「ウェブログの心理学」 「熊から王へ」
「神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡」 「図解雑学 ジェンダー」
「家屋と妄想の精神病理 あるいは、狂気とアナクロニズム」
「食物中毒と集団幻想」 「埋葬と亡霊 トラウマ概念の再吟味」
「「進化」大全 ダーウィン思想:史上最大の科学革命」
「社会生物学論争史 誰もが真理を擁護していた」

「ウェブログの心理学」 山下清美, 川浦康至, 川上善郎, 三浦麻子著; NTT出版 (2005/03) [bk1]
前半はウェブ日記関係サービス・盛衰・変転史。
心理学というよりは、ネット内社会動向の記録、と言ったほうが早い。
キャッピーさはない。統計、報告と、柔らかく読みやすくはあるが、内容は淡泊。
読んでいて楽しいトリビアがあるわけでなし、目新しい知見が見られるわけでもない。
復習、みたいな。

「熊から王へ」 中沢新一著 講談社 2002/06[bk1]
著者は論者研究者というよりは、詩人に共鳴する詩人。
ファンタージエンのような空中楼閣(美化つき)を描いてどこかにいざなおうとしている。
まあ、この学問の中ではそれでもいいのかもしれない。
この手法でもついていく者は確実に(現に)いるだろうし、人間は感情で動き感情で動かすものなのだし。

進化心理学と認知考古学をひいて隠喩能力の発生(流動的知性)を語ったりはそれなりに読み物として面白く。

「埋葬と亡霊 トラウマ概念の再吟味」 森茂起編 心の危機と臨床の知5 人文書院 2005/02[bk1]
精神分析・心理・文系。
全然文化人類学や民俗学じゃない、というか、そっち方面の知見を少しでも入れてくれれば…。

『神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡』 ジュリアン・ジェインズ著; 紀伊国屋書店 2005/04原書1976,1990/THE ORIGIN OF CONSCIOUSNESS IN THE BREAKDOWN OF BICAMERAL MIND
[bk1]
いい本なのだろうけれど。…古かったぁ。

「図解雑学 ジェンダー」 加藤秀一・石田仁・海老原暁子著; ナツメ社 2005/03[bk1]
お手軽。便利。勧めやすい。レッツ・チェック


「家屋と妄想の精神病理 あるいは、狂気とアナクロニズム」 春日武彦著 河出書房新社 2003/0599年刊「屋根裏に誰かいるんですよ。」の改題増補新版
[bk1]
現場従事者、文系というか、文学系な展開。 解釈であって分析や検証ではない。
ホーディング(過剰収集癖やゴミ屋敷)については昔ながらの「安心感」がらみ解釈どまり。

「食物中毒と集団幻想」 メアリー・キルバーン・マトシアン著; パピルス 2004/07原書1989
[bk1]
訳がどうもいまいち。妙なひらがな表記があったり(「かんれんする」「がいしてみのがしていた」「いきながら焼かれる」)脈絡が読みとりにくい文面があったり。
内容としては論文そのままのような、悪く言えばナマ、良く言えば著者とともに「昔の怪現象の真相を探る」推理を楽しめる。
過去欧州で頻発した魔女裁判は、冷夏で発生するライ麦の毒が引き起こしていた!とはいえ、原書(元論文は'80s前半)が出てからだいぶ経っているので主題自体は旧聞のたぐいになるけれど。
欧州のみならず、ほかならぬセイラムの魔女禍まで俎上にのぼるので、「緋文字」とかお読みになった向きにはより興味深い一品かと。

「「進化」大全 ダーウィン思想:史上最大の科学革命」 カール・ジンマー著; 光文社; 5800円 2004/11(2001/Evolution)
[bk1]
進化論ファン用の絵本。
インテリジェントデザイン「知的配剤/デザイン/論」のくだり(第13章 進化論と宗教)は見ておくと便利かも。

「社会生物学論争史 誰もが真理を擁護していた 1」 ウリカ・セーゲルストローレ著; みすず書房 2005/02[bk1]
「社会生物学論争史 誰もが真理を擁護していた 2」 ウリカ・セーゲルストローレ著; みすず書房 2005/02
[bk1]
(2000/DEFENDERS OF THE TRUTH)
これも呪<しゅ>の一種か。ナマの事象を、大勢のからみを、誰かが「絵」にし、鋳型で配置して釘づける。
各人各様の物の見方を、取材分析の力でいやおうがなく集約してこう見るようにと旗立てる。
異議申し立てや些細な異同は却下され。当事者の位置関係は当事者の思いとは別のところで定められ。
わるふざけなオペラ語りのカリカチュアも織り交ぜて。これが科学史か。
科学と社会、科学と差別、風聞を頼りに会ってみれば別の人、みたいな。 進化心理学や社会生物学を学ぶにあたって、こ・ん・な・学問なのだと知る必要はあるのだろうか。
内容は入門向けではない。
ある程度事情(この分野の内実)を知っている人でないと無理目かも。
しかし、ここまでのコダワリで大作を書かれると、この筋道に改稿すべき点があったとしても、そーとー力がないと毛筋も太刀打ちできないかもしれない。
これが過去を規定するのか。定番扱いの害悪…?
p.686で「DNAの秘法」とあるのは 「DNA伝説」のこと。そのほか既刊邦訳本網羅していない上に原書名を半端に邦訳して記載しているのが大きなお世話にじゃますぎ。
結論:長々しい大部だけど、要は読むのは下巻の第20章だけでいいじゃん?
![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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