![]() 「恋愛心理学 図解雑学 絵と文章でわかりやすい!」 斉藤勇著; ナツメ社 2005/04 [bk1] |
前半は性格心理や対人心理でまあそれなりに。
海外のデータまる受け売りでいいのか、日本での検証は考えなくていいのか、と思う部分もいくつか。まあ、シロウトさん向けの本だからこんなもんかな…
が。

第4章以降、各項目に進化心理学を混ぜ込んでくるのだが、ここからイキナリトンデモ色が前に飛び出して見えてくるのは気のせいか?
p.138 ヘン

p.144 ちゃうんちゃう

p.146 オカシイ

p.162 そらあきませんやろ

p.206 ええかげんにしなはれ

p.222 ちょっとまったぁ

慎重さに欠けるというか、社会的な表現と自分の価値観もしくは視点の混同というか、あああ進化心理学応用表現の悪い例?
同じ図解雑学シリーズの「図解雑学 ジェンダー」の著者さんがたと進化心理学の専門家と三者面談で「あんたの表現(とらえ方)のどこがどう悪いのか」みっちり総括&自己批判してもらいたいところ。
「図解雑学 ジェンダー」
加藤秀一・石田仁・海老原暁子著
ナツメ社 2005/03 [bk1]
....以下さらにこの恋愛心理学いじり....

ちょっと海外に目を向ければ”みんな何度もここは通ってきたんだよ”てなもんで汗水尽くしたような論争の痕跡はごろごろしているのに…。)
…とりあえず読後脱力中。
●p.138
張った胸は「パートナー選びで淘汰された」とするのは浅慮。今どきふう解釈すぎて誤解されかねない。(ていうか著者が誤解している?)
循環的時間観の中に生きている場合、胸の大きさで性交可能か否かを判断する文化例があるが、それは「男」が胸を選ぶのではなく、老若男女を含めた関係諸氏全員がそう判断する。「おお、この子はもうそろそろだのう」「んだんだ」
男の深層心理に「自分の遺伝子をできるだけいい状態で後世に残したいという生物的野心がある」というのも、…あんたこれもうワケワカメでしょ。文学的表現か何か?
「野心」には呆れるやら笑えるやら。「淘汰の結果、いきおいかくのごとき傾向の性質を持つ個体が多くなってしまった」てならまだしも。
利己的遺伝子=深層心理なのだとか?
授乳には垂れ下がったバストのほうが適している、という点についても、世にはすでにいろいろ反論反証は重なっているわけで。
西洋の受け売りで、ローカル&特定の時代だけの”ルネッサンス期のバスト強調”を持ち出して論を補強なさっているが。じゃなんで日本はバストをつぶすお着物で?「母乳育児を嫌うのは昔からである」ってどの昔のこと?
●p.144
つつましやかであった日本の女性でさえも着物を着るときは襟を後ろに引きうなじを強調した …って、お〜い、誰かつっこまないか? つつましやかだった階層の範囲は。うなじの強調は女なら全員やっていたのか一部ではないのか。なんかいろんな誤謬が透けて見えるような気がするんだが。
●p.146
美しいと援助をしてもらいやすい、つまり美しさとはサバイバルの手段であり、女性たちはそのステータスを手に入れたいばかりに、美しくなろうと進化してきた はい、誰かちゃんとつっこんでおいて下さい。
●p.162
膨大な数の精子たちが、たった一個の卵子に向かって、必死のスピードで泳ぎ進んでいくようすを現実の男女にあてはめると、その関係もおのずと見えてくる だめですよ、自然主義の誤謬奨励みたいなことやってちゃ。
●p.206
さえない男に嫁いだ自信過剰な女は「このままでは、優れた遺伝子を次世代に継承できない。だから、優れた遺伝子を手に入れたい」という進化心理学的な深層心理が働いて浮気をする 悪いジョークでしょうか。これは進化心理学側からちゃんと「そういう言い方はやめてもらえませんか」と釘を刺しておきましょうね。
●p.222
女性が察知能力に長けているのは「男の浮気を見抜くためだ」としているが、これはペアボンドがゆるい哺乳類でも雌のほうが察知力が高いんでないかい? 浮気調査のためじゃなくて、雌の察知力は育児のためとメーティングゲーム、そっちが先。
浮気チェックのスキルは育児用察知力や性向相手選別眼の外適応、そう考えた方がスジが通る。
●そういえば、免疫の型と恋愛については言及されてないぞ、進化心理学まで取り込んだ恋愛心理学としてはこれ抜かしてたらだめっしょや。…いや、この本ほかにもいろいろ取りこぼしているような気がしてきた。
結局著者の興味範囲でしかトピックを選んでないってこと?
…あといろいろあるけど、…どーでもいい。
時間があったらもっといい本を読もう。


![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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