
『ニッポン刑務所大全 知ってびっくり「塀の中」』
斎藤 充功監修
学習研究社 (2009/02)
ワンコイン・ブック ¥500ぽっきり!
[ Amazon ] [bk1]
とりあえず、この方面(国内の刑務所事情)について何か概観しておきたいなと手に取った本だけれど、体裁に似合わぬこれでもかという情報の詰め込み方にけっこう感動。なによりこれが、「ワンコイン・ブック:500円玉一個で買える」という破格の設定にビックリだ。
・最新データを収録!
・死刑囚のデスマスクも掲載!

第一章■全国77刑務所マップ&ガイド
北海道には8箇所あるんだね。帯広刑務所はダラス刑務所をモデルに設計。札幌刑務支所はスタイリッシュな概観。函館少年刑務所には船乗りさんの職業訓練用に練習船があるんだそうな。
暴力団関係者が多めに収監されている水戸刑務所。
有名人や障害者の受刑者が多めな黒羽刑務所。
在日アメリカ軍人を収監する横須賀刑務所。
全国の拘置所や刑務所で使う履き物を作っている神戸刑務所。
受刑者の4割が殺人犯という徳島刑務所・・・・。
全国77刑務所を網羅! うーん、思わず観光巡りしたくなる。
第二章■ニッポン刑務所事情:毎年収監8万人!
ひととおりの問題点(検討すべき各項目)が列挙されていて頼もしい。
・受刑者の高齢化、介護問題
・社会的弱者の避難場所と化す刑務所
・刑務所誘致で町興しをはかる市町村
刑務所に避難したがるような社会的弱者を増やして、受刑者を増加させ、その結果新設される刑務所を誘致して増えた税収に住民大喜び!・・・って、これはマトリックスの世界とどう違うんだ。生体を飼ってエネルギーを供給させる・・・!?

特に
・民営化されていく刑務所
(ex.
で紹介されるような、ハイテクと超快適さの整った「民営刑務所」のありようを合わせて紹介されると、いや増しに「人間牧場」的な印象が加速してしまう。
社会から落後した人間を飼って食いぶちにする・・・
... 以下つづき...

第一章 ニッポン刑務所事情
第二章 波瀾万丈 監獄物語
第三章 実録 女子刑務所
第四章 死刑の真実
第五章 有名死刑囚ファイル
この5つで、だいたい均等にページ数割り振られているのかな。全部で240ページ足らず。

・獄中死の実態
・世界的に高い評価を受けている日本の刑務所建築
・伝説の受刑者たち
・女が受刑する原因のトップは麻薬!(男では窃盗犯が最多)
・一才未満の子がいる女受刑者はムショ内で子育てできる
・百人以上の死刑囚を見届けた教誨師インタビュー
・元死刑執行人が語る内幕
・首に縄を掛け/死刑台のハンドルをひく/死体と汚物を片付ける
・絞首刑のデスマスク写真・・・むくみ、舌が出ている状態のものも
・中国は世界最大の死刑大国だが、台湾は死刑を廃止している
・人口比で死刑最多はサウジアラビア 死刑執行人は世襲制!
・・・ほか盛りだくさん。
こないだ言及した
自分的には第一章と第四章を、もっとボリューム増やして欲しかった。もしくは「冤罪の迷宮」的な主題の章を一個追加して欲しかったかも。
扱っている主題と、造本の猟奇趣味っぽさのわりには、内容はかなりストレートに編まれていて使い勝手がいい。何より「500円玉一個」で買えるというコンセプトが買い。
500円分の大盛り牛丼を食ったようなボリューム感。
「500円玉一個」といえば、
で紹介した小冊子もすごかったよね。あれも500円ぽっきりだった。

当該書の著者は、『死刑囚獄中ブログ』を運営なさっている。
マブチモーター社長宅殺人放火事件の小田島受刑者の手記を、公開している。てか、このブログは有名だよね。
もったいないなと思ったのは、ところどころに関連書の紹介はあるけれど、さらに情報が欲しい人のためにまとめて関連書やURLを列挙してくれたようなページがなかったこと。まあ、ネット検索すれば済むことなのだろうけれど、この本を手に取る層にはネット検索を使わない人も多そうなので、少し気になった。
ついでに、このようなURLも拾ったのでご紹介。

日本の平和を守る人間牧場は、民間企業の皆様からのご依頼をお待ち申し上げております。


![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







次の記事 













