
『光る石ガイドブック 蛍光鉱物の不思議な世界』
ROCK&GEMコレクション
山川 倫央著
誠文堂新光社 (2008/08)
その道では有名な鉱石コレクターさんがお持ちの、貴重な個人的コレクションのご披露本。
いまどきのハイテクな撮影技術を用いて「特殊な光を当てると予想外の光を放つ!」光る鉱石たちのありさまを多数撮影、大きなカラー図版でてんこもりに収録してくれています。まさに眼福の至りの一冊。

●当てる光で発光が変わる
蛍光鉱物ってのは「暗がりで紫外線ライトを当てると発光する」というパターンが多いのだけれど、一口に紫外線といっても、短い波長の紫外線(短波紫外線:SW)と、長い波長の紫外線(長波紫外線:LW)とで光り方が違う石もあるんだそうな!
・どちらでも光る石
・どっちかのときだけ光る石
・それぞれで違う色に光る石!
えええっ そんなこと言われるとめちゃめちゃ気になるじゃないか! 実はスゴイ光り方をするのに、ライトがないがゆえにその”真の姿”は明らかにならないままの石って、我が家にもありそうじゃないか。
我が家にあるオモチャの紫外線ライトはどっちなんだろう!
もっと色んな種類のライトを買ってみたほうがいいんだろうか!?... 以下つづき...

我が家にはいくつか「緑〜青色のカルサイト(方解石)」があるのだが、緑系は日光を当て続けると退色することがあるんだそうな。ヤバイ。暗がりに保管したほうがいいんだろうか。
緑の方解石で、紫外線で発光する性質があるモノの場合、日光で緑色が褪せることがあっても、発光能力には変化はないんだそうな。緑の発色(おそらく銅系の化合物)と、発光をもたらす成分は、ベツモノなんだろうね。

●日光と紫外線はもっとベツモノ!
日光に当てると色が褪せるが、暗がりに置くと色が戻るという石がある。
ハックマン石ってのがそれですね。
日だまりに置くと色味を失ってしまうのに、暗がりにしまっておくと鮮やかな紫ピンク色を取り戻す石なのだ。
日だまりで色を失うというと、「原因は紫外線だろう」と思ってしまいがちなんだけれども、このハックマン石に関しては、
・日光に当てると色を失う
・でも紫外線ライト(UVランプ)に当てると色が戻る!!
という性質なんだそうで、紫外線ザオリク状態!
日光の中の紫外線以外の、なんらかの波長成分が「色褪せさせ」効果を持っていて、逆に紫外線が「色戻し」効果を出すらしい。

●まえにひとしきり紹介した「夜明珠」に関しては、
(期待していたんだけれど)本書には特筆すべきような記述は収録されてない。
ホータン玉(夜光玉)については章がもうけられて、ある程度情報は紹介されている。そのさわりはウェブ上でも少し拝読できるようです。

著者の山川倫央さんは各種鉱石を紹介するサイトを公開なさっています。
光る石だけに特化しているわけではありませんが、各種鉱石の紹介はけっこうな厚み。
山川倫央氏は、先日は第2弾も出版なさったのだそうで、同じ石でも撮影状況しだいで別の新鮮な表情を見せてくれるだろうし、この2冊は合わせて鑑賞してみたいところ。

『蛍光鉱物&光る宝石 ビジュアルガイド 光る石を楽しむデータ・ブック』
『光る石ガイドブック 蛍光鉱物の不思議な世界』
・・・現物のコレクションも楽しいけれど、美麗な写真集というのも「かさばらなくてウレシイ」かも。

![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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