[ EP: 科学に佇む心と身体 ]

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物語りに生き、物語りに死す:プロトタイプ

カテゴリ[科学に佇む2009年] 2009/02/22
 いろいろと〆切やなんやあってまとめられない、というか、推敲を重ねて読みやすい長文をこさえている余裕がないので、すまんがメモ書きで思考の便秘解消もしくは状況の打開をはかるのであった。

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◆経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには
この箇所へのリンク【死期 特定の日まで生き延びる現象】


特定の時期にヒトの死亡が集中することがある。
21世紀に入った第一週に、病院での死亡者数が5割増になったケース。
ユダヤ教では、過越の祭りの前には死亡者数が減る
「人々は大事なことがすむまでは、死のタイミングを少しなら遅らせることができる」
●本『経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには』 中公新書 大竹文雄著 中央公論新社 (2005/12) p.51

リンク 2001年度イグノーベル経済学賞 人間は節約したさに寿命を加減する

逆に言えば、「もういい」と思ったときに、人は生き延びる苦難から 離脱する。


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◆医療崩壊 生命をめぐるエコノミー
この箇所へのリンク【寝たきりは文化依存】


・「寝たきり老人」が多数見られるのは、先進諸国の中では日本だけ
・欧州には、高齢者に対して積極的な医療・治療を行なわない、文化的な文脈がある/高齢者に延命のための医療行為はほとんどなされない/西洋的には、食べられなくなったら死ぬのが当たり前
・日本では、寝たきりを解消しても、高齢者には生きるよすががない
●本立岩真也「有限でもあるから控えることについて」
所収:月刊『現代思想 2008年2月号 特集「医療崩壊 生命をめぐるエコノミー」』 青土社

 西欧では、神にさばかれるために一時的にこの世にいる、という感覚があるらしく、切りのいいところで「死なせてもらう」のもありだったりするらしい。という話は前に書いた。
 → 『 脳死と臓器移植の日米カンチガイ 』 :医者に殺してもらうという作法


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◆バッチフラワーレメディ・ワークブック 実践の基本ドリル
この箇所へのリンク【バッチフラワー療法の怪】


長年さまざまな投薬でもなかなか快癒しなかったうつ病患者(女)が、とある経験豊富な精神科医の見立てで「バッチフラワー」を試してみたところ、めざましい改善を見せたという実例。
リンク 2007年5月 子供の頃から希死念慮が続いている人
  ┗日付に留意。後日また違う展開になったのかもしれないが、雨崎は確認できてません

リンク バッチフラワー療法とは
「38種類の花の花びらの上の朝露から作られるホメオパシー・チンクチャー(原チンキ材)から作られる、液体療財(レメディー)を用いる」

 ★me〜・・・マジですか。朝露から。
 でも、これは特定のチャンネルに依存しやすい心性の人間にはマジに効きそうに思える。(占いとかオトメチックとか暗示に耽溺するような)
 意図的に、感情のチャンネルをインストールしてしまうわけだ。そして、そのチャンネルで、感情の不具合を任意に調節して行くわけだ。さまざまなレメディーに付与された意味レッテル(恐怖に効くレメディー、憎しみに効くレメディー・・・)は、ストーンパワーのアレに酷似しているように見える。
 患者の心性によって向き不向きに大差がある療法だと思う。でも、効く人にはマジに下手な投薬より効きそうだ。背景を抜きにして感情というチャンネルに直接働きかけるわけだから。

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以下続き:
 ・アフリカの幽霊、ハムレットの呪術
 ・ヒトにインストールされた物語
 ・おのれの死生観は客観視できるか
 ・適応的な死後観、適応度の劣る死後観
 ・インスタント死後観:お浄土というチカラワザ
 ・おてんとうさん効果を失ったネットイナゴ

... 以下つづき...

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 インストールされる心の調整チャンネルの話や、患者の中にどんなチャンネルがインストールされているかを見分けるスキルの話は既述。
 → 2008/10 『 四国遍路の接待文化と祈りの研究:幸福をインストールせよ 』


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◆外から見た〈日本文化〉
この箇所へのリンク【アフリカの幽霊】


 シェークスピアの『ハムレット』の文脈が、異文化に於いてはいっさい通用せず、彼らの解釈でみごとに「正されて」しまう事例。もしくは、自分たちの世界観ですべてを解釈する以外の視点を、双方とも持たなかったという食い違いの妙。
 欧米人は「幽霊」という設定をアタリマエだと思い込んでいた。ところが、現地の長老は、「幽霊」が登場するくだりを「ありえない。それは呪術師が送った兆しのたぐいなのだ」と断定するしまつ。
→ 『 死体が語る中国文化と、幽霊がわからないアフリカ人 』

●本 横山泰子「日本の妖怪とアジアの妖怪」
所収『外から見た〈日本文化〉』 星野 勉編 法政大学出版局 (2008/03)
●本 ローラ・ボナハン「アフリカ奥地でのシェークスピア」
所収『アフリカの文化と言語 (月刊言語 別冊)』 西江雅之,千野栄一編 大修館書店 1974年

 ものごとを何に依拠して解釈していくか。
 それが文化的にどのように規定されてしまっているのか。
 自分は何が見えないように、育ってきたのか。


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この箇所へのリンク【インストールされた物語り】


 いかにおのれの世界観が限定されているか。何に縛られているか。
 自覚できているか。
 何をインストールされて、それが何と不具合を起こしているのか。
 それを見切れる者はいるか。

 ヒトは成長過程でなんらかのベースラインをインストールされてしまう。
 こうすればこうなるはず。自分に見える解決のビジョンはこれ。
 特権と統一理論をありがたがる者が、進化理論と親和的になるとき、それは宗教蔑視や格差肯定として顕現したりする。
 暗示や共感に依拠した者が、複数の価値観に翻弄されてバランスを崩し、受診して投薬を受けては見たものの、結局は暗示&共感のホメオパシーで救われるという図。
 その者がどんなチャンネルを抱えているのか、見抜くには高度なToMと場数を踏んだ経験値が必要だ。

 → 『 ToM: 「心の理論」ってどんなもの?』

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この箇所へのリンク【おのれの死生観を客観視せよ】


◆死生学 3 ライフサイクルと死
 日本の死刑騒ぎは、死後観の貧弱さに起因している部分が大きいのではないかと思える。
 大岡氏は北欧の死後観を調べた上で以下のような分け方を提示している。

■「死者の冥福が生者の幸福に関係する」と考えるか否か

冥福独立型:死者の冥福は生者の幸福とまったく関係がない。
 死者の冥福を生者が祈ることは可能だが、冥福は死者だけのために祈られる。
 生者は自らの幸福をまったく祈ることなしに、純粋に死者の冥福だけを祈る。

冥福影響型の冥福追従型:生者が幸福にならねば、死者の冥福はありえないという観念。

冥福影響型の冥福先行型:死者の冥福をつくりあげてはじめて、生者が幸福をえられるという観念


●本 大岡頼光「冥福観と福祉国家 スウェーデンと日本の共同墓」
所収『死生学 3 ライフサイクルと死』 武川 正吾、西平 直編 東京大学出版会 (2008/7/10)

 この伝からすれば、今どきの日本は、死者にかこつけて自分を慰撫しようとするパターンが、痛いほど多い。
 キリスト教圏は、死後は神の管轄なので、日本ほど生者が死者をあげつらって血道をあげることはない。
 仏教圏は、死後はすみやかに転生させてやるのがスジであり、いつまでも死者云々とかかずらうことは、すなわち「幸福な転生をはばむ行為」であり、「まだ転生できていないとは、生前にどんな悪いことをしたんですか!」とリアクションされることになる。

 → 『 ネパール人の水葬と北海道の赤子遺棄事件 』 子供に墓は要らない世界
 ●本 『ブータン仏教から見た日本仏教』 今枝由郎著 日本放送出版協会 NHK出版 (2005/6/30)


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この箇所へのリンク【デリート感はヒト感覚を殺す】


 ゲームが与える死生観は、リセットであり、デリートであり、ループであり。
 IT系の世界が与える死生観は、拡散であり、デリートであり、フラット化であり・・・。

 死後観が貧弱になってきている。死後観がデリートされていっている。
 死後観がないからこそ、殺された者はいつまでも「殺された」という物語のループの中から開放されない。「殺された」以外の物語にシフトするすべを失っている。だからこそ、死者に依拠する生者は、救われずに「殺された」物語の煉獄を生き続けることになる。

 そんな経緯で「死刑」が炎上してないか? >日本

 キリスト教では、死後は神の物語に変換され、現世の物語からは開放される。
 仏教では、死後はすみやかに転生するわけで、新たな物語に解放される。しかも、仏教の転生観の場合は、転生先の対象がヒトに限られておらず、動物や草本にまで、「自分の愛した人だったかもしれない」という極端な「共感の解放系」が醸成される。慈悲の世界だ。死は、世界とつながるための旅立ち。死者はすみやかに新たにこの世に下ってくるのだから、死者に執着するのは失礼だし、墓も遺灰も不要になる。死んだ者は、この世のどこかでまた生きているのだ。

◆ 
●本  『21世紀 仏教への旅  ブータン編』 五木 寛之 (著)  講談社 (2007/6/29)
●本  『仏教と生命倫理の架け橋』 人間・科学・宗教ORC研究叢書 鍋島直樹、井上善幸編 法蔵館 (2008/08)

 死後観を解放することは大事だと思う。
 いつまでも死者を一点にフリーズさせておくことは、生者にとって負担が大きすぎる。千の風でも生ぬるい。故人を個人から解放すべきだ。
 もとより、個人の尊重だの、唯一無二の自意識だのという妄想は一神教系の西欧由来ではなかったか。

 科学的な物言いがお好きな人にも通じるように記すならば、

死ねば身体の構成要素は世界に還元されていく。
愛した故人を形成していた分子は、となりのおばちゃんの一部になっているかもしれないし、学校の木に宿って見守ってくれているかもしれない。
死後に魂は存在しないが、縁は残る。縁は世界中の生きとし生ける者とつながる。死者だったもろもろは、新たな生に解放されて別の生を生きており、かつ、生者と確実になんらかの因果関係でつながっている。

 もとより、魂や転生を想定しなくても、故人はもう故人のままではない、新たな物語を始めているのだ、という見解は形成することが可能なはずだ。「縁」や「業」、さらには「苦」の概念も、保持できるはずだ。

 死後は、新たな物語にまかせることだ。いつまでも生前の個人のままで物語をフリーズさせておくと、ほかならぬこの世が煉獄になる。世界が回らなくなる。どんな解決を目指しても、死者が同じ物語の中で「リセット・ループ」を繰り返している限り、死者は生者によって殺され続けるだけだ。死者は(そして生者も)解放されない。

◆NHKスペシャル チベット  死者の書

 死後を解きほぐして、新たな世界に慈悲を見いだせ。

 すみやかな転生をうながし、おのれを救え。


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◆お浄土があってよかったね 医者は坊主でもあれ
この箇所へのリンク【理屈スープレックス】


 とかなんとか持っていけば、こぎれいに一本書けるかなと弄んでいたのだけれど、折悪しく、こっちの本を読んで腰抜かしてしまって。

●本  『お浄土があってよかったね 医者は坊主でもあれ』 宮崎 幸枝著 樹心社 (2008/10)

 「転生観」はかなり幸福度ゲットのすべとして有望だぞ、日本の仏教は転生観という重要な世界観を忘れているっぽいなぁ、と持っていくつもりだったのに、この本ではあっさり
「大丈夫、お浄土があるじゃありませんか」
「本当ですか!救われました!ナンマンダブナンマンダブ・・・」全員号泣

 死を前にした患者さんの、顔が輝く。
 もう、むちゃくちゃなんですよ。 仏法らしいのに、転生関係なし。 理屈スープレックスというか、たしかに救われているんだけど、いやーこれが大乗の力かー???みたいな、たしかに効きそうだし、これもありなのかと、かなり困った。
 とっちらかった女脳(共感脳)の世界の迫力というか。( ※ 共感脳
 理屈抜きに、死んだら天国。(死後の物語を「救い」に変換する)インスタント死後観?
 仏法的にはこれあかんやん、転生観はどないなってんねん、と認めたくないけれど、・・・でも、かなり広い範囲の心のチャンネルに有効性・実効性を発揮しそうだ。
 もう、理屈じゃないですね。チカラワザに負ける。crazy


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 内なる物語/ナラティブ、感情のチャンネル、死生観、死後観、幸福度。
 はい、まとまらない、いろいろの、思考の便秘解消書きでした。
 どれか、おもしろかった?

この3冊は今回特にオススメ。
●本  『仏教と生命倫理の架け橋』 人間・科学・宗教ORC研究叢書 鍋島直樹、井上善幸編 法蔵館 (2008/08)
●本  『ブータン仏教から見た日本仏教』 今枝由郎著 日本放送出版協会 NHK出版 (2005/6/30)
●本 大岡頼光「冥福観と福祉国家 スウェーデンと日本の共同墓」 所収『死生学 3 ライフサイクルと死』 武川 正吾、西平 直編 東京大学出版会 (2008/7/10)

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この箇所へのリンク【追記】

●無縁感が、慈悲心を失わせる。
 どんな悪人、異人種、敵国の人間であっても、かつては「縁者だったかもしれない」という死生観がネポティズム(脳内感情システムに備わるニンピニンに対する冷たい仕打ち発動モジュール)の発生を抑えてくれる効果が、転生観にはある。

●死後観が脆弱だと、復讐が止められない。
 すでにどこかに転生して新たな物語を始めている、という転換の様式は、復讐心(脳内感情システムに備わる仕返しで快感を得ようとさせるモジュール)の軽減に効果的だ。現日本にはびこる死生観(いつまでもどこかにあのころのままにいる云々)では、ヒトの瞋恚(しんに)が野放しになってしまう。「殺せば解決する」というスキーマが、今般どこから強化されて来たのかはよくわからないけれど、死刑観は暴走しているような気がする。
 資源が限られた狭い環境における暮らしでは、瞋恚心は放置すると共同体の存続を危うくさせる。
 → 『 資源や空間の発展可能性と、文化規範の進化 』
 適切な、「瞋恚心解消チャンネル」がインストールされていないと、共同体がうまく立ち回れなくなる。

●ポストヒューマンの世界に感情解消チャンネルはあるのか
 一神教の世界観では、感情制御チャンネルはどうインストールされているのかよくわからんが、大規模な復讐(大規模なネポティズム発動)に対するブレーキは甘いような気がする。その影響を受け問題を抱えたまんま、彼の地ではポストヒューマンの世界を夢描いている。
 → 『 ポスト・ヒューマンの世界 』
 リンク ネポティズムとは何か
 いや、異国を見ずとも、ネットで感情制御を失っている暴走衆生は日本にぎょうさんおるし。
 → 『 おてんとうさん効果 』 を失ったネットイナゴ

●こんな死後観で、この先うまく世の中は回っていくのか。
 ヒト共同体を成り立たせる効果があるからこそ、発達してきた種々の死後観。その多様性を繙き、効果を検証・・・しさえもしていないよな、某連中は。

●「物語」ではなく表題を「物語り」にしたのは、
●本 『シリーズ物語り論 1 他者との出会い』 宮本久雄, 金泰昌 (編さん)  東京大学出版会 (2007/02)
にある宮本久雄氏の「物語を語る/物語り行為」の視野を含めたかったゆえ。すまん中途半端。

●ものごとのありようも、「結末」も「因果」も物語である。
●物語とは、意味づけであり、道筋のインプリントである。
●物語は生死に作用する。
●物語は心に作用する。
●宗教は、物語の一分野である。

●科学は、心の安寧に適応的な物語に乏しい領野であり、かつその点を省みない傾向が強い性向の人間が集まりがちな分野となっている。

-=-=-=-=-=-=-=-= 以上追記。






メタル


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* * *

→ 上掲のお話についてのコメント

1518 #RzpC7gRQ コメントアンカー 犯罪被害者遺族 さんのコメント 【2009/02/22】

殺害された死者に生き残されたアナタは、早くこの一件を物語化して癒しを得なさい、、、という押し付けに強烈な反発を覚えてきた者としては、この書き込みは相当にガッカリですね。生も死もあるいは性も徹底して肉体に起こること、物語は作るものじゃなく(御縁で)できてゆくもの、この2点を守らないのはロクな死生観じゃないと思ってきた浄土真宗の門徒です。死者を食らって自分が生きるために利用する始末になるなんて、断じて浄土への道ではありませんし、宗教を離れても社会の「殺害による死への手当て」として妥当だとは思えません。それでは加害者と同じ。「いや、それでいいのです。被害者も遺族も、加害者と同じになることが、むしろ必要なのです。死刑を無くすためにも、あなたが生きていくためにも」と言われたことがありますが、そのときの経験と同じ感覚を味わっています。殺害を「無かった事」とするドライブとして機能する言説の一つだという感想を持ちました。

1649 #MJWiGxv6 コメントアンカー 雨崎 さんのコメント 【2009/02/22】

自分は統一理論を描きません。多様な立場には多様な物語があり、それぞれにつばぜり合いをしている。
その物語の立場からは「無かった事とする」ように見えておぞましいかもしれませんが、自分はその物語り用に、この物語を編んでいるのではない。dormb.blog55.fc2.com/blog-entry-388.html
どうぞご自分の物語の安全を守るために、異議申し立てを続けて下さい。

1741 #RqaYdmRs コメントアンカー 犯罪被害者遺族 さんのコメント 【2009/02/22】

コメント、ありがとうございます。多様な立場には、、、以下、そのとおりと思いますし、このサイトの雨崎様の運営主旨もそのとおりだと思います(「殺人当事者力を鍛える」云々のアップも興味深く読ませて戴きました)。それだけに相当にガッカリだったんですよ、「共同体の存続のために」という文言が、何気なく出てきてしまうのが。
「車社会で人が死ぬのは当たり前」「戦争で人が死ぬのは当たり前」「男は女をやるもの。女は男にやられるもの」、、、これらも共同体存続のために用意された物語として歴史は長いし、これらの中へ被害者の被害(ときには死)を無化しようとすることの歴史も長いし、更に、それに抵抗する側にも長い歴史がある。このサイトにはそれぞれへの目配りのあるアップが多いのでよく立ち寄らせて戴いています。もとより被害者側としては「人を殺した加害者が人を殺したままの自分として自己保存が可能になるようにという意図で更生や許しを考えている現行の刑事司法への異議申し立て」は譲れませんが、そうした運動者?的な立場はおくとしても、物語のつばぜりあい自体を降りるのに「殺された」という事実だけをそのままにしておくのもアリだし、、、等と考えてきた中では、「共同体の存続のために」という枕詞に続いてネポティズムへの傾きや死刑論議の炎上への懸念が出てくるとなると、失礼ながら、「粗すぎる!」という感想が否めません。
ちなみに、浄土の名を冠した浄土真宗では、追善供養をしません。ナンマンダブを唱えても阿弥陀経を上げても、それが死者の成仏を可能にする等のことはありません(一人ひとりの内面における転生のリアリティはまた別として、少なくとも現在の浄土真宗は輪廻転生は明確に否定する教義でもあります)。ご紹介の「お浄土があってよかったね」、尊厳死法やら何やらへのドライブにならないかどうか、意地悪く先入観を持って読んでみますね。

2004 #MJWiGxv6 コメントアンカー 雨崎 さんのコメント 【2009/02/22】

 共同体にとってトクになる方法は、個々人には不幸として作用することがある。
 政をする者は「こっちが幸福だよ」とたばかることがある。
 研究の結果、ヒトは幸福には至らない道を幸せへの道だと信じるようにできている動物だということがわかった。では、それらをどうおさめるか。 
 科学信奉者は「世界人類の幸福は科学で可能になる」という迷妄に酔ってきたのではなかったか。
・・・なまなかなことでは御しきれないよと嘆息してみたり。

 上掲本文のほうは、誰かさんを牽制するには、彼らの好きな言葉を取り込んでこう振ってみるのはどうかな、というエスキース(習作)でした。ウソを微妙に混ぜて、考えるタネをねじこんでみるとどうかな、みたいな。粗忽な物言いについては深謝いたします。

 浄土真宗さんのほうは、宗派としては、裁判制度や刑法に関して特に姿勢を定めてはいないんでしたっけ。信者さんの判断に任せていらっしゃる?
http://ep.blog12.fc2.com/blog-entry-1290.html

 書籍『お浄土があってよかったね』はほんと、自分的にはどうしようかと、もてあましてしまった怪書でして(問題が多そうな気がするんだけど調べきれない/あまり論壇や社会運動の状況を把握できていないので)、自分一人遭難するのはイヤなので「誰か読んでみて〜」と遭難現場に読み手をさそいこんでいるのでした。w
 ぜひ先入観つきで特攻してみてください。

 『仏教と生命倫理の架け橋』や『ブータン仏教から見た日本仏教』も、お暇があれば手に取ってみてくださいませ。実に仏法は様々に姿を変えて文化を培い浸透していて、それぞれにいろいろな落としどころがあるのだなぁと妄想が広がったのでした。

※ ご自分のお名前欄を「犯罪被害者遺族」としてしまわれると、そこに完全にアイデンティファイしてしまっている人のように見えて、どうリアクションすればいいのか難しく感じられます。m(__)m

2140 #waZax/U2 コメントアンカー あまさき さんのコメント 【2009/02/24】

死者と、復讐心(妬み・報復・攻撃・フリーライダー排斥モジュールの発動)と、犯罪者の処遇と、を、適宜分けて考えることができない場合、どうなるか。

一つの物語が完結しようとするとき、他の異質な物語とクロスすると、物語は完結できず、いつまでもアンバランスな感情とともに宙を彷徨うことになる。

いかなる物語でも、「別の意図があるのではないか」あら探しをされれば、物語は破綻し、瓦解する。**教徒用の物語は、##教徒の物語によって踏みにじられ、死者用の物語は生者によって壊される。

フリーライダー排斥モジュールが過度に発動する場合、延々そんな、物語のつぶし合いに終始することになる。何を目指しているのか、目指す物語がどう完結するべきなのか、目指すことによって壊れるものは何か。 http://ep.blog12.fc2.com/blog-entry-430.html

ブッシュ政権は、類似点で歩み寄る「お日様」路線ではなく、異なる部分を攻撃する「北風」路線で落としどころなくドツボに陥り、疲弊し潰えた形になっている。
とめどのない、「ヨソの物語のあら探し」。

思考の便秘解消試行錯誤は続く。

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  突進したのに相手は古い日付の記述だった、みたいな食い違いがたまに発生しています。

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