お手数ありがとうございました。英語が苦手なので、たいへん助かります。
自爆テロに重要なものは宗教的な献身にあらず2009/02 EurekAlert Collective religious rituals, not religious devotion, spur support for suicide attacks
集団的な儀式が、自爆テロへの支持を強化する
要点まとめてみたぞ。

報告者:心理学者のジェレミー・ギンジェス、イアン・ハンセン、アラ・ノレンザヤン
Jeremy Ginges and Ian Hansen from the New School for Social Research along with psychologist Ara Norenzayan from the University of British Columbia
●自爆攻撃は、極端な「偏狭な利他主義(自集団のためなら自己犠牲を厭わない)」の現れだとみなせる。
●自爆攻撃に対する肯定度合いを深める要因は、宗教の種類や、信仰の深さではない。
(カトリック、ユダヤ、インドネシアのイスラム、ロシア聖教、ヒンズー教までをも調べたのだ)
●調べてみたところ、宗教の種類や信仰の深さに関わらず、宗教的集会によく参加するかどうか が、自爆肯定(集団のために我が身を犠牲にする行為を尊いとみなす価値観)を醸成していることが観察された。
●集団的宗教儀礼(ミサ、礼拝イベント、モスク・・・)に熱心な人ほど、自己犠牲的な献身を「良いことだ」と礼賛する傾向が強くなる。

毎日毎日一人で仏壇だけを拝んでいる信徒と、週一回必ずお堂の集会に出かける信者とでは、信仰の度合いは同じでも、仲間の信者に対する献身度合いが違ってくるわけだ。
... 以下つづき...

逆もまた真なり。特定の仲間にべったりすることをよしとする性向の人は、そのような場を求め、形成し、集団を強化していく。

こうなると、宗教の影響だというよりは、「集団行動もしくは社会的参加が与える心理的影響」なんだから、もろに社会心理学の領野ですよね。
宗教というファクターをすっぱり抜きにして、単に
・会社の従業員(ひところ 『カルト資本主義』 って流行ったよね)
・組合組織
・各種共闘好きなグループ
・政党活動
・革マル派
・軍事訓練!!
などの、「集団への参加行為」がもたらす影響の一種としてくくって扱ってかまわないというか、そっちのほうがすっきりして手っ取り早いと思う。
宗教云々言うからややこしなるねん。
集団を孤立させると、極端な方向に突っ走りやすくなる。
宗教に安全であって欲しいなら、排除することなく、彼らに積極的にアプローチすることだ。集団の壁を形成させないよう、働きかけるべきだ。

追記:
【集団に染まる個人:斉一性の原理】
キーワードは「斉一性(せいいつせい conformity bias)」だ。
集団や他者の設定する基準や期待に沿って、個人が行動を変化させる
多数派が一致した行動をとるとき、斉一性への圧力が高まり同調行動が起こりやすくなる
多数の人間の行動に、ヒトは同調しやすい。
ヒトは、自分の行動に屁理屈をつけて自己正当化するのが大好き。
自分で作った理屈からずれることをおそれて、情報を取捨選択し偏向するようになる。
これは進化学の傾倒者が宗教を敵に想定して団結しようとする心理機序と同じものだ。
心理学に疎い進化学徒は見ておくべし。

『社会心理学キーワード』

【追記】テロ研究関連2009/09 【日本語記事】Science 世論はテロの初期警報になり得る
Public Opinion Can Be Early Warning Signal of Terrorism
他国に主導権を握られることを国民がどう考えるかが、その他国に対するテロ行為発生の可能性を示す有用な指標になり得る
考え方と行動:世論と国際テロリズムの発生
国家(の指導力)に対する世論はその国へのテロリズムの発生と関連している(ある国の人々が他国の指導力を非とする場合、国際的テロ発生率が多くなる)。
2009/09 Science Attitudes and Action: Public Opinion and the Occurrence of International Terrorism

![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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