
『恐竜の復元』
小林 快次、平山 廉、真鍋 真監修
学習研究社 (2008/08)
イラスト・造形: 小田隆、田渕良二、徳川広和、GARY STAAB, KAREN CARR, TODD MARSHALL, TYLER KEILLOR
[ Amazon ] [bk1]
>日米の気鋭のアーティスト7人が挑んだ、恐竜の最新像を紹介
恐竜好きの人にはオススメ。
恐竜の絵や恐竜の模型のメイキングが収録されています。
でも、あまり深い部分は期待しないで下さい。
... 以下つづき...

収録されている画像に、じゅうぶんな大きさ感が感じられないのはなんでだろう。気のせいだろうか。かといって、拡大に耐えるほどの高度の細密画というわけでなし、技量は・・・だし、専門書でもなく、解説書でもなく、美術本でもなし・・・ はんぱだ。
■「復元」なのか?
具体的な2D肉付け工程、関節方向の決定、筋肉量の割り出し、肉厚の推測・・・などの「科学的推理」過程を拝見したかったのに、どこでどんな資料が手に入るのかとか、どんな推測が重ねられてきたのかとか、どこで資料を調達するのか誰が協力してくれうるのか是正の意見は具体的にはどのようにかわされていくのかとかとかとか恐竜復元職人を目指す人のための手引きになるような話とかぁぁぁ・・・、はないのか。
そゆのは(期待したものは)、いや、あまりくさしてもいかんけど、自分が勝手にこの本に期待しただけなんだからさ、 でも、 残念。
一般的な絵の描き方や一般的な造形手法はいいからさ、
例えばデスモスチルスの歩行様式や足の付き方が、今の解釈に至るまでの紆余曲折とか、
そゆ恐竜ならではのワクワク感を期待したんだけれど、 ごめんなさい。
■アート本にもなりきれていない
そのような点を抜きにしても、・・・絵的にもぱっとした感がないぬるーい感触で、どうしたんだろう。レイアウトのせい? 撮影技術? 一部画者のPhotoshop画のぼけ足処理ぬるさが自分的にたいへん気持ち悪かったり、アクリル画の詰めの甘さや・・・###
・・・もしかして、これはゲーム業界や映画業界の超絶リアルモンスター画などを見慣れてしまっているせいだろうか。
・・・もしかして、これはゲーム業界や映画業界の高給職場にアーティストが奪われてしまって、古生物学分野では人材が払底してしまっているということなんだろうか。超絶技巧の人はもっと稼ぎの良い分野に去ってしまって、古生物の復元職人には、ペイしなくても尽力をいとわない本当の好事家さんたちくらいしか残ってないってことなんだろうか。
・・・なんかそんな気配の話は前にあったような。
・・・いやー、ナショジオあたりだと超絶系のアーティストが恐竜描いてたりすると思うのだけれど、あれはまた別のラインになるのかな。例えばフリーじゃないとか、恐竜専じゃないとか・・・?
うーん、よくわからない。未知の業界だ。

前に北大の博物館で拝見したハドロサウルス(サウロロフス)の頭骨。
「恐竜の復元」にもこんな感じの写真が載っていたんで
つい「やあ元気にしてるかい?」みたいな w
古生物アーティスト 小田隆さんのサイト
┗芸大の壁画科出身:今回の本『恐竜の復元』でも巨大恐竜壁画のメーキングを披露

『恐竜の復元』には参加していないけれど、山本匠さんという恐竜絵描きさんは先日新刊情報で見かけた。来年の恐竜カレンダー新発売。


『小学館の図鑑NEO 恐竜カレンダー 2009』 山本 匠 (著) 小学館 (2008/10/30)
『恐竜画集 山本匠作品集』 シンフォレスト Windows&Macintosh用ソフトウェアCD-ROM 2001/5/31
なんかかっこいいね。

庶民的ステレオタイプの期待に応えてくれている絵になっているからかな?
この人の恐竜画を集めた本は出てないのかな。

あと、『恐竜の復元』で絵の大きさに不満を感じたときに、ぱっと思い出したのがこっちの本。↓

『原寸大 恐竜館』
小学館の図鑑NEO
冨田 幸光監修 加藤 愛一絵
小学館 (2008/7/1)
>緻密で大迫力の原寸大イラスト
>恐竜のからだ全体を想像してみよう
なんかすげくね!?

大迫力の原寸大イラストだよ、しかも全体は「想像しなさい」!
すごく正しいような気がする!
この本は夏に新刊紹介で取り上げたっきりで、まだ拝見せぬまま来ていたんだけど、『恐竜の復元』で感じたフラストレーションのぶんだけ、なんかこの本をやたら見てみたくなってきた。
今度探してこよう。

追記:その本ゲットしました!『実物大の恐竜が買える! 原寸大 恐竜館』
ほかにもかっこいい「日本の恐竜画アーティスト」さんがいらっしゃるなら知りたいなー。


![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







次の記事 














