この演出が、読みやすさのプラスより、内容の信憑性を損なうマイナス効果のほうが大きいようであれば、その旨ご指摘下さい。
もとより対話形式にするアレンジは結構めんどうなので、このスタイルを続けるかどうか検討中です。
そまっち
とわずくん
の医療科学漫談でござい。
ねえねえ、タバコのせいで頭がおかしくなることがあるって、ホントですか?
あー、まー、その、タバコには、脳神経に作用する成分が含まれているので、心の健康面にとって危ないよと言われているんだよね。良くも悪しくも、喫煙には向精神薬(精神病の薬)を摂取したような効果があるんだ。
【ニコチン中毒とは】
喫煙者の7割は、ニコチン中毒患者か心の病持ち
2004/11 EurekAlert Nicotine dependence and psychiatric disorders
2004/11 EurekAlert Majority of cigarettes in the US smoked by nicotine-dependent or psychiatrically ill persons
抗鬱薬のフリをするニコチン
ニコチンのターゲットになる脳内受容体は、抗うつ薬のターゲットでもある
2004/11 EurekAlert Brain's nicotine receptors also target for anti-depressants
禁煙できないのはうつのせい?
タバコは抗うつ剤と同様の効果を及ぼしているのかも
2001/10 The Clarion-Ledger Smoking way to fight depression? Maybe
えええ。マジですか!タバコを吸うと落ち着くとか、ほっとするとかいうのは、抗うつ剤のフリをしたニコチンが作用しているからなんですか。
ある意味、喫煙者はニコチンの「抗うつ効果の中毒」になっているから、タバコが切れるとイライラうつうつしてしまう。
【イライラとタバコ】
ストレス感を倍増させる喫煙
2003/09 BBC News Stress 'stops smokers giving up'
ストレスを逃れるために喫煙してたら、やめられるものもやめられなくなるんです
タバコが吸えないと、時間が経つのが遅くてよけいイライラ
2003/05 New Scientist Time slows for people who stop smoking
2003/05 BBC News Time ticks for smokers who quit
2003/05 EurekAlert Time perception impaired when smokers stop
タバコが脳の時間感覚を変えてしまうせい
ぬわー、おっかないですね、タバコを吸うと、タバコを吸っていないときにイライラするような体になってしまうってことですか。
うん、だからこそ、ニコチン中毒だ、みたいな言われようになるんだよね。ニコチンが切れると、禁断症状でイライラしてしまう。で、タバコを吸うと、ニコチンが体内に入ってほっとする。
・・・ということは、不安にさいなまれている人は、抗うつ剤の効果を目当てにタバコを吸う、という選択肢もありだったりしますか?
残念ながら、そういう意味での「良い効果」をアテにするなら、ちゃんとした抗うつ剤を処方してもらうほうがずっと安全なんだよ。健康でのマイナス面が、タバコは大きすぎるんだ。例えば、うつ気分の解消にタバコを吸ったとしても、以下のようなことになる。
【うつ病とタバコ】
タバコが、喫煙者をうつにさせるらしい
2000/10 EurekAlert Study links teen smoking to symptoms of depression
これまではうつっぽい性格が喫煙習慣をまねくと考えられていた
2007/05 EurekAlert Persistent smokers may have higher risk to become depressed than never smokers
喫煙者、うつ状態になるリスクが高め
喫煙は、あなたを幸福にしない
2008/03 EurekAlert Smoking doesn't make you happy
喫煙者は、喜びや人生満足度が、非喫煙者と比較して低い平均レベルにある。
喫煙者は、うつ病に陥る可能性が4割増し
2008/04 EurekAlert Smokers have a 41 percent higher risk of suffering depression
喫煙している女子はうつ病になる率が高め
2004/02 EurekAlert Twenty-five per cent of teenage girls face depression
思春期うつ病の発病率を高める喫煙
2001/04 EurekAlert New studies examine influences on adolescent depression: mother's depression and smoking can worsen symptoms and impair social functioning
十代の喫煙は、成人後のうつ病を呼び寄せる
2009/01 EurekAlert Teen smoking could lead to adult depression, study says
ひえええ。ニコチンは「明るい気分」を奪った上で、「ニコチンを吸うとほっとするだろ」という錯覚を起こさせているってことですか。
この、タバコが脳にもたらす作用はいろいろと複雑でね。心の病を治したければ、まずタバコをやめさせてからにしろと言われているくらいだ。
【心の病を招くタバコ】
喫煙は、統合失調症、うつ病、パニック障害、PTSDを招く
ニコチンは、パーキンソン病やアルツハイマー病、トゥーレットの症候群などの症状を軽減させることもある。
2001/02 Psychiatric Times Vol. XVII Issue 2 Nicotine Addiction and Schizophrenia
脳内物質ドーパミンの経路にいたずらをするらしい
心の病と喫煙
2001/02 Center for the Advancement of Health Smokers With Psychiatric Illnesses Need More Cessation Counseling
心の病を治したければ、ちゃんと禁煙も実行させなさい
十代で喫煙していると、のちに神経障害を起こす率が高くなる
2000/11 NEW YORK TIMES Anxiety Seen in Teenagers Who Smoke
広所恐怖、不安障害、パニック障害
”神経質な子が喫煙する”という通説の逆なわけだ(喫煙が神経質にさせる)
まるで「タバコは心の病の万病の元」って言われているようなありさまですね。
もひとつ言うと、タバコは心の健康が良くない人に好かれやすい、という調査結果もあるんだ。
【心の病に招かれるタバコ】
心の健康が良くない人は、タバコの広告に影響されやすい上、簡単にニコチン中毒になりやすい。
2000/11 NEW YORK TIMES(ロイター) Report Links Smoking and the Mentally Ill
精神病患者は喫煙率がふつうの4倍
2008/10 ScienceDaily Mentally Ill Smoke At 4 Times The Rate Of General Population, Study Suggests
もともと心のバランスがしんどい人が、タバコ中毒になりやすいわけ? なんか最悪の悪循環じゃないですか。
そう、悪循環だ。しかも、ニコチンには「一部の脳機能を変質させて」脳内の情報を滞らせる効果がある。
... 以下つづき...

【認知症とタバコ】
喫煙が招く認知症
2007/09 EurekAlert Smokers are more likely to develop dementia
喫煙は知能を損なう
2000/04 BBC NEWS Smoking 'impairs intelligence'
2004/03 【日本語記事】時事通信 たばこ吸う人、ぼけやすい? 非喫煙者の5倍早く進行 欧州調査
2004/03 BBC News Smoking 'causes brain decline'
2004/03 EurekAlert Smoking linked to accelerated cognitive decline in the elderly
喫煙はIQ低下と痴呆症にもつながる可能性大
2004/12 BBC News Smoking 'is bad for your brain'
タバコを吸うと知能指数が下がる
2004/12 New Scientist Smoking is bad for the brain
2008/06 【日本語記事】時事通信 喫煙は記憶力に悪影響=フランスの研究
タバコを吸うと頭がしゃっきりするというのは・・・ガセだったんですか!
いや、ガセ、でもないんだな。タバコを吸うと、脳内の情報が減ってしまう。はたから見ると、それは頭が悪くなった状態だよね。でも、ちょっとややこしくなるけれど、本人的には、頭が悪くなったほうが、「自分はしゃっきりしている」と感じる場合があるんだよ。
えええ、バカになると、賢くなったような気に・・・なるんですか? まさか!
情報の処理は、脳にとってたいへんな仕事なんだ。情報処理に手間取るタイプの脳の場合、脳内の情報量がなんぼか減ったほうが、ラクに感じることがあるんだよ。
例えば、統合失調症(脳内の混線で幻聴や幻覚が発生する)や、ADHD(脳内の混線で、情報がまとまらない)。脳内がワヤになりがちな症状の人にとっては、タバコの「情報遮断」効果はうれしいものだったりするみたいなんだよね。
なななんと! そうだったんですか!
【統合失調症とタバコ】
統合失調症患者の多くは喫煙者
ニコチンが脳の認知機能を高進するらしい
2000/07 yale.edu Smoking Enhances Cognitive Capability
タバコで集中力がアップしますか?
統合失調症の患者が喫煙しがちな理由
ニコチンが、脳内のバックグラウンドノイズを減らしてラクになるからか
2004/05 Newsday Nicotine may sharpen focus
【ADHDとタバコ】
注意欠陥障害/ADHDの子は、タバコに手を出しやすい
2002/07 EurekAlert! Adolescents with inattention problems more likely to smoke
喫煙や副流煙は胎児の脳を変えてしまう ADHDになるかも
2003/06 BBC News Nicotine hits newborns hard
ADHDは、喫煙したときのニコチン中毒を悪化させるっぽい
2008/10 EurekAlert ADHD appears to increase level of nicotine dependence in smokers
タバコのニコチンは、脳の中の情報を減らしてしまう。その効果で脳内がラクになると感じる人は、タバコがやめられなくなりやすい。また、病気とまでは行かなくても、もともといらだちやすい(脳内の落ち着きがなくなりやすい)傾向を持つ人も、タバコ中毒になりがちなんだね。
そういえば、新奇探求傾向が強いほうが有利な職種で、喫煙率がひどいような気がしますよね。作家とか、メディア関係者とか、芸人とか・・・ 気のせいかな?
【性格とタバコ】
刺激好きの人や好奇心の強い人は、喫煙者になりやすい
2000/11 APA News Release Sensation Seekers May Be At Increased Risk For Becoming Smokers Due To Greater Initial Sensitivity To Nicotine, New Study Finds
温厚ではない性格の人、タバコ中毒になりやすい
2004/02 FuturePundit: Hostile Personalities More Prone To Nicotine Addiction
キレやすい子、落ち着きのない子、タバコ中毒に陥りやすい
2004/03 EurekAlert Behavioral symptoms may indicate increased smoking risk among adolescents
新奇探求傾向の強い子、タバコ広告でタバコに手を出す率高し
2004/03 EurekAlert Novelty-seeking teens may be more easily influenced by tobacco advertisements
困ったことにね、この「タバコ中毒になりやすいタイプの性格の人」は、タバコのせいで「タバコ中毒になりやすいタイプの性格の人」になってしまっている可能性があるんだ。
え、え、え、どういうことなんですか? もしかしてなんかややこしい話になってます??
【生まれる前からタバコの犠牲者】
産まれる前にタバコの煙にやられたことがある人は、なかなか禁煙できないかも
2007/01 EurekAlert Quitting smoking may be harder if mom smoked during pregnancy
妊娠中にタバコの煙を吸う母さん、喫煙者を産む
2006/11 EurekAlert Pregnant smokers may 'program' their kids to become smokers
喫煙する妊婦さんは、自分の子供を『喫煙者になるようにプログラム』しているのかも
追記:
2009/08 EurekAlert USC study finds changes in DNA patterns are linked to prenatal smoke exposure
胎児期の煙暴露がDNAパターンを変える
なんてこったい、生まれる前にタバコ中毒人間にされていることがあるんですかい!
人生失敗したなと感じたら、たばこ産業を呪うもよし、成長過程で副流煙を吸わせてくれたまわりの大人たちのことを一方的に呪うもよし。妊婦がタバコを吸っていなくても、ご家族が吸うタバコが、胎児の脳をおかしくしてしまう場合があるんだ。
胎内で副流煙にやられて産まれた子、のちのち行動にトラブル
2006/07 EurekAlert Toddlers exposed to cigarette smoke in utero exhibit greater behavioral problems
2006/07 EurekAlert UIC researchers link maternal smoking during pregnancy to behavior problems in toddlers
妊娠+たばこ=脳障害 (ラット実験)
2004/04 FuturePundit: Rats Exposed To Prenatal Nicotine Suffer Lasting Brain Injury
生まれる前のニコチン毒は、思春期にまで影響を残します
妊娠中のタバコの煙が、生まれてくる子に悪影響
2000/04 National Institute on Drug Abuse Smoking during pregnancy associated with negative behavior in toddlers
母親が妊娠中に喫煙していたかどうかで、2歳児の成長を比較してみました
妊婦がタバコの煙を吸うと、お子さんにADHDのリスクがしのびよる
2007/05 EurekAlert In utero exposure to smoking by mother can increase risk of ADHD
2007/04 【日本語記事】読売新聞 ADHD発症児の母、喫煙率一般の2倍
父さん母さん、吸ったら親の因果が子に報い。えらこっちゃ。胎児の頃からタバコに影響されているとしたら、どう取り返しをつければいいんでしょうね。
取り返しねぇ・・・。少なくとも、成長過程でこれ以上向精神薬(つまりタバコのニコチン)にやられてしまわないように、重々気をつけたほうがいいとは思うよ。
【児童とタバコ】
禁煙するならお早めに
お子さんが幼いうちに親が禁煙に成功していれば、その子は喫煙者になりにくい
2003/05 Fred Hutchinson Cancer Research Center Parents Who Quit Smoking When Their Children are Young Reduce the Chances of Their Kids Becoming Teen Smokers
タバコを吸う子は脳の配線がワヤになる
2008/01 New Scientist Teenage smokers risk badly wired brains
タバコのせいで聞き下手に
タバコを吸う子や、タバコの煙を吸った母から産まれた子、聴覚処理がおかしくなる率高め
2008/01 BBC News Smoking link to hearing problems
思春期にタバコの煙にさらされると、大人になってから心の病になりやすい(ネズミ実験)
2001/08 EurekAlert! Study points to eventual adult impairments for teens who abuse nicotine
ヘビースモーカーの子はヘビースモーカーかも
2008/11 EurekAlert Smoking, teens and their parents: New research
子どもがタバコを吸うようになるかは、親の喫煙歴(開始年齢、ピークに至る速度、持続年数)に大きく左右される
喫煙者の子は衝動的
2008/10 ScienceDaily Children Of Smokers Tend To Be More Impulsive
家庭の煙
2008/09 EurekAlert Parental warning: second-hand smoke may trigger nicotine dependence symptoms in kids
間接喫煙は、子どもの脳をニコチン中毒に育て上げることができるんです
まずは、未成年の喫煙ばかりとがめずに、大人が吸ってるタバコとその副流煙が、子供を喫煙者にしている可能性を考えるのが先ですね。
成長過程で脳が大きく変化するのは、胎児〜新生児の時と、思春期だ。それらの時期には、特にタバコの悪影響が脳に残りやすい。わずか1本のタバコでニコチン中毒にしてやろう
2007/07 EurekAlert Inhaling from just 1 cigarette can lead to nicotine addiction
若いと中毒になりやすい 速攻で中毒の徴候を示す子供たち
お子さんは最初の一本で、もうタバコ中毒
2006/07 EurekAlert Teens and smoking: Why cessation interventions should start after the first puff
2006/05 【日本語記事】UK Today 11歳の時の「試しに1本」が生涯のクセに タバコの中毒性が指摘される
2006/05 BBC News 'One puff' link to future smoking
2006/05 Discovery Study: Children Hooked at First Puff
思春期って、子どもの脳が大人の脳に変化するんで、たいへんなんですよね。
うん。それと同時に、思春期は好奇心が強くなる時期でもあるわけで、その好奇心の対象にタバコが入っていると、これ、のちのちかなり残念なことになってしまうんだ。
【心への刷り込みとタバコ】
タバコはタバコをやめられなくする
2000/08 University of Chicago Hospitals Brief exposure to nicotine makes lasting mark on the brain
ニコチンはほんのちょっとであっても、脳に長く残る変化を刻みつける
禁煙のコツの話はまた別の機会にするけれど、タバコは吸ったときの状況を「あのときは気持ちよかった」と脳に刷り込む効果を持っている。そのため、禁煙している人が、タバコを吸っていた場面を想起するような状況に遭遇すると、やたらタバコが吸いたくなって禁煙に失敗しがちになるんだ。車を運転していると「吸いたい!」
待ち時間に「吸いたい!」
ゲームでイライラして「吸いたい!」
どれもたいがい、ふだんそのシチュエーションで吸っていた経験があるから、吸いたくさせられるんだ。
将来禁煙することを考えるなら、「ふだんやらないような特殊な状況でのみタバコを吸う」ようにしたほうがいいかもしれない。
妊娠しているとわかってもタバコをやめられないお母さんは、心の問題を抱えているのかもしれない
2001/10 セントルイス大 Smoking During Pregnancy Linked to Mental Illness
【日本的な呪いとタバコ恐怖症】
ただね、ちょっと気になるんですけど、よく「異常なほどに喫煙者を毛嫌いする非喫煙者」っているじゃないですか。あれはどうなんでしょうね。
ああ、それについてはね、ちょっと気にかかっていることがあるんだ。喫煙者に対するスティグマ(恐怖がらみの過度な偏見)が、日本ではいわゆる日本的な「呪い」観念とごっちゃになって、妙なエスカレートを見せている部分はないのかなってね。
「呪い」って、「呪い殺す」とか「呪いがかかっている」とかの、あの「呪い」ですか!?
うん。陰陽師がかけたり祓ったりするあの「呪い」だ。例えば、被爆にしろ、原発の影響にしろ、遺伝子組み換え作物にしろ、日本では、科学的な実態からははるかに理屈も次元も越えたような、恐怖症的観念がめらめら燃えて渦巻いていたりする。
あーあー、なんかわかるような気がする。マコトちゃんハウス恐怖症も、なんかそれっぽいですよね。理屈が通らない、みたいな。
その手のと近い匂いを、日本の喫煙者フォビア(喫煙者恐怖症)さんたちには感じたりするんだよね。そんな喫煙者フォビアさんの症状を悪化させる目的でこうして語っているわけではないんだけれど、結果的にそうなってしまいそうなんで、少々困惑はしている。欧米での喫煙者嫌悪と比べて、様態が同じか違うのか、誰か比較文化的な研究を出してくれていればうれしいんだけど・・・。
【効果のある「タバコの害」の取り上げ方】
ところでところで。普通はタバコの害と言えば、肺癌ですよね。心の病気より、そっちのほうが問題なんじゃないですか? あまりタバコで心の病気になるという話は聞かないですよね。
タバコによる害で有名なのは、確かに肺癌だよね。でもね、タバコの害の種類は肺癌一種類じゃない。そして、ヒトを禁煙させようとした場合、「肺癌メイン」で押すより、別の病気を強調するほうが、禁煙の成功率を高めることがあるんだよ。
へえええ! で、つまり、どういうこと??
こういうこと。↓タバコを吸うと失明するぞ!
2007/02 EurekAlert Blindness from smoking terrifies teens, but few realize the two are linked
若い喫煙者は、ガンや脳卒中をあまり恐がらないんだけれど、失明はリアルに恐怖らしい
実際に喫煙者の失明率は高いんだから、これで押せば?
あ、そうか! それあるかもですね。若いときは、将来死んでしまうことは恐くないのに、「この先、障害を抱えて生き続けなければならない」状況はやたら恐がりますもんね。
喫煙者は、失明する率も高ければ、耳が聞こえなくなる率も高い。そして、心が壊れる率も、知能指数低下の恐れも、認知症リスクのアップも、喫煙には伴う。つまり、タバコは喫煙者をナマゴロシにするんだ。即死させてくれはしない。
「肺癌」よりリアルな恐怖は、タバコの周囲にはいっぱいあるんだ。
喫煙で精子がダメになる
2007/05 EurekAlert Cigarette smoke alters DNA in sperm, genetic damage could pass to offspring
タバコの煙のせいで、壊れたDNAを子供たちに渡してしまう可能性
2005/01 【日本語記事】共同通信 たばこ多いほど自殺の危険 中年男性で、厚労省研究班
いやー、めちゃめちゃおっかないですけど、そうか、実際の危険度より「どのマイナス面を強調するか」という戦略から見たほうが、目的遂行に効果的である可能性があるんですね。これはメモっておかないと。
喫煙率を減らしていきたいと考えるのであれば、北風と太陽の寓話も思い起こしながら、喫煙フォビアのような嫌悪一本槍ではなく、どんな心理的効果を狙えば効率よく目的を達成していけるのか、きちんと研究と検証を重ねていくよう、努めるべきだね。
タバコを製造販売している企業は、逆風の中でも売り上げを確保するために、大金を注ぎ込んで消費者心理を研究しているんですよね。
そうそう。たばこ産業も必死なんだ。これから先、もっともっと、タバコの販売戦略は洗練されていく可能性が大きい。
巨大企業の販売戦略を凌駕するような研究をものしていくよう、嫌煙主義者もスマートに努力と研究を重ねなきゃダメですよね。ただむやみに嫌がらせしているだけに見えているようじゃ、タバコ業者に負けちゃいますよ。
以上、そまっち
とわずくん
でした。脳がらみの話を中心に並べましたが、タバコの害はそれだけじゃない、喘息とか障害児出産とか白血病とか引き起こすわ、手術の成功率も妊娠率も下げるわ、もうそれこそ枚挙にいとまがないほど恐怖レポートは流れ続けているのでした。

【追記】2009/02 Discovery Nature Vs. Nurture Begins in Womb
氏か育ちかは、子宮で開始する
妊娠中に喫煙していた母からは、低体重で素行のよろしくない子が生まれる
素行のほうは、遺伝の影響が大きいようなので、タバコを吸うような母の性格が遺伝したと言うべきか
2009/02 BBC News Pregnant smokers 'fear criticism'
喫煙している妊婦さんは『禁煙しろとしかられるのがイヤで』医者に行きたがらなくなる
「注意したいのは、うつ病などの精神疾患がある人の禁煙だ。こうした人が禁煙すると、47%は精神疾患がよくなるが、逆に40%の人は悪くなるという海外での報告もある。
精神科の主治医と連絡を取りながら、禁煙に取り組むようにして、もし精神状態が安定しないようなら、いったん禁煙を延期するのも選択肢だ。」
〜週刊ダイヤモンド 2008/9/20 特集「健康とからだ新常識」


この項は、2005年に旧ブログに記した
![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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