
『モンスーン文書と日本 十七世紀ポルトガル公文書集』
高瀬 弘一郎 (翻訳)
八木書店 (2006/03)
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まえに、イエズス会の宣教師が本国宛に日本の様子を書き送ったものを読んで、それがむちゃむちゃ面白かったので
こちら「モンスーン文書」にもそんなわくわく感を期待してゲット。
... 以下つづき...

p.3
モンスーン文書は、大航海時代ポルトガルの東インディア経営に関する最も重要な公文書群である。リスボンのポルトガル国王政府とゴアに所在したインディア領国政庁との間で、両所の間を往き来したナウ船団を利用して遣り取りされた公文書である。つまりモンスーンに依って文書が送られたので、領国政庁においてモンスーン文書と名付けられた。
それはそれで、興味深い記述はいろいろあるのだけれどね。
日本には何が豊富で商品がどのように「この上なく上等品ばかり」であるのかとか、マカオ〜日本の往復には何日かかったかとか、お約束の「日本からは大量の銀が」とか。
日本との貿易にはたいへん力を注いでいたらしい。ゆえにモンスーン文書に現れている徳川幕府が鎖国をはじめたときのポルトガル側のリアクションも、なかなかに想像をかき立ててくれる。「オランダの連中はひどいやつらだから日本の港に入れないようにしたほうがいいぞ」と吹き込む算段をしてみたり(p.495)。
でね、でね。「モンスーン文書」の中、16世紀半ばには「日本人異教徒の奴隷化禁止」について言及したくだりがあったりするんだよ(p.132)。実際は、この件に関する真偽は定かではないらしいのだけれど、しかし
「日本人は奴隷化されていた可能性があった」
というパラレル日本史の戯画がワッと脳内妄想されて、ついつい色めき立ってしまう。

しかし、このご本、一冊¥15000します。
定価一万五千円。 完全専門家さん向けです。
モノはたいへん貴重な労作であるわけで、ポルトガル語の古文書が、解説付きで現代日本語に逐一訳し出してある。
印刷著作として出して図書館や書庫に眠らせるよりは、これはウェブで有料公開に供するほうが適切ではないかな・・・。どうなんだろ。
関連サイト
![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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