
『図解雑学 魚の不思議
絵と文章でわかりやすい!』
松浦啓一
ナツメ社 (2006/06)
いや、まあ、この本自体はそんなひどくないというか、コンセプトに見合うようとりあえず形はこなしているので、そのへんいいんですが、ただ。
この本の中の、リードシクティスがなんかミョーだったので、それだけでちょっとこうして独立エントリ。

p.46
現存する魚類の中では、ジンベエザメが最も大きな魚で、全長13m以上になります。ウバザメもかなり大きく、全長12m以上。体の幅ではオニイトマキエイが最大で、大きなものでは6mほどになります。ちなみに、これまで地球上に現れた魚で最大のものは、ジュラ紀(今から1億6000万年ほど前)の海にいたリードシクティスという硬骨魚。全長27.6mもあったといわれています。
リードシクティス・プロブレマティカス Leedsichthys problematicus :Wikipedia
魚類の系統図 @東海大学社会教育センターp.46、史上最大のお魚として、「リードシクティス」という生き物が紹介されているんですね。
絵付きで。
クジラでも恐竜でも魚竜でもなく「魚」なんだよ
けたはずれに大きいよというサイズを表すために、全身イラストが描かれている。
全長27.6m。 頭だけで、すでに6mもあったという。
頭だけでうちの6畳間がまんぱいだ!
でもって、ジュラ紀後半にいた大昔の魚で、これが地球上最大の硬骨魚だったんだよと。
え!?

図解の絵はジュラ紀どころか、ずいぶん今風の魚の顔をしているんだが…?
いまどきの「マス」のような口・顔つきや身体をして、そのままのっぺりばかでかいだけの”普通の魚”が、「リードシクティス」だとして、どで〜んと描かれている。
リードシクティス自体はなんかお初なんだけれど、ジュラ紀の巨大魚は、こんなに今風の顔をしていたんだろうか???
... 以下つづき...


ふつうは、リードシクティスは、どんな感じに復元図を描かれているんだろうか。
復元想像図:Leedsichthys おおっ けっこかっこいいじゃん
化石と想像図@dinosoria.com
BBCの番組「海の怪物 Sea Monsters」に登場するリードシクティス
BBC 3D復元の立体観察 世界最大の魚、2003年に発掘されました@イギリス
2003/10 National Geographic 'Biggest Fish Ever Found' Unearthed in U.KLeedsichthys problematicus swam the world's oceans some 155 million years ago.
川崎悟司イラスト集・リードシクティス 問題の、当該書掲載の「リードシクティス」くんは、尻尾の形状はまあいいとして、
頭部が、
目の位置・凹凸・胸びれなどが、
もう、ほかのウェブ上の復元図とはかなり違う。
ウソになってます。


でね。
この本のイラスト担当したお方がちょっと不憫になってくる。
じゅうぶんな資料をもらえなかったんじゃないか。
前半にふんだんに登場するイラストは、後半の写真のまんま模写。
その模写のイラストも、ものによっては時間がなかったのかひどくやっつけ仕事ふうのぬったくりになっていたり。
腕はそう悪くないと思うけれど、条件がかなり悪かったっぽいような印象を受ける。
いや、でもさやっぱ、リードシクティスにしても、資料が足りなければ検索かければこうして参考資料は見て取れるわけで、…資料不足を補う腕がなかったのか、なんなのか、いろいろ残念。
…古代の硬骨魚の復元画像集ってどこかにありませんか?
リードシクティス以外もたくさんあるような。
ほかの古代硬骨魚とリードシクティスを見比べてみたい。

![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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