原野や荒野、山岳が豊富。
積丹(しゃこたん)の、あの悲惨な岩盤崩落事故が起こるまでは、そこらの道路脇にはたくさんの見事な露頭(自然の地層・岩盤がむき出しになっている箇所)がありました。
岩盤崩落事故が起きたあと、のきなみ貴重な路頭たちは、無粋な法面防護(斜面の崩落対策工事)をされ、つぶされてしまって、かなり残念な状態に。
法面防護の工事も、一種の環境破壊なのかなぁ。

北海道では、どんな石・鉱物が採れるのかな。
簡単に概観するなら
をゲットするがオススメ。
今回いろいろチェックした本の中から、「北海道で採れた鉱物と、その産地」の情報を拾って並べてみます。
(『北海道の石』以外の書籍は、もっぱら写真のキャプションから抜粋しました。)
『フィールド版 鉱物図鑑』
手稲鉱山:硫砒銅鉱 安四面銅鉱 輝蒼鉛鉱
豊羽鉱山:方鉛鉱
定山渓:石黄
小樽:ミメット鉱 つぶつぶがかわいい!
白老:針鉄鉱
中川町:アルチニー石
留辺蘂町イトムカ鉱山:辰砂(しんしゃ) すごい紅
富良野:蛇紋石(アンチゴライト)
常呂町:自然銅
『日本の鉱物』
手稲鉱山:手稲石 自然テルル テルル石 輝蒼鉛鉱(きそうえんこう) 渡辺鉱(わたなべこう)
豊羽鉱山:自然銀
定山渓:雄黄(ゆうおう)
小樽市ガッカリ沢:明礬石(みょうばんせき)
余市町国興鉱山:クリプトメレン鉱
白老町:灰長石
蘭越湯本温泉:自然硫黄バブル おもしろい!
広尾町:玉状石墨
幌延町問寒別:自然オスミウム
旭川市雨紛沢:藍閃石
富良野:単斜クリソタイル石
深川:砂金
深川:自然白金
置戸町:辰砂(しんしゃ) ビビッドな紅色!
ピリカ鉱山:水マンガン鉱
平取町八田鉱山:クロム鉄鉱
赤井川村:轟石(とどろきせき)
中川町:アルチニ石
上ノ国町:重晶石 上国石
紋別:コキンボ石
常呂町:オホーツク石
根室:方沸石
... 以下つづき...

『楽しい鉱物図鑑』
手稲:輝蒼鉛鉱
余市国興:クリプトメレーン鉱
小平(おびら):イリドスミン
広尾:石墨
古平(ふるびら):アラバンド鉱(閃マンガン鉱)
空知:山部(やまべ)石綿
『鉱物カラー図鑑』
手稲鉱山:渡辺鉱 ピンクカルサイト 重晶石 自然テルル テルル石 手稲石 四面銅鉱
豊羽鉱山:自然銀
定山渓:石黄(せきおう)
小樽ガッカリ沢:淡ピンク明礬石
小樽松倉鉱山:ミメット鉱
千歳鉱山:濃紅銀鉱
白滝村上白滝:クリストバル石
洞爺鉱山:方鉛鉱
常呂町国力鉱山:オホーツク石
上ノ国町上国鉱山:上国石
中川町宇土内:アルチニー石
置戸町紅の沢:辰砂
深川市鷹泊:自然金
広尾町音調津鉱山:石墨(ダイヤモンドと同質異像)
浦河町乳呑川:ランプロファイアーと黒雲母
冒頭:日本各地の1997年までに発表された新鉱物と産地の紹介あり
・北海道産新鉱物産地の一覧
道南:上国鉱山(上国石) 熊石町館平(加納輝石)
道央:赤井川村轟鉱山(轟石:日本で発見された新鉱物の第1号)
手稲鉱山(手稲石、渡辺鉱、銅、金、テルル、ビスマス)
豊羽鉱山(豊羽鉱) 三笠市幾春別(三笠鉱)
道北・道東:幌加内町(自然テルニウム)
常呂町国力鉱山(オホーツク石)
『北海道の石』
手稲鉱山:鶏冠石 方鉛鉱 黄鉄鉱 黄銅鉱 硫砒銅鉱 手稲石
札幌・光竜鉱山:自然銀
豊羽鉱山:自然銀 方鉛鉱 豊羽鉱
千歳鉱山:自然金 石膏 緑簾石 紅簾石 石英 正長石 沸石
赤井川・轟鉱山:轟石
今金町種川:角閃石
浦河・乳呑川:黒雲母
枝幸:砂金 玉髄カルセドニー 珪化木
えりも・目黒:珪線石 菫青石
渡島大島:かんらん石
長万部・二股温泉:カルサイト
上士幌・糠平:沸石
上ノ国・茂賀利鉱山:重晶石
上ノ国・勝山:重晶石
上ノ国・早川鉱山:バラ輝石
上ノ国・上国鉱山:上国石
北見鉱山:紫水晶
倶知安鉱山:針鉄鉱
熊石・館平鉱山:バラ輝石 加納輝石
様似:コランダム
鹿部温泉:あられ石
下川・サンル鉱山:石英
白老・クッタラ湖:輝石 斜長石
知床硫黄山:自然硫黄
弟子屈町硫黄山:自然硫黄
当麻鍾乳洞:鍾乳石
常呂町:赤鉄鉱 オホーツク石
常呂町・福山鉱山:燐灰石
中川:沸石
中札内:トルマリン
名寄:鈴石 高師小僧(天然記念物)
根室:沸石
函館・銭亀沢鉱山:閃亜鉛鉱 黄鉄鉱
日高・千栄:ざくろ石 紅柱石
平取・振内日東鉱山:クローム鉄鉱 菫泥岩
平取・額平川:コランダム
広尾・音調津鉱山:石墨 磁硫鉄鉱
富良野:石綿クリソタイル
古平・稲倉石鉱山:バラ輝石
穂別・富内発電所導水坑:クローム鉄鉱
幌加内:あられ石 藍閃石
松前・大千軒岳:紅柱石
松前・江良鉱山:カルサイト ソーダ珪灰石
松前・荒谷川:正長石
三笠・幾春別:三笠石
三石町・蓬莱山:磁鉄鉱 角閃石 白雲母 斜長石
八雲町・八雲鉱山:閃亜鉛鉱 方鉛鉱 菱マンガン鉱
夕張川:自然白金
夕張紅葉山:黄鉄鉱
留辺蘂・イトムカ鉱山:辰砂(しんしゃ)
和寒町カクレ原野:輝石
化石の産地で 羽幌清水沢 穂別稲里 大夕張 小平シベ川 などの記載も。
【ガッカリ】これらの地名のうち、今では「そんな場所いったいどこにあるんだべや」と時代の彼方に場所の情報が失われてしまっている産地も数多いようです。
例えば「小樽のガッカリ沢」。

うえっ! その呼称チョーツボ! と検索してみたり地図見てみたりしたけど、ネットでは「鉱物の産地紹介」で数件呼称がヒットするだけで、位置情報は出てきません。一般に市販されている地図でも、「ガッカリ沢」はさっぱり発見できず。
かつては盛んだった鉱工業も廃坑・廃山があいついで、新しい鉱物の産出も、産地の見物もできなくなっている状態の場所が多々あります。札幌の豊羽鉱山(世界的にもたいへん優秀な各種鉱物の産地だったそうな)は閉山しちゃったばかりだし、去年は自治体の合併も相次いだりしているし、どんどんかつての地名はおぼつかなくなっていく。
石マニアさんたち的には、昔の「古地図」をゲットして、今は亡き鉱山の位置を見つけ出してはお宝探しに出向くんだそうな。お宝の地図なんだね。

サイトメモ:
北海道の鉱山等で採取できた岩石、鉱物のリスト @「日本の鉱物」サイト
鉱物産地「あなたは、行きましたか?」北海道・東北・関東・甲信越編 
書籍『北海道の石』の著者さんは、ごく最近、札幌にできた
という、異様に立派な鉱石展示場の名誉館長さんです。
そもそも、この博物館は、石好きの建築会社社長さんが、私費を大枚はたいて、ほんと道楽でこさえたみたいな、すごい施設なんですよね。
コレクション内容には目を見張るようなお宝がぎょうさんございます。かつて北海道にあった51箇所の鉱山すべてのサンプルを収蔵している!というもまたスゴイ。
そして、地下にはまさに「古地図」がたんまり収蔵・展示してあるんですよ。
お宝の総本山ですね。
博物館では夏あたり、鉱石採掘ツアーみたいなのを主催もしているようなので、道内のお子さん向けにも、好事家の大人さんにも、ここはチェックしておくと吉かも。

個人的には

化石の産地だという小平(おびら)シベ川も、うわ〜小平でしょ。
町のシンボルが首長竜の小平(おびら)
役所に化石が飾ってある小平(おびら)
町に信号が一箇所しかない小平(おびら)
ダムに自殺の噂が絶えない小平(おびら)
ああまた行ってみたいよぉ。
いや、鉱山や産地に行って、なにするっつーわけでも、掘り返すわけでもないんだけど、単に私は 露頭 ファン。


追記2007/08
北海道立理科教育センター「地学研究室」のサイトにこんな写真集があるよ。
北海道の地学・画像資料集/北海道・車で行ける露頭めぐり
![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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