[ EP: 科学に佇む心と身体 ]

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触覚の錯覚7種類をご体験下さい

カテゴリ[科学に佇む2009年] 2009/03/19
触覚の錯覚7種類をご体験下さい!!
リンク 2009/03 New Scientist Seven ways to fool your sense of touch

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第1の錯覚■The Aristotle illusion

 これは一般に『アリストレテスの錯覚」と呼ばれる古典的な錯覚現象。
 人差し指と中指を交差させ、その間に細い棒をはさむと、棒が2本あるように感じる現象。

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●触覚の錯覚
第2の錯覚■Perceptual rivalry
 ※【この右に画像が表示されない場合は】

 同じ刺激なのに、その解釈が逆転したりしなかったりする現象。
 視覚で言えば、奥行き感覚が逆転する 「ネッカー・キューブ」が有名ですね。
 ネッカーキューブに該当するような錯覚現象が「聴覚」にもあることは、2006年にフランスで確認されている。
 そして、触覚でも、数カ所の皮膚をトントンすると、トントンの移動感覚がときに逆転しているように感じられることが確認された。へええ。


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●触覚の錯覚
第3の錯覚■Boxing clever

 同じ重さでも、「大きいほう」が重く感じる。
 同じ重さでも、「重いぞ」と言われたほうが重く感じる。
 なお、「大きいほうが軽い」ように作られた物を扱わせ続けると、この錯覚は逆に作用するようになる。つまり、これは体験の蓄積による錯覚だと思われ。だそうです。


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●触覚の錯覚
第4の錯覚■I feel it in my fingers

 櫛の歯の先に、人差し指を乗せる。
 その櫛の脇を、ペンなどで「ザラララッ」とこすると、実際には櫛の歯は押されて横に動いているだけのはずなのに、指は「歯が上に飛び出て押してくる」ように感じ取るのだ。


... 以下 残り3つのご紹介...

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●触覚の錯覚
第5の錯覚■Change numbness

 視覚の錯覚で、この画像と次に映る画像の2枚の違いを見つけろ!と提示する場合、直で次の画像を映せばすぐわかるものが、いったん暗転をさせてから映すとさっぱり違いがわからなくなる現象が知られている。たまにテレビのバラエティでもやっていたよね。
 それの触覚版が、存在するわけだ。
 背中へ複数の触覚刺激を与えた2006年の実験で確かめられた。


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第6の錯覚■ Parchment skin 知覚の相互作用

 普通に黒板に図を書くのと、耳をふさいで書くのとでは、滑らかさが異なるように感じる現象。
 触覚以外の知覚(この場合は音)が影響して、触覚の感じ方を変えてしまうわけだ。

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●触覚の錯覚
第7の錯覚■Motion after-effects

 動き続けるモノを知覚し続けると、その後のほかの知覚も動き続けるように感じられてしまう錯覚。
 視覚で言えば、流れる滝を見続けた直後は静止画像でもずーりずーりと動いて見えるようになるアレ。聴覚でもこの現象があることは、2000年に確かめられているんだそうな。
 触覚にもこの運動継続の錯覚があることを見つけたのは、東大のチームでございます。


※ と書いてあったので、この情報について検索してみたのだけれど、ソレらしい情報はこれしか拾えない。
リンク 脳の巧みな時間順序の推定法の解明
 右手と左手に少し時間をずらして刺激を加える、という作業を何回も繰り返すと、左右の手に同時に与えた刺激が、繰り返した刺激と同じ順序に感じられるようになる
 〜北澤 茂(きたざわ しげる) 順天堂大学
 東大ではなく順天堂大学の間違い、だったんだろうか? それとも東大の噛んだ研究成果はまた別にある?

 さらには、こちらの本では北澤氏が2001年に見いだした、別の「触覚の錯覚」事例について、読むことができる。
◆脳科学と芸術 恋う・癒す・究める
北澤茂「目や手の動きで変わる時間の流れ」
 所収『脳科学と芸術 恋う・癒す・究める』小泉英明 編著 工作舎 (2008/11/4)

p158 大意:
●右手と左手をほぼ同時に触り、どちらが先だったかを判断してもらう実験を設定する。
●ふつうなら、0.1秒の時間差で、ほぼ100%正解する。
●ところが、腕を左右交差させるだけで、この正答率ががくんと落ちるのだ。
 倍の時間差(0.2秒)であっても順序が正しく判定できないようになってしまう。
 著しい場合には判断が完全に逆転したりする。(Yamamoto and Kitazawa, 2001; Shore et al., 2002)
●この現象は「目を閉じる」と発生しなくなるので、視覚が触覚を引きずってしまうのだと思われ。
  この本、面白いよ↑

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 以上、7つの「触覚錯覚」と、プラスアルファのご紹介でした。

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 自分的には、前に『「皮膚上のウサギ錯覚」cutaneous rabbit illusion』について一本書いていたので、今回の7つのラインアップにも挙がっているだろうと英文解読を始めたんだけれど、読み間違いでなければ、なぜか「皮膚上のウサギ」錯覚含まれてはいないらしい。・・・ふーん(なぜだ?なぜだ?)。
 まあ、ついでに「皮膚上のウサギ錯覚」についても、お急ぎでなければご一読下さい。
 → 2006/03 『 脳内の「皮膚上のウサギ」錯覚』
 当時は「触覚における錯覚現象はほとんど見つかっていない」という話だったので、今回New Scientistサイトに7本も触覚錯覚話が並んでいたのは乙だった。

 しかし、こうして見ると錯覚の研究分野(認知科学)では、今世紀に入ってから、ごく最近もバシバシ新しい発見が飛び出してきているんですね。未知のヒト機能がこんなところにたくさん!これはけっこう熱い分野かも!
 錯覚研究の研究成果は、ヒューマンファクターで発生する事故の防止にも重要だし、外野の我々にも「知って楽しい見て面白い」科学だもんね。
 さあ、次はどんなヒトのヘンテコが見せてもらえるんだろう。ワクワクkira



メタル


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