『歌うネアンデルタール 音楽と言語から見るヒトの進化』
スティーヴン・ミズン (著) 早川書房 (2006/06)
p88-89:大意
生まれつきの音痴( 先天性失音楽症 )とみられる条件として、この4つを基準に調べてみたところ、
・教育が足りないせいではないのに
・音楽のレッスンを受けたことがあるのに
・本人の記憶にあるかぎり、音痴じゃなかったことはない
・ほかに神経学的・精神内科的な病歴はない
2割程度の人が「先天性失音楽症」に該当するという結果になった。
2006/10 『歌うネアンデルタールと音痴なミズンの科学』
そして、今月流れていた音痴記事を一つ:
音痴の人々って神経経路が逝ってしまってる?
2009/08 EurekAlert Neural pathway missing in tone-deaf people
Syndrome may be similar to other speech and language disorders
少なくとも1割の人は、調和して歌うことができない音痴さん
脳の 弓状束のあたりが貧弱になっているらしいぞ
世の中の「左利き」さんも、1割くらいいらっしゃるという話だよね。
もしかしたら、音程やリズムを認識する回路は、作動しなくてもさほど生存に不利はない以上に、なんらかの認知能力は音楽認識回路がないほうがよく機能する、みたいな微妙なメリットがあったりするのかもしれない。
... 以下つづき...

高音は実際「高い位置」にあると認識されるものである
音痴な人ほど、音の空間でも方向音痴
2007/06 news@nature.com High notes really are high
クラスに一人は音楽に縁遠い脳を持っている
2007/12 EurekAlert Jingle bells not merry for tone-deaf individuals
音痴の人には陽気には聞こえないジングル・ベル
音痴の人は、脳の特定の領域で灰白質が多め:音のピッチを処理する右内側前頭回と右聴覚皮質
4%の人にとっては、音楽は楽しくないし耳障りだったりする
2008/08 Scientific American Tone Deafness and Bad Singing May Not Go Hand in Hand
音痴であることと、歌が下手なことは別物ですか
When the singer is just awful, the problem may be more than faulty perception.
歌がひどいとき、問題は知覚以外にあるのかも
音痴の研究は、甘い調べをかなでる科学なポッドキャスト
Tone Deafness Study Yields Sweet Notes 【MP3ファイル】
2008-06-14 サイエンス・フライデイ Science Friday
音痴さんは音階のおかしさを判断できないが、彼らの脳はその違いを認識できている。
聴覚処理の障害2008/06 The National Institutes of Health Tune-Deaf People May Hear a Sour Note Unconsciously
普通の聴力をもつのにメロディーの音色を識別が難しい音痴さん、実は無意識に間違った音色を検出することはできていたりする。
以上、2007年〜2009年に拾った音痴の科学情報。
以前の情報はこちら


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