
『カグツチ 上』
正吉良カラク(マンガ)
石黒耀(原作、監修)
外薗昌也(シリーズ構成)
KCデラックス コミック 講談社 (2008/10/17)
[ Amazon ] [bk1]
原作は、泣く子も黙るベストセラー近未来小説『死都日本』。
はんぱない大火山災害の小説です。


『死都日本』(講談社ノベルス 新書) 石黒 耀 (著) 講談社 (2007/10)
『死都日本』 石黒 耀 (著) 講談社 (2002/09)
原作の評判は、こちらをご参照下さい。
岡ちゃん火山先生 をはじめとして、日本を代表する火山学者の面々が手放しの絶賛です。
講談社からのベストセラー小説。主題は有史以降前代未聞の規模になる「破局的大噴火」(九州の半分が吹っ飛ぶ規模)を精緻にシミュレートしたスペクタクルもの、となると、当然講談社的には使える市場として「さしあたり少年マガジンだろ」ということになるんでしょう。
『カグツチ』とタイトルを冠して漫画化です。
... 以下つづき...

ここまで中身がアレンジされているとは。
・主人公は特殊能力を持った男の子

zoo keeperといい、もやしもんといい・・・
なんでこうも安直に特殊能力に設定依存してしまうんだかな。(と連想されたものが全部講談社だし)

そのほか、巫女さんやってるヒロインとか、パパママ離婚とか、いっしょに逃げる不良くんとか、噴火のシナリオはそのままに、登場人物と人間模様が大幅に「お子さま向け」にアレンジされている。
原作の主人公は、火山研究所のおじさんだったと思う。
漫画の画風は、いわゆるマガジン系の二軍。しかもアシスタントが見ていて困るほど下手だ。
ズシンとかズンとか、もっとほかに絵の作り方はあるだろうにと思うのだが、・・・こんなもんでしゃーないのかな。
まあ、原作を読んでいないウチノモンに見せたら「これおもしれー!! 早く下巻が読みたい!!」とおっしゃられていたので、製品としてはこれで及第点なのかもしれない。(原作ファンとしては、もっと絵的にスゴク作れたのに、という残念感はどよどよしている)
絵的なスゴサと言えば、原作では、この先の下巻に相当する部分でスペクタクルな天変地異、ビジュアル的インパクトの真骨頂がこれでもかと連発されるわけで、それがどの程度、この表現力と画力で顕現できているのか、・・・怖いような見たいような。
マンガ『カグツチ』は、すでに連載は終了。
11月中旬に下巻が出版されるそうです。(上下巻同時に出せや!)
内容的には、原作者の監修やコメントページもしっかしりていて、火山学者さんも満足できる作品になっているようでございます。
小説を読むのはめんどいと感じる人や、お子さんへの災害教育にオススメの一品。(もしかするとお子さんにはトラウマになるかもしれない?)

![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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