
『社会学文献事典 書物の森のガイドブック』
弘文堂 (1998/01)
見田 宗介, 内田 隆三, 吉見 俊哉, 上野 千鶴子, 佐藤 健二, 大澤 真幸 (編)
(大型本)
●現代社会を読むための必読文献へのガイドブック
●古典から現代の名著・力作・話題作まで、社会学に関する文献を厳選!
●読みごたえのある解題1000件は、各分野トップクラスの456人が執筆!
●3千点以上の文献書誌データを26分野別にまとめた年表も
●索引は和文書名、外国語書名、和文主題・事項名、欧文主題・事項名、和文人名、欧文人名と、よりどりみどり!
大型本: 912ページ 23 x 16.8 x 5.4 cm
出版社: 弘文堂 (1998/01)
発売日: 1998/01
■アマゾン書評より:
■By フルーツ
社会学の主要な古典100冊と、重要文献900冊に関して、著者、訳者、あるいはその分野の代表的人物が要約・解説する事典。
主要文献100冊の目次は、そのまま読むべき古典リストとして使える。
全く歯が立たない文献を読む前に少し目を通したり、読んだことがないが気になっている文献の概要を知ったり、幅広い使い方が出来る。
人によって要約・解説のスタイルが異なり、読み物としても面白い。
■By クレーンノイ
社会学の主要な古典的文献のガイドブック。できるだけその本の著者もしくは訳者が紹介の文を書いているのが素晴らしい。
■By nobu2002
学部で社会学を勉強し始めた人向けである。
社会学だけではなく、社会科学一般にも充分使える。
・・・なんだなんだ、重要文献1000冊ぶんもの書評解題が収録されている!?
知の記念碑か!?

... 以下つづき...

自分は無教養なもので、ネットを始めた当初、中途半端な社会学徒にからまれたりするなどして「社会学はひどい、うさんくさすぎる」と敬遠してしまった。基本的な文献や論者論点もよく把握していない。その当初に、この本が一冊あったなら、道は大きく違っていたかもしれない。
なんせ1000冊ぶんですよ! ネットや書籍で何か人名や書名を見かけて、自分の知識不足を感じたときにちゃっちゃとこの本の該当項目を参照して、読んでおく必要がある本はどれなのか取捨選択見極めたりもしくは概説紹介読むだけで用は足りることもあるだろうし、・・・便利そう!
調べてみると、市内の図書館に蔵書あり。しかし、「事典類」のご多分に漏れず、貸出禁止だ。これは直接見に行くしかあるまい!!
早速イテキタ。
クリックで拡大でかい。ずしり。ハンパないボリューム。
全900ページなんだもんな!
※【ここに画像が表示されない場合は】
クリックで拡大文献一点につき、この分量の解説解題が収録されている。
重要な文献の場合は適宜、見開き2ページたっぷり占拠して論じてある。
クリックで拡大凡例。そして後半の年表や索引の厚みもハンパない。
クリックで拡大こんなにスゴイ本なのに、田舎の図書館で「貸出禁止」なもんだから、きっと誰も閲覧してないんだよ、まるで新刊書であるかのように「愛読者カード」がはさがったままになっていた。

自分も気になったし、今日NHKで放送された特番アニメ「川の光」の監督さんも、この「社会学文献事典」を入手したがっていなさった(Twitterにて:どなたかプレゼントしてあげて下さい)。 が。
■これ絶版らしい。
2008年12月記他山の石書評雑記
よくもまあ、ここまで読むべき重要文献が溢れているものかと。ちなみに、この『社会学文献事典』は現在品切れで、アマゾンのマーケットプレイスでは二万円以上の価格がついている。私も持っているが、この本は人には絶対に譲れない。
二度と手に入らないことは分かっているからだ。この事典が一万円以下で古書店に並んでいたら買うべきだと確信を持って言う。
2万円どころか、今アマゾンに出ている中古は4万円だ。


■『復刊ドットコム』も見てみた。
「社会学文献事典」の登録あり。でも復刊リクエストはわずか1票。
しかもそのコメントが、2008年7月付けで曰く、「中古書籍市場では五万円を越えることも珍しくない」とな。
5万円・・・!!

ちなみにこの本、定価は15000円です。
さすがにこれギョッとする値段だけれど、
■15000円なら、3000円の本5冊ぶんだーとか、1500円の本10冊ぶんーとか換算してみれば、本書の紹介文献数は1000冊なんだから、価格ぶんくらい軽く元が取れてお釣り来まくりなお役だち度を誇っていると思うぞ。
だからこそ、欲しい人は5万円もお出しになるわけだ。スゴス。

『復刊ドットコム』での復刊打診に必要な票数は100票ですよー。
でも、復刊はそれ以前に困難であるらしい。
上掲、他山の石さんのところでは「二度と手に入らないことは分かっているからだ」と記されていた。
Twitter上では下記のような指摘も。
■ @thinkeroid
復刊.comは、投票数よりも、著者(間)・出版社(間)の政治的事情のほうが大きいような気がしますね。社会学文献事典は著者が多いから、異議が出てくる余地が高まって難しそう。
■ @thinkeroid
「社会学文献事典」の微妙な古さが気になるところではあります。かといって同レベルの著者が再度集まるのは困難……
「社会学文献事典」の出版年は微妙な古さの1998年、インターネットが爛熟に至る前の出版だった。それでも、「当時この本の存在を知っていて読んでいたなら!」という何かかつての後悔が覆い被さるような形で、「あったらいいなー」という夢を描いてしまう。社会学では前世紀や前々世紀の古典論者の名や論がよく出てくるし、「微妙な古さ」程度のことなら初学者的には気にならない。
この一件は、当該書を所有なさっている人のtwitから始まった。
■ @tricken
見田さん・上野さん・吉見さん・大澤さん他が編集している『社会学文献事典』はかなりいける。独学で齧るならこれがおすすめ。膨大な数の社会学系研究のサマリーがある。
所有者ウラヤマシス。

なお、当該書『社会学文献事典』は弘文堂「書物の森のガイドブック」シリーズの中の一冊であって、ほかにあと4冊(だったかな)、分野違いの「文献事典」が弘文堂からは出版されている。
849文献の解説! 定価12600円 出版は2007年と新しいので、まだ在庫あり
750余の重要文献 定価12600円 2003年 在庫あり
6600冊を1508人が解説 定価26250円 2003年 在庫あり
必読書1800点を446人の執筆陣が論じきった 定価21000円 2004年 在庫あり
まじかよまじかよまじかよ!
自分が欲しい『文化人類学文献事典』が収録1800件で21000円って何がどうなってどんな書籍がどんだけ世の中手の届かないところに読まれずにたまってるんだよ!それみんな重要なのか!
日本史に至っては、そこまでやるか!?てな6600冊ってオヒ!
・・・高校を卒業するとき、教科担任の先生が、卒業祝いに広辞苑をくれた。
当時はこんなスゴイ文献事典なんかはなかったわけで。
今なら、卒業祝いにこのうちのどれかを送ることによって、その人の人生を変えることができるかもしれない。なんらかの方向に、確実に。
いまのところ絶版で高騰しているのは10年以上前の出版になる『社会学文献事典』だけなんだね。あとは比較的新しい出版だ。
ん? 今買っておくと、けっこういい投資になるかも!?

![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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