文中で「今」とかあっても、昔の話ですので、そこんとこよろしゅうお願いいたします。
1997年
「地山(じやま)」っていうのは、 「切山(きりやま)」と対になっている言葉です。
切山は工事などで出た土砂や、工事で埋められた土砂の部分のこと。
地山は手の加わっていない、自然のままの地盤の部分のこと。
ニューヨーク〜プロビデンス間の道路を通ったときに、路肩の岩盤が美しく残されていて、不細工な縁石細工も少なくて、感激したことがありました。
なんか、日本の道路の路肩処理って、ぶこつ…。
今、岩盤崩落対策ブームで盛んに斜面の防護工事が進められています。
危ない斜面。
いつ落石が起こるかわからない斜面。
地山がむき出しになっている斜面。
そういう斜面って、実はけっこう見た目が美しい「露頭」 (ろとう:植物などに覆われずに地盤がむき出しになっている部分)を持っていたりする。
崩落対策工事真っ最中の国道231号線、工事予定区間の中に、美しい同心円状(球状)の「節理」 (せつり:岩盤のひびわれ、火成岩の結晶の具合でできるらしい)を見せている露頭があります。
巨大なクモの巣のようなひび割れ。
太島内トンネル〜 ルーラントンネル〜 滝の沢トンネルあたり。
この球状節理、やっぱし崩落対策工事でガチガチ塗り固められたりネットかぶせられたりして見えなくなっちゃうんでしょうか。
施工予定かどうかはわからないんだけれど、とにかく工事予定区間内にあるってのが気になる…。
北海道内で「節理」で有名な崖は「層雲峡:そううんきょう」ですね。ここはみごとな「柱状節理(図左)で完全観光地化しています。
球状節理(図右)を「車石」と称して観光の目玉にしているところもあったはず。
231号線の球状節理も観光物として保存できないでしょか。
個人的にヒイキにしている節理なんだけど…。
... 以下つづき...

1998年6月
1998年5月に、半年余ぶりにやじうまに出かけてみたら、すさまじいありさまになってました。(;_;)
前記の節理は今まさにロックネットで覆われんとしている最中!
その他の場所、97年に大発破やったとこも、「風化崖水木しげる風」も、国道231号、もうそこいらじゅうが、 ロックネット、法枠、植生マットやらで フランケンシュタイン状態。
うぎゃぁ〜。
ぜんぜん風光明媚じゃ無いぞ〜!
どないしてくれようか。
1998年6月
水木しげる氏のスタッフが点描で描いたような、ゲゲゲな感じの風化した崖の模様、
浜益の遺跡のそば
雄冬北の天狗トンネル北側
滝の沢トンネルの北側
などで見かけたもの、気に入っていたんですが、これがのきなみ防災工事の対象にされて、次々と破壊されてってしまいました。
写真は天狗トンネル北側のもの。
ただのゆるい凝灰岩だとはいえ、ただものではないふぜいをかもしだして…。
防護フェンスが置かれる前に接近して撮ったのが、左の写真。
この微妙なゲゲゲさ、いまひとつ伝えきれていない画像ではありますけれど…。
他の水木しげる風も、クローズアップ写真とか撮りたかったんだけど、すでに防護ネットやフェンスで囲われて撮影に適さない状態のものが多くて、生前の姿の記録は手元にはない…。
1998年7月
滝の沢トンネルの北側入り口にも、すごくいい感じの露頭があった。
でも、なかなか撮影訪問する機会がないままに(いつも通り過ぎるだけなんで)、先日見たら、露頭の周囲の木が切り倒されていて、ああ、もうすぐガリガリ削られて無くなっちゃうんだろうなぁ…。
その後1998年8月現在、もう無くなってます…。
当時の写真@滝の沢トンネル北側。
かっこよかった天狗のようなキバのような露頭がどんどんはつられて(人為的に削られて)…
ネットかぶせられて、痛々しくもみすぼらしく。
うわあああ 山神様のバチが当たりそうだ。

![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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