尿と言えば、尿素。
これから冬に向けて、尿素を手に塗るお方も多いと思いますが、それはおいといて。
哺乳類は、食べ物で摂取した窒素から出るアンモニアを「尿素」から「尿酸」にして排泄している。
お魚は、食べ物で摂取した窒素から出るアンモニアを「アンモニア」のまま水中に排泄している。
アンモニアは、生物の身体にとって、けっこうじゃまというか、毒であることが多い。
ので、身体の外に排泄する。
アンモニア - Wikipedia 追記:2006/11/25
哺乳類の尿には、尿素と尿酸の両方が入っています。
尿素 - Wikipedia 「窒素の排泄は、魚類ではアンモニア、哺乳類や両生類では尿素、鳥類や爬虫類では尿酸のかたちで行われる。」
排泄 - Wikipedia 「尿のほとんどは水分で、塩分やたんぱく質が起源の尿素や尿酸が含まれており」
腎機能検査(尿素窒素・クレアチニン・尿酸)/いたわりどっとねっと 大意:プリン体(核酸の構成成分)の終末代謝産物である尿酸は、血液が腎臓で濾過される際になんぼか尿中に排泄されます魚を水槽で飼っている場合、水換えや浄化がたりなくて、水中に排泄されるアンモニアの濃度が高くなってしまうと、魚がアンモニアにやられて死んでしまう。


さても。
お魚は陸生動物みたいにお尻からアンモニアを排泄しているのかな、と思っていたら、さにあらず。
お魚は鰓(エラ)からアンモニアを出しているんだそうな。
お魚の中でも、軟骨魚類のサメ・エイは、アンモニア(有毒)から尿素(比較的無害)を作る能力を持っている。
尿素 - Wikipedia そいでもって、その尿素を血液にたくさん混ぜ込んで、海水に対抗できるよう体液の濃さを調節している。
サメやエイの死体、お亡くなりになると尿素がどんどんアンモニアに変わっていくので、食べるとすれば新鮮なうちに急がないとアンモニア臭く(おしっこ臭く)てかなわないことになる。
軟骨魚(尿素体液) サメ・エイ
硬骨魚:条鰭類(アンモニア排泄)いわゆるふつうのお魚
硬骨魚:肉鰭類:シーラカンス(尿素体液)
硬骨魚:肉鰭類:肺魚(アンモニア排泄だが乾期はアンモニアを尿素に換えてため込む)
ハイギョ - Wikipedia 陸の動物:尿素や尿酸を排泄

で、進化的には、最初に「サメと肉鰭類と条鰭類」の共通祖先になる大昔の脊椎動物が、アンモニアから尿素をこしらえる能力をゲット。
そのうち、
・淡水に移動した条鰭類は尿素生成能力を失ってアンモニア排泄ですませている
・海に居続けたサメは尿素体液路線に
・浅い海の肉鰭類は乾期を尿素生成で乗りきった
・やがて尿素生成能力を持つ肺魚の系統から、陸の動物たちが分かれてきたので、
ぼくらはアンモニアを尿素にして排泄できている
てなことなんだそうだ。
... 以下つづき...

海の魚はなぜ塩からくならないの? @東海大学社会教育センターすげ。「社会教育センター」、変換ミスで「釈迦異境行く」になった

「水辺で起きた大進化」 p.73-74ん? アンモニア排泄の海の魚たちは、ずっと海にいたんじゃなく、いったん淡水生活をしたのちに海に戻ったということなのか?

それとも、塩分濃度が低かった太古の海からの適応だったのかな?

毒だよいらないよと嫌われがちなアンモニアだけれど、中にはアンモニアを重宝している生物もいらっしゃる。
アンモニアは水より軽い液体。
圧力が高くても低くても比較的容積は安定していて、水中で「浮く」という点に注目すると、ウキブクロなどよりはるかに水圧の問題解消に便利。
深海に棲むタコイカのたぐいなどは、ふつうは毒であるはずのアンモニアを排泄せずにそのまま体内にため込んで、浮力を得ているのだとのこと。
深海の巨大生物ダイオウイカ、でかくて食いでがありそうなのに、新鮮な状態でもアンモニア臭くてたいへんいただけません、なんだそうだ。
臭くていただけない以上に、アンモニア漬けということは、無理して食べたとしても、けっきょく体に悪いんだろうなぁ…。
ダイオウイカをお食べになるマッコウクジラ的には、…どうなってるんだろう???


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