赤ちゃんを身ごもった場合(多胎:双子、三つ子…)、それらの胚(赤ちゃんのモト)が、融合したり、細胞を交換して混ざってしまったりすることは珍しくない。
・複数の胚が合体&モザイク状態になって、
一人の人間として生まれてくる
・複数の胚の間で一部の細胞を交換したりまぜこぜになったり
体の部分部分で、Aちゃんの細胞だったりBちゃんの細胞だったり。
そのまぜこぜの組み合わせが悪ければ、死産・流産で日の目を見ることなくあの世に行ってしまう。
が、モトは正常な組織の合体なわけで、組み合わせの運が良ければけっこうふつうに生まれてお育ちになってしまったりする。
中には上掲の例のように、部分ごとに男の遺伝子だったり女の遺伝子だったりそれでも普通に一人の人間として成り立ってしまう。
双子の兄弟が、お互いにお互いの細胞組織のツギハギでできあがっている。
一人の個人が、双子ぶんの細胞のまぜこぜで誕生する。
一人の個人に、流産でこの世を去った見知らぬ兄弟の細胞が混ざり込んでいた…

彼らの多くはその事実を知らぬまま育ったのであり、下手をするとその事実を本人も誰も知らぬまま一生を終えている可能性があったのであり。
たまたま、
・臓器移植の必要に迫られて、検査をしたらびっくり
・妙な症状があらわれて、検査をしたらびっくり
それでおのれのからだの秘密を知ることになった。
そうすると、それそこの、実は…? m9( °o°)

2007/01/24 21時台:
追記:いまやってる世界仰天ニュース、これキメラ例のことじゃないかと推察しながら見ているんだが、ふむ、2006年3月の例ね。
#240 DNAスペシャル:疑惑のDNA鑑定 ザ!世界仰天ニュース「生まれた子が、母親が生むはずがないDNAの型だった!
どこかで子どもの取り違えが起きたのか!?
母親は全くそのようなことをいわれる覚えはない!
検査をしてみると、母親の卵巣部分だけが「違う遺伝子の組織だった」!!
身体の各部の遺伝子検査をして始めて、母親の特殊体質がわかり、疑いも晴れ、一家は安心して幸せに・・・
しかし。
●【女性がキメラで、卵巣部分が遺伝子が違った】場合はまだいい。
子どものDNAが父とはつながるが、母とは「血のつながりがない」と宣告された場合、これはさすがに「たしかに彼女が生んだのになぜ!?異常だ!」なわけで、普通に「調べてみよう!」という気にもなるね。
ところが、
●【男性がキメラで、睾丸部分が遺伝子が違った】場合はどうだ?
子どものDNAが、母とはつながるが、父とは「血のつながりがない」場合、これは…
「母さんが浮気をしたんだ!」ですまされてしまわないか?!
母親は浮気の冤罪(えんざい)をなすりつけられたまま、父親のキメラ例は一生あきらかにならぬまま、で終わってしまうのではないか!?


追記
2007/04 【日本語記事】読売新聞 不妊治療で出産、双子8組の血中に男女の性染色体が混在
2003〜06年 同性で血液型が混在する双子も
2007/04 【日本語記事】毎日新聞 体外受精:妊娠異常が高率で発生 前置胎盤、通常の5.4倍−−聖路加国際病院調査
2007/04 【日本語記事】goo/共同通信 体外受精、妊娠異常多い 医師らが調査
さらに追記 2年半前にもこんな記事があった:
2004/09 共同通信 双子に血液混じる異常 不妊治療がリスク高める?
二卵性なのに一つの胎盤を共有

![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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