「imprinted brain hypothesis」
〜Dr Christopher Badcock & Professor Bernard Crespi
ゲノム・インプリンティングがミスった結果が、自閉症やアスペルガー症候群なのではないか
父方の遺伝子が前に出るか母方か、がまずって、脳の発達がバランスを崩したと
2006/03 EurekAlert The role of evolutionary genomics in the development of autism

子は、親からもらった遺伝子2セットをもとに育ってくる
それら遺伝子すべてを使って育つのではなく、2セットのうちそれぞれの部分でどっちかだけを使うようになっている。
例えば
遺伝子をアイウエオ50音、父方の遺伝子をカタカナ、母方の遺伝子をひらがな
としてみれば
アイうエオかキくけこサシすせソタチつテトなにぬネノハひふへホ…
ここのひふ アソコノカミノケ みぎのじんぞう ツメノタカチ
みたいな。
中には「絶対いつも父方の遺伝子を使わなきゃダメ」「この場合には母方の遺伝子に限る」という部分もある。
そういう父方・母方どっちの遺伝子を使うべきか、を決めるマークが遺伝子にはついているらしく、このへんのしくみはゲノムインプリンティングと呼ばれている。
ゲノムインプリンティングにミスが生じて「使っちゃいけないほう」の遺伝子を使ってしまったりすると、ややこしいことになったりする。
参照

冒頭の記事では、ゲノムインプリンティングの不具合が、子の脳発達をまずらせたのではないかと。
もとより、胎内での脳発達がまずった説は流布しているけれど、その原因の主流は胎内性ホルモン量の不具合による「超男脳化」とかだった。
ゲノムインプリンティングのミスはいろいろな原因で生じる。
父さん・母さんの子供時代の健康状態、環境汚染、職場でこうむった化学物質汚染、なども原因になりうるらしい。
いや、父さん・母さんだけでなく、じいちゃん・ばあちゃんまでもが、原因になりうる。
ゲノムインプリンティングのミスが、子どものみならず「孫」にまで影響を与えることがあるんじゃないかという話はこちら。
...以下つづき...

・分析思考(オタク系?)の人間どうしが結婚する率が高まった
・ハイテク機器の化学物質汚染(とか電磁波とか?)が生殖細胞のインプリンティングを壊した
どっちなのか、相乗作用なのか、単なるガセだったのか、微妙。
追記:
科学なポッドキャスト:自閉症スペクトラム障害MP3ファイル 30分
Autism Spectrum Disorder The Health Report 2006-04-24 〜ABC@Australia
実態は、原因は。 水銀は、遺伝は。
カリフォルニアで増えているという話は統計ミスから出たデマ。
この音声ファイルは内容をテキストで読むことができます。The Health Report

…ゲノムインプリンティングはけっこう微妙な話で、今世紀に入ってからいろんな現象やら病気やら進化やらで沙汰されている。ここには関わってないか、もしかしてあれもそう?と、あちこちで使い勝手を試されている段階なんじゃないかと思う。
クローン動物が失敗しやすい・障害を起こしやすい原因は、遺伝子が父方も母方もワヤなのでゲノムインプリンティングがうまく行かないためだろう、と目されている話は有名。

なお、冒頭の”刷り込まれた脳仮説”記事中に名が挙がっている小説はこちら

「夜中に犬に起こった奇妙な事件 ハリネズミの本箱」
マーク・ハッドン (Mark Haddon)著, 小尾芙佐訳
早川書房 2003年
自閉症の男の子をメインに配した、イギリスの人気ミステリー小説です
原書: 2003 / The Curious Incident of the Dog in the Night-Time
へぇボタン:へぇ〜
と押してみるもよし
![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







次の記事
前の記事


この記事のトラックバック用URL【http://ep.blog12.fc2.com/tb.php/313-ff9045c5】
フリーの













