[ EP: 科学に佇む心と身体 ]

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性差医療・性差医学「女と男 2-a」NHKスペシャル

カテゴリ[科学に佇む2009年] 2009/02/08
■NHKスペシャル 2009年1月12日放送
 シリーズ『女と男』最新科学が読み解く性 
 第2回 「何が違う? なぜ違う?」

前回ぶんはこちら:


EP 〓〓〓

第2回「何が違う?なぜ違う?」

 女と男の違いがあらためて注目されている。
 その一つは医療の現場だ。


 番組は、妙な昼メロレベルの三文ドラマがはさまれる構成で、基本的に「科学的」すぎる印象を与えないように意図している。
 が。
 その三文芝居部分では、今回冒頭で女が「男と女は違わない」と主張する展開に持って行かれる。 シリーズの表題は「女と男」・・・微妙にバックラッシュ臭がするような。

◆性差医療 女と男の違いが、医療現場に思いがけない影響を与えている

■命に関わる男女の違い

【ロサンゼルス】 狭心症(心臓発作)を例に挙げる
 心臓表面の冠状動脈の不具合で狭心症になるというのは男の話
 女性では、心筋内の微小血管で狭心症が発生するケースが少なくない
 女性の心臓病による死亡者数が男を上回る、その原因の一つが、微小血管がらみの狭心症の見過ごし
 心筋内の微小血管で狭心症が発生する原因は、性ホルモンであるエストロゲン(血管拡張の効果を持つ)の減少ではないか
 男では性ホルモンの急激な減少を経験しないため、微小血管の不具合はおきにくいのではないか

1990年、アメリカではNIH(国立衛生研究所)内に「女性健康局」を設置、性差を調査
【女性健康局局長 ビビアン・ピン】登場
 薬の副作用に、性差がみられることがある
 女のほうが発症率が高い病気は、骨粗鬆症 過敏性腸症候群 慢性疲労症候群・・・


... 以下つづき...

〓〓〓 EP 〓〓〓

 ということで、番組は冒頭でひとしきり「性差医学」に関する知見を並べ立てる。
 この性差医学紹介は、性差医学の存在を知らしめるために取り上げたというよりは、番組第2回後半で主題に取り上げる「男と女では脳も違う〜思考も違う」という「身体的な心の差」話に持っていくためのマエフリに近いあしらいかただろうか。話をあまり深く掘り下げることもなく、軽く流される。

EP 〓〓〓

 この性差医学に関しては、日本ではようやく2004年頃から動き始めたんだったかな。まだ研究活動は浅く新しい分野だったと思う。

性差医学の関連情報はここに置いてある。
 → 『 フェミニズム医学: 性差医療、性差医学 男女で違う治療方法 』
 ・医療における性差と心筋梗塞後の生存率の性差
 ・心臓移植、異性間だと生存率低下
 ・女性のほうが虫歯になりやすい
 ・頭蓋内の脳圧異常や高血圧で失明しやすいのは男
 ・男の喘息は一過性、女の喘息は一生もの
 ・100才ご長寿で発見『長命』遺伝子 女性専用、身長低め
 ・女性にだけ効く禁煙補助薬品
 ・脳神経:男と女、細胞レベルからして違っている
 ・女のほうがタバコの害を受けやすく、禁煙に失敗しやすい
 ・男は男の病気がより多いと考えがち 女は女の病気がより多いとみなしがち

まだ研究が不十分な領野も多く、また、心理的要因で結果が大きく違ってきたりするので扱いは難しい。
 → 『 男は女より?痛みに弱いのは男か女か科学者か 』

 気をつけたいのは、これらの研究が有効になるのはもっぱら「施策側」においてである点。大量のケースを十把一絡げの数値上で扱う場合に、システムや指針の大枠をどう設定しておけば効率がアップするか、みたいな。
 もちろん、患者側、庶民側にとっても、「効果的な医療」をやってもらえるにこしたことはない。が。
 これらは「すべてをおしなべて平均すると微妙にこんな差が出てくる」という話であって、たいがいは男女差より個人差のほうが大きい。

挿画


 個人差を考えなくても済むほど性差が大きいんだったら、わざわざこんな研究をしなくてもとっくのとうにみんな気がついているもんね。研究の結果で示されるのは、微妙な差。
 それらの研究結果は、考慮すべき点としては重要。でも、過度に囚われすぎると逆効果。chitchit

 NHKスペシャル・シリーズ『女と男』では、そんな注意が必要なお話がたくさん登場してきます。

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◆性差医学入門◆性差医療

 ご家族の健康について、どのくらい勉強なさっていますか?

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 第2回 「何が違う? なぜ違う?」 シリーズ『女と男』最新科学が読み解く性
の前半については、以上です。

 後半では、「問題解決」に取り組むときに見られる性差を取り上げ、学習や業務上での取り組み方について、ヒトにはどのようなバリエーションが見られるのか、話が進んでいきます。

 第2回後半につづきます。





メタル


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