[ EP: 科学に佇む心と身体 ]

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軍による改造兵士計画:実録アメリカ超能力部隊

カテゴリ[科学に佇む2008年] 2008/05/05
 これが超能力の研究をするアメリカ軍だ!(イロモノモード)

◆左表紙

 『実録・アメリカ超能力部隊』
 ジョン・ロンスン著
 文春文庫 文藝春秋 (2007/05)
 原書2004 『The Men Who Stare at Goats』
 1980年代に存在した「第一地球大隊」の目的は… 壁をすり抜け、姿が消え失せ、他人の心を読み取るのみならず、にらむだけでヤギの息の根を止められるスーパーマンを作ることだった!
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 しょっぱなのツカミはユリ・ゲラーですよ。
 ユリ・ゲラーは「アメリカの情報機関のためにひそかに活動していた超能力スパイ」であった。 かどうか定かではないけれど。 と、しょっぱなから読者をケムに巻きまくる。

 読後感は、基本的に脱力系です。
 あったらしい!けれど畢竟定かではない妙な実験の情報、へんてこな軍の計画、なんだかなぁ的関係者、ビミョーなエピソード。
 さまざまな取材から現れてはケムの中にまぎれ消える「超能力部隊」の残像。
 さらにはアブグレイブなどのアメリカ軍的拷問手法や、うれしなつかし極秘マインドコントロール計画「MKウルトラ」もフューチャー。
 リンク マインドコントロール計画「MKウルトラ」
 ちょっと読みづらめの訳文とあいまって、まじめなイロモノ路線をまっしぐら。

訳者あとがき:
 本書では、こうしたアメリカの超能力利用計画の背後に、ベトナム戦争後の軍の自信喪失とニューエイジ思想の台頭があったことがあきらかにされている。


 軍事関係者も、テレビ番組のプロデューサーのように、社会や風潮の影響にまみれながら企画構成をなさっていくわけだ。
 手軽な文庫で、話のネタにつまみやすい一冊ですね。

... 以下、軍による改造兵士計画いろいろ...

〓〓〓 EP 〓〓〓

 本書の内容は、詳しくはお読みになってのお楽しみとして、以下は手元の過去記事庫から、ソレっぽい記事を並べてしんぜましょう。

この箇所へのリンク【スーパーマン系】


●右画
2007/11 【日本語記事】ワイアードビジョン
 「最強の生物」をめざすDARPAの野望、『体内鎧』構想
 米国防総省の国防高等研究計画庁、「死を寄せつけない」体質の兵士作成を目指す

2007/08 【日本語記事】ワイアードビジョン
 米国防総省、兵士へのマイクロチップ埋め込み計画
 埋め込まれた電子タグRFIDは1m離れていても読みとれる

アメリカ陸軍のロボットスーツ
2008/04 BBC News US army develops robotic suits
 リアル・ロボコップ

2004/02 【日本語記事】ワイアードビジョン
  「5日間食料なしで戦える兵士」開発プロジェクトに取り組む米国防総省

2007/07 【日本語記事】ワイアードビジョン
 米軍の超能力研究『遠隔透視』プログラム(1)
2007/07 【日本語記事】ワイアードビジョン
 米軍の超能力研究『遠隔透視』プログラム(2)


この箇所へのリンク【ドラッグ系】


2007/06 【日本語記事】ワイアードビジョン 米陸軍の幻覚誘発薬研究の実態が明らかに

2003/02 【日本語記事】ワイアードビジョン  覚醒剤の助けで戦闘に臨む米軍兵士たち
恐怖も後悔もしない 最強の兵士を作る科学
2003/02 The Village Voice  New Science Raises the Specter of a World Without Regret The Guilt-Free Soldier
2003/02 Telegraph The 'devil pill' that could take away life's terrors

軍用不眠薬登場
2006/10 BBC News UK army tested 'stay awake' pills


その後の記事 追記:

2008/10 【日本語記事】ワイアードビジョン 抗欝剤を飲みながら闘う米軍兵士たち:身体強化薬も普及


この箇所へのリンク【マインドコントロール系】


新作映画「The Manchurian Candidate」とマインドコントロール新技術
 神経科学的資本主義 脳内チップ埋め込み
2004/07 USA TODAY Mind control: More than just a plot point?
2004/08 【日本語記事】ワイアードビジョン  兵士の洗脳を描く『影なき狙撃者』のリメイク版が完成


その後の記事 追記:

2008/10 【日本語記事】ワイアードビジョン 「サムライの瞑想」やヨガを活用する米軍:「戦場での心的外傷」治療に


この箇所へのリンク【怪奇ガジェット系】


2008/01 【日本語記事】ワイアードビジョン 「恐怖のフェロモン」を米軍が研究中
 :嗅ぐだけで、恐怖を催す化学物質

今週のビックリドッキリ研究はコレだ!
 「匂いの命令」に従う兵士
 シワ取りにも使えそうな「鎮痛音波」
2005/11 New Scientist Invention: Soldiers obeying odours
2005/11 United States Patent Application Ultrasound guided high intensity focused ultrasound treatment of nerves

米軍、マインドハックマシンを開発中
2007/03 WIRED Pentagon Preps Mind Fields
 ヒトの思考を読みとるコンピュータを作れ

遠隔ウソ発見器
2008/04 ABC@オーストラリア Remote lie detection raises ethical issues
 被験者の同意なしに、離れた場所から血圧、脈拍数、汗を検知する


追記:

米軍、「テレパシー」研究を本格化
 2009/05 【日本語記事】ワイアードビジョン 


 9.11以降はテロ対策とやらで、軍がらみでなくても、たくさんセキュリティ対策のハイテクガジェットがいろいろ沸いてきておりまして。

この箇所へのリンク【まだまだ開発】


バイオテクノロジー開発に軍資金
 敵味方を瞬時に判断するセンサーチップ内臓スーツ
 ナノワイヤやナノマグネットを作る遺伝子組み換えウィルス
2003/08 New York Times Army Center to Study New Uses of Biotechnology

2003/08 【日本語記事】ワイアードビジョン  兵士の治療を助ける「バーチャル人体モデル」の開発を米国防総省が計画


この箇所へのリンク【さらには人体再生!】


 先月話題になったこれとか。

2008/04 【日本語記事】時事通信  戦闘で失った手足、兵士自身の幹細胞で再生 米国防総省が研究へ
イラク戦争は失われた手足を再び成長させる研究に拍車をかける
2008/04 ABC@オーストラリア Iraq war spurs effort to regrow lost limbs
2008/04 Discovery Pentagon Effort Aims to Rebuild Body Parts

2007/05 【日本語記事】ワイアードビジョン  米国防総省、手足を再生させる研究に多額の補助
 米国防総省の国防高等研究計画庁(DARPA)

2008/04 【日本語記事】スラッシュドット ジャパン  魔法の粉で切断された指が再生
 「驚きの最新治療:パウダーをつけただけで切断した指が完全に生える」
 切り口に、豚の細胞を利用した粉を塗り続けたところ、4週間で指が再生


〓〓〓 EP 〓〓〓

 まー、いろいろありますわな。
 それに比べれば、日本の自衛隊かいわいはおとなしいこと。


◆サイキック・スパイ◆CIA「超心理」諜報計画スターゲイト◆新・トンデモ超常現象56の真相◆「戦争」の心理学
 『サイキック・スパイ:米軍遠隔透視部隊極秘計画』 ジム・シュナーベル著 扶桑社 (1998/01)
 『CIA「超心理」諜報計画スターゲイト』 デイヴィッド・モアハウス (著) 翔泳社 (1998/03)
 『新・トンデモ超常現象56の真相』 皆神龍太郎・志水一夫・加門正一著 太田出版 (2001/07)
 『「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム』 デーヴ・グロスマン、ローレン・W.クリステンセン著  二見書房 (2008/3/1)
 ┗人を殺しても精神を病まない兵士を育成する、戦闘心理・生理研究:「戦争における「人殺し」の心理学」の続編。


 これだけのイロモノが公になっているからには、真の「極秘」計画となると実態はもっとすごいんでしょか。
 『実録・アメリカ超能力部隊』もリアルさを増しますねぇ。

〓メタル〓

この箇所へのリンク【追記】

2008/05 【日本語記事】ワイアードビジョン
 サイバー戦争を試験する空間:多数の模擬人間による仮想領域を作成
 米国防総省の国防高等研究計画庁(DARPA)
 人間たちの行動や弱点をも再現する仮想領域『National Cyber Range』を構築中

2008/05 【日本語記事】ワイアードビジョン
 米陸軍「脳内で音声を発生させる技術」ウェブページの謎
 聴覚を介さず、頭蓋内に音を直接送信する「Voice-to-Skull」(脳内音声)技術

2009/04 Discovery New Exoskeleton Gives Soldiers Super Strength
兵士にスーパーな強度を与えるニュータイプの外骨格
 Human Universal Load Carrier, or HULC

2009/05 EurekAlert Neuroscience research could benefit US Army, yet challenge traditional approaches
アメリカ軍に貢献する神経科学研究は、伝統的なアプローチに挑戦する
 記憶、学習、回復力や意思決定のような認知プロセスにおける個人差は、深く神経系構造に由来する
 兵士の間で違いを除去するにあたって、軍は考慮するべきである ― どのようにこの可変性を利用するべきか ― 全体的なユニット・パフォーマンスを改善するために。

2009/06 【日本語記事】ワイアードビジョン 鬱に苦しむ退役軍人は30万人:戦場のストレスを薬で予防する研究


軍と脳科学の危うい関係についてはこちら:
 →『操作される脳 マインド・ウォーズ』



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