5月号は「中国の真実」特集らしい。
・ベラ15歳 台頭する中流層
・貴州省の“隠れ里” トン族の暮らし
・百花繚乱 北京の新建築
・黄河崩壊 汚染と水不足の現実
この国では水は昔から貴重な資源だった。とくに乾燥地帯の北部では、水不足が深刻だ。
中国全体の15%にすぎない水資源量で、国の人口の半分近くを支えているからだ。
しかし、水危機を急速に悪化させた最大の元凶は、この30年ほど猛烈な勢いで進んだ工業化だ。
・変化の先に何がある?

汚れた揚子江で死んでいく最後のカワネズミイルカ
2008/04 National Geographic Last River Porpoises Dying in Polluted Yangtze地球最後のヒレナシ・カワネズミイルカは、中国の殺虫剤や水銀汚染で死んでいく

そこまで世界を手玉にできると思っているのか
2008/04 National Geographic China's Rain-Free Olympics Plan Met With Skepticism中国の「雨なしオリンピック計画」に懐疑論
中国がやろうとしている天候操作方法は、かなり時代遅れのものらしいぞ
:えーと、風下は日本なんですが。

●加藤弘一氏が、チベット関係の書籍感想を集中的にアップなさっている
2008/04 【日本語ブログ】加藤弘一の書評ブログ
『チベット白書 チベットにおける中国の人権侵害』
●観光
・外国人観光客や報道関係者の目につきそうな寺や僧院だけが修復されている。
・観光用の僧と行事ばかりであり、実際の暮らしの用には応えない。
・お参りできる寺が破壊消滅し、僧も殺されて激減しているので、長旅に出なければ日常の宗教行事もかなわない。
・真実の礼拝は特別に定められた日のみに制限されている。
●環境
・広漠たる森林がこれまでに切り倒され、しかも植林の計画はまったくない。
・豊かだった野生動物は、現況では回復の見込みがないほど、組織的に殺戮された。
●惨状
・「中国文化は優れた文化」という漢人の思い上がりは根深く、人種差別に近い家長意識にもほとんど気がつかない。
... さらにチベット環境とチベット文化の共進化...

『チベット入門 改訂新版』 ペマ・ギャルポ (日中出版)
・6000あった僧院は99%が破壊された。
●中華教育
・チベット人がヒマラヤ越えの危険をおかしてまで、子供をインドに亡命させる背景には教育事情があった
2008/04 【日本語ブログ】加藤弘一の書評ブログ
『囚われのチベットの少女』 ブルサール&ラン (トランスビュー)
・本書を読むと、チベット抵抗運動とチベットの僧院の置かれた状況、中国の監獄の状況がよくわかる。
・ひどい話の連続で、神経がまいった。並の神経の人は読まない方がいい。
2008/04 【日本語ブログ】加藤弘一の書評ブログ
『中国はいかにチベットを侵略したか』 マイケル・ダナム
『チベット女戦士アデ』 アデ・タポンツァン&ジョイ・ブレイクスリー
『チベットの核 チベットにおける中国の核兵器』 チベット国際キャンペーン (日中出版)



『チベット白書 チベットにおける中国の人権侵害』
『チベット入門 (チベット選書) 』
『囚われのチベットの少女』



『中国はいかにチベットを侵略したか』
『チベット女戦士アデ』
『チベットの核 チベットにおける中国の核兵器』
以上、加藤弘一氏ご紹介の書籍群。

しかし、【「中国文化は優れた文化」という漢人の思い上がりは根深く、人種差別に近い家長意識にもほとんど気がつかない。】 ★ となると、「相対主義」という観念は、中国の人々にはかなり理解しづらいものなんだろうか。
中国では、文化人類学は困難だろうか。けっこう研究者は訪問しているとは思うんだけど。
中国側的な文化人類学は、存在するとしても、かなり風変わりな様相を呈してしまうとか?
【チベット環境とチベット文化の共進化】
過酷な風土、限られた資源下では、緊縮した母系文化が発達しやすい。
チベット高原には、世界でも珍しい「一妻多夫制」の民俗を持つ部族が存在する:それほどに、過酷な風土なわけであり。
生存条件の限界を極めた過酷な風土では、変化を好まず、伝統を重んじ(変化を肯定したら滅びかねない)、苦境を肯定的に組み入れる規範が、まっとうなものとして共有されていく。
逆に、資源や土地に恵まれた風土では、「広がり、やり尽くす」貪欲な文化規範がのさばって来やすい。
ある意味、キリスト教圏のお方がたがお好きな「ソドムとゴモラ」的パターン?
地球上に余裕がある場合は、そんなおおざっぱな征服開拓規範でも困窮することなくやってこれた。
余談:環境考古学の安田喜憲氏は、このへんを「日本的な森の文化」だの「環境を破壊する欧米文化」だのと、下手なナショナリズムをごたまぜにして科学を語るから気持ち悪いんだよな。 閑話休題。
だが、もう状況は違う。
中国は、出遅れすぎたんだ。
かつて、西欧列強や日本がバカやってこれた余裕ある地球環境とは、もはや様相が違うんだ。人間は増えすぎた。
地球は、今の中国がやっている開発ペースに耐えられるような状態ではなくなっている。狭くなりすぎた。
開拓開発とは逆の、チベット民族的な「過酷な風土、限られた資源下」に適した暮らしを取り入れないと、もたないんだ。

環境観点からではなく、人権や悲惨や政治を観点にすると、チベット以外にも「エヴェラルドを捜して」や、リゴベルタ・メンチュウさんたちの悲惨もだぶって見えてくる。
┗わずか数十年前、弱者であり異文化であるマヤの現地民が、キリスト教を掲げたグアテマラ政府よって略奪、強姦、拷問、結果20万人が虐殺された「サイレント・ホロコースト」の記録。
┗ジャングルのどこかで政府に惨殺された、活動家ネイティブ夫の消息を追い続ける白人女性・・・グアテマラ内戦の愕然ドキュメンタリー
東ティモール、アブグレイブにイラク、アフガニスタン、さらには南京の事件や、従軍慰安婦・・・
「地球環境」という観点ではなく「悲劇」や「人権」を論点にしてしまうと、ずるずると日本の過去の所業やら西欧の十字軍やら、しまいにはどこも同じことをやっていたような感覚的混乱に陥ってしまう。どれをどの大きさで考えるかという恣意的な混乱が、とめどなくなる。
対外的にインパクトは弱いかもしれないけれど、自分的には「環境と文化の共進化」から考えたほうがすっとくる。

太平洋の島々に広がった人々は、資源に余裕がある場合と、資源に余裕がない場合で、それぞれに適した文化様式を工夫して生き延びていった。
その工夫と選択に失敗した集団は、滅びた。
人類が少なかった頃の、おおざっぱな開発・征服を、いまどきなぞっていたらあかん。だちかんね。
「資源」と「文化」の相互作用について、日本では『資源人類学』という分野が、今般かなり頑張って世界各地での研究や報告をまとめていたらしい。
前々から、近いうちにその結果報告である『資源人類学』シリーズに目を通してみたいと狙っているのだけれど、なにぶん、かなりの量なので、どうも二の足を踏んでしまっている。
大きな研究プロジェクトだったということはわかるけれど、すんごい興味はあるけれど、繁忙期の今、時間を割いて9巻ぜんぶに目を通すのは、やっぱしんどいんだよなぁ。

『 資源人類学 』シリーズをぜんぶ読んだ人います?
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![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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