「BONK」とは、性交のこと。要するになんだ、Hとか、オ×コとか、7ァックとか、要するにアレについての本。


『セ クスと科学のイケない関係』 メアリー・ローチ著 日本放送出版協会 (2008/11)
原書:2008;BONK: The Curious Coupling of Science and Sex
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ヒトのセ クス(性交)研究や、ヒト生殖器官の科学的研究のあれこれについて、好事家の「女ジャーナリスト」さんがあちこち首突っ込んでは好き勝手におもしろおかしく書き飛ばしている。しかし、ものすごい、浅慮というのもおこがましいほどの、意味とか文化様式とか含蓄とかなんざどうでもいいような表層的おちゃらけバリバリの記述スタイルで、印象はまるで「オースティンパワーズデラックスオバサン」。
「げげげ、このトンデモ下世話ノリはどっかで読んだ覚えがある!」と思ったら、この著者、前著があんのじょう『死体はみんな生きている』だった。
┗ただただブンヤがエグめののぞき趣味を発揮して体裁良くまとめてみました、みたいな。
そのエグめののぞき趣味は、エロがらみの科学というのぞき趣味の桃源郷分野と邂逅し、このセ クス科学本として爆発昇天してしまった。まー、これでもかこれでもかとのぞくのぞく。
... 以下つづき...

●性生理学の研究をしているというだけで、世間様は「セ クスマニアか!」「ヘンタイ科学者だ」とみなしてくれる。p.10
臓器やヒト身体組織の販売業者に「クリ リスつき女せい器」を発注するだけでドン引きされる、けっこう不遇をかこつ世界であるらしい。
●ちつ口とクリ リスの距離によって、オ ガズムに達しやすいかどうかに影響が出る
●ちつの刺激だけでイク女はまれ。
●クリ リスの頭を切除しても、オ+ニーでイクことは可能らしい。
●睡眠中に女性がぼつ起するかどうかは調べにくい!
p.243
註 ♂ 女性も眠っているあいだに 起します。ただし、科学がこれを確認するのには時間がかかった。平均的なクリ リスは初期の歪みゲージで計測する対象としては小さすぎた。つまり、確認するには、先天的に並外れて大きなクリ リスを持った女性と、精密な歪みゲージと、どうしても確認せずにはいられないという強い衝動の三つが揃うのを待たなければならなかったのだ。
●ブタのクリ リスはちつの中にある。
●ウサギにしゅいんする科学者
●オスの牛の姿を見るだけで、子宮がキュンとなる雌牛たち
●パンダのペ二スはヒトの親指くらいの大きさしかない。
●中国製、パンダ向けせい教育ビデオ(臥龍自然保護区パンダ保護研究センター)
ああ、これのことですね。
タイの動物園が、その臥龍自然保護区の「パンダ用ポル/」を導入して、パンダの繁殖を試みていなさるらしい。
パンダ用ポル/@タイ
2006/11 National Geographic Panda "Porn" to Boost Mating Efforts at Thai Zoo
●しや精回数の少ない男は早死にしがち。
●大便をするたんびに、しや精してしまう男の話。
●1970年代にタイで流行した妻による夫の「チン切り事件」
●ダッチワイ7用に自分の肖像権を売るAV俳優たち
●切除されて失ったペ二スがまだ元気なように感じる「ペ二ス版幻肢」
本文のところどころに「♀(メス)」マークや「♂(オス)」マークがある。
それは、その部分の記述について、左のページに「註」が置いてあるよのお印。
p.101
註
* ♂ ある文化では、より男性らしくするために、少年の乳首を切除するらしい。ボナパルトは、チェルッリという人類学者がエチオピアのジャンジェロ族の男性から得たという証言を引用している。「乳首を切除するのは、わずかでも女に似た体を望まないからだ」医学誌を検索しても、この風習に触れたものは一件も出てこない。しかし、ジャンジェロ族は好戦的な狩猟民族であり、生け贄に捧げた人間の体をもてあそんだりしていたとも言われている。それが事実なら、乳首をちょきんと切るくらい、彼らにとっては「あ、やっちゃった」程度のことだったのかもしれない。
基本的に、本書はこんな感じのノリです。
科学的な話を記述しているとは思えない軽薄ノリで、科学的な研究結果から、下世話なうわさやオ+ホール商売のことまで、本人の興味おもむくままの縦横無尽に取材の成果が詰め込まれている。
エネルギッシュな取材の集大成に、軽薄さがかぶさっているものだから、読んでいるうちに厚いのか軽いのかよくわからなくなってくるが、とりあえず前著よりはがっしり手応えのある軽薄本に仕上がっていると思う。(ああ、よけいによくわからない)
本格的なセ クス研究は、純粋・純朴な科学のフィールドよりは、医薬品業界など権利のからむ商業現場で深く静かに確実に進行していると思う。そして、それらの研究成果は、取材御法度の企業秘密として秘匿され、公にされることはないのかもしれない。
しかし、それらシークレットを取材できなかった部分をよっこしても、この下世話なジャーナリストがツツキ回るだけで、今はこんなにたくさんのセ クス研究を集めることができる世の中になっているわけだ。
人類のせい生活はバラ色ですか?


本書のデザインも気が効いていて秀逸。
ギラギラテカテカした特殊なコーティング印刷に、ごくごくささやかな小さな文字で『セ クスと科学のイケない関係』というタイトルがちんまり印刷されている。まわりの目を気にせず、しらっと立ち読みして、しらっと購入して、しらっと電車の中でも読んでしまえそうだ。
セ クスが、自分の人生上大きな位置を占めると思うのであれば、この本は目を通しておくと人生なんぼか向上するかもよ。

![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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