
★ 『ライヴ人類学講義 文化の「見方」と「見せ方」』
叢書インテグラーレ
広島大学大学院総合科学研究科編
高谷 紀夫責任編集
丸善 2008年2月
この本、アマゾンで売ってないんですよ。なんでかな。
第1章 異文化という鏡--人類学的思考事始
第2章 「見せ方」次第で「見方」も変わる--メディアの評価
第3章 現実は断言できないことばかり--「親子関係」の行方
第4章 アジアの片隅で--異文化理解のプラクティス
第5章 「場所」を探し続けている--宗教・巡礼・観光
異文化に関して記述されている巷間のテキストを提示し、それをどう見るか、解釈するか、授業設定と反応の回答をナマっぽく列挙紹介する、一種新鮮なライブ感をかもす一味違った入門書。
われの文化人類学入門者への実施手ほどきの状況は、こんなじゃけんの〜と示した本、みたいな。
ブログ論壇でチラチラ応酬されているような異文化間見解の我流つぶやきが、リアル大学の授業の場でやりとりされる、そのさまがまんま報告されているようで、面白い。
これから大学に行くかもしれない人、文化人類学にこれからちょっと触れてみたいなと思う人に、意外とチェキオススメ。
うちは大学で学んだことはないんで、こゆ本はよけいに面白かった。

すごいよすごいよ『犬と鬼』。中身のインパクトはハンパないのにタイトルですごく損をしている。


★〓 『犬と鬼 知られざる日本の肖像』 アレックス・カー (著), Alex Kerr (原著) 講談社 (2002/04)
『日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点』 山岸 俊男 (著) 集英社インターナショナル (2008/02)
アレックス・カー『犬と鬼』は、
『[資源人類学 第1巻] 資源と人間 』 内堀 基光 (編集) 弘文堂 (2007/12/5)
■資源としての小生産物を考える(小川 了)
p.120
日本人は自然に親しむことに長けているという「思い込み」があるが、実は川や浜辺がコンクリート塊に満ちているのを見てもわかるように、日本人にとって自然は「敵」なのであり、人工物をもって「征服」すべき対象になっているという厳しい指摘もある[カー『犬と鬼 知られざる日本の肖像』]。でなければ、これほどまでに激しく、システマチックな自然破壊ができるはずはないというのである。
「犬と鬼」は濃く、「日本の安心〜」は薄い。(中身が)
この2冊、組み合わせて何か一本書けそうかなと保留中。



★ 『聴覚障害者の心理臨床 1』 村瀬 嘉代子 (編集) 日本評論社 (1999/09)
┗(寄稿「聴覚障害者の心理臨床 今後の課題」滝沢広忠は札幌学院大学)
★ 『聴覚障害者の心理臨床 2』 村瀬 嘉代子、河崎 佳子編著 日本評論社 (2008/03)
:10年のへだたりを持って編まれたこの2冊。
:それぞれのポジションで多数の書き手が見えるもの見たものを記している。
:あとで楽屋ブログに少し感想を書くかもしれない。
... 9月の読書さらにあと31冊...


★ 『意欲を引き出す授業デザイン 人をやる気にするには何が必要か』
鈴木 誠 (著)
東洋館出版社 (2008/07)
これは昨日感想書いたやつ。
教室に置いて学生に読ませれば、ヘボ教師を鍛えてもらえるかもしれない。w

★=ナイス 〓=気になった度
ごくごく趣味基準でのマーキングです。
世間的にどう評価されるべきかを表明しているものではありません。

■心理



『朝倉心理学講座 13 産業・組織心理学』 古川 久敬編 朝倉書店 (2006/11)
『朝倉心理学講座 7 社会心理学』 唐沢 かおり編 朝倉書店 (2005/10)
『朝倉心理学講座 14 ジェンダー心理学』 福富 護編 朝倉書店 (2006/6/1)
いまのところ、このシリーズで面白かったのは「文化心理学」「感情心理学」かな。
まだ読んでいない巻が多いのだけれど、どうしようかな、あと残り、読むべきか読まざるべきか・・・

■経済




★『投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い』 マイケル・J・モーブッシン (著) 日経BP社 (2007/2/22)
『株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす』 ジェレミー・シーゲル (著)日経BP社 (2005/11/23) THE FUTURE FOR INVESTORS
『ラリーウィリアムズの株式必勝法 正しい時期に正しい株を買う』 ラリー・ウィリアムズ (著) パンローリング (2003/12/20) The Right Stock at the Right Time 2003
『リスク 神々への反逆』 ピーター・L. バーンスタイン (著) 日本経済新聞社 (1998/08) AGAINST THE GODS 1996
『投資の科学』が面白かった。ファンドが実際何を選んでどう当てているかとか、「感情と意思決定」の項でダマジオ(ダマシオ)とかカーネマンとか。
カーネマンの「経験に基づくシステム(第一のシステム)」「分析に基づくシステム(第二のシステム)」は、

■生物



★★旧版2006年 『藻類30億年の自然史 藻類からみる生物進化』 井上勲著 東海大学出版会 (2006/01) ::新版『藻類30億年の自然史 第2版 藻類から見る生物進化・地球・環境』 井上 勲 (著) 東海大学出版会 (2007/11)
★★『潜水調査船が観た深海生物 深海生物研究の現在』 藤倉 克則、奥谷 喬司、丸山 正編著 東海大学出版会 (2008/03)
『海洋プランクトン生態学』 谷口 旭監修 佐々木 洋、石川 輝、太田 尚志、服部 寛、齊藤 宏明、遠藤 宜成共編 成山堂書店 (2008/03)
過日感想を書きました。
『海洋プランクトン生態学』も、あとで感想を一本立ち上げるかもしれません。
しかし驚いたのは、うちの感想を読んで、『潜水調査船が観た深海生物』を購入したよという方が二人もいらっしゃったこと。おいおい一冊7000円以上する豪華本なのに! なんと豪勢な。

いや、それだけ支払ってもじゅうぶんペイするほどに、貴重な本なのだということなのかもしれない。

■論壇



『植民地主義とは何か』 ユルゲン・オースタハメル (著) 論創社 (2005/11) KOLONIALISMS 2003(ミュンヘンの出版社)
『批判的想像力のために グローバル化時代の日本』 テッサ・モーリス=スズキ 平凡社 2002/05
『家族はどこへいく』 (青弓社ライブラリー 51) 、沢山美果子、岩上真珠、立山徳子、赤川学、岩本通弥 (著) 青弓社 (2007/12)
植民地主義とは、「異質な文化による支配」だそうです。以前、一面的な科学信奉者が巷間で見せる独善的なふるまいのことを植民地主義っぽいと評したら「それは違う」と文化人類学の人に突っ込まれたことがあったのだけれど、この定義を見る限りでは、なんかやっぱ植民地主義呼ばわりでいいんじゃないかぁ?と思えてしまう。
テッサさんのと『家族はどこへいく』は、
『家族はどこへいく』では「ふるさと資源」の編者である岩本氏は何を語っているのだろうと惹かれたのだけれど、「ふるさと資源」とは離れたトピックを記しておられた。多方面に強い粘り腰の人なのか。
『家族はどこへいく』で沢山美果子氏が「江戸の捨て子」について述べられており、うちの先祖(出島異人のハーフ)の生い立ちが想像せられて興味深く。でもって、ああ、最近そんな書物が一個出ていたなぁ と思い出して情報掘り返してみたら、ほかならぬ沢山美果子氏の著書だった。あああそれではこれもゲットしなければ!
『江戸の捨て子たち その肖像』 歴史文化ライブラリー
沢山 美果子著 吉川弘文館 (2008/04)

■異国



『チベット問題 ダライ・ラマ十四世と亡命者の証言』 光文社新書 山際 素男著 光文社 (2008/6/17)
┗「チベットのこころ」三一書房 1994年 の改題改訂
ダライ・ラマ14世への単独インタビューほか
〓『アフリカのことがマンガで3時間でわかる本 多民族がひしめく無限の大陸』 大迫秀樹, つだゆみ 明日香出版社 (2006/12)
〓『ゲイ・マネーが英国経済を支える!?』 新書y 入江敦彦 著 洋泉社 (2008/03)
楽屋に置いた、はしょった感想:

■過去の社会




『戦う村の民俗を行く』 朝日選書843 藤木久志著 朝日新聞出版 (2008/6/10)
┗日本中世の村の姿:子細な検証、史実 ケース列挙 総論導きではない
〓『江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実』 講談社+α新書 古川 愛哲著 講談社 (2008/1/24)
┗ハッタリタイトルが指す内容は冒頭4分の1どまり
あとはお江戸雑学 何かの展望や構築し直しがあるわけでもない
〓『大江戸異人往来』 ちくま学芸文庫 タイモン・スクリーチ著 高山 宏(翻訳), 田中 優子(解題) 筑摩書房 (2008/2/6)
┗旧版は1995年 原書年・題不明
鎖国下の西洋人という「他者」との出会いによる「自己成型」、異人を利用する江戸幕府
えーと、呼称はど忘れしたけれど「森の奥に屋敷が出現したり消えたりする」民話類型があるよね。
そういう「次元/面/世界」が違うというみなし(今で言えばチャンネルが違う)は、
西欧人の世界観的には理解しがたいものがあったらしい。
ほかの著書も読んでみたい。
『戦前の少年犯罪』 管賀 江留郎 (著) 築地書館 (2007/10/25)
楽屋の感想:

■宗教


『<スピリチュアル>はなぜ流行るのか』 (新書) 磯村健太郎 (著) PHP研究所 (2007/3/16)
┗印象論でいろいろな世相をかき集めてみましたというなしくずし感がいかにもスピリチュアル
『マインドフルネス・瞑想・坐禅の脳科学と精神療法』 貝谷 久宣、熊野 宏昭・編 新興医学出版社 (2007/11/20)
┗蔵書している館が少ないレア本
平成18年第6回日本認知療法学会のシンポジウム
「観照・瞑想・坐禅のブレインサイエンスと精神療法」を基盤に
内容については誰かが書いたアマゾンの感想にまかせた

■医療関係




『外反母趾を自分で治す本 大学病院で成果があがっている「包帯療法」を初公開!』 ビタミン文庫 青木 孝文 (著) マキノ出版 (2008/01)
┗要点はウェブページ一枚ですみそうなものを、一冊に水増し乙
〓『医師アタマ』 医学書院 (2007/03) :伊藤智樹の書評ブログ
★『新薬誕生 100万分の1に挑む科学者たち』 ロバート・L.シュック著 ダイヤモンド社 (2008/7/4) Miracle Medicines 2007
〓『怖くて飲めない! 薬を売るために病気はつくられる』 レイ モイニハン (著), アラン カッセルズ (著), Ray Moynihan (原著), Alan Cassels (原著)ヴィレッジブックス (2006/10) Selling Sickness 2005
3冊についてはまとめてこっちに記した。

■ほか




『CG日本史 戦国大攻城戦』 双葉社スーパームック 双葉社 (2008/04)攻城戦で用いられた兵器などもCGで再現。
┗このシリーズは肝心のCGにかけるお金をケチっているのかな・・・
『儲かる音楽損する音楽 人気ラーメン屋のBGMは何でジャズ?』 ソニー・マガジンズ新書 持田 騎一郎著 ソニー・マガジンズ (2008/02)
┗心理検証ではなく「こう使っている」紹介だけ
しまいには後半歌謡曲ヒット曲史でお茶濁しているし
『テレビのゆくえ メディアエンターテインメントの流儀』 影山 貴彦著 世界思想社教学社 (2008/06)
┗もと毎日放送のメディア論准教授 印象論と勘ベースの、極短いエッセイ集&薄い
『現場で使えるカラーマネージメント実践ガイド』(DTP Essential BOOKS) 藤島 健 (著) 毎日コミュニケーションズ (2006/11)
┗キャリブ以前にモニタが寿命なんだよー。買い換えたいよー。

![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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