チベットから中国文化を排除しろ 
【「豊か=幸せ」という勘違い】
国が豊かだと、国民は幸せですか?
国が豊かでも、国民が不幸な国はありえますか?
幸福度を比較する場合、何を幸福の基準だとみなすかによって、結果が大きく食い違ってきます。
世の中には、経済的リッチさが幸せなのだ、とみなす錯覚がのさばっていたりするわけで、それで測るとアメリカはけっこう上に来ていたりします。こういうリストだと、アメリカ的には「ほらみろ俺達はやっぱり幸せなのだ」と安心できますね。
この項は、
●西洋的”豊かさ”指標っぽい調査だと、トップはデンマーク:2006/07 EurekAlert University of Leicester produces the first-ever 'world map of happiness'
幸せな国トップ20:
デンマーク スイス オーストリア アイスランド バハマ
フィンランド スェーデン ブータン ブルネイ カナダ
アイルランド ルクセンブルグ コスタリカ マルタ オランダ
アンティグア・バーブーダ マレーシア ニュージーランド ノルウェー セイシェル
23位 アメリカ
82位 中国
90位 日本
23. USA
35. Germany
41. UK
62. France
82. China
90. Japan
125. India
167. Russia
The three least happy countries were:
176. Democratic Republic of the Congo
177. Zimbabwe
178. Burundi
2006/07 New Scientist Wealthy nations hold the keys to happiness
でも、実際には、豊かさは幸福度とは関係ありません。
上のランキングを、そのまま幸福度のランキングなのだと真に受けてしまうと、めっさ不幸になってしまうかもしれません。
... 以下つづき...

比較指標の取り方しだいで、幸福度調査の結果はえらい違ってきます。
ちゃんと幸福度が測れているかどうかは、「幸せ」の測り方しだい。
実際に住人の心理調査をした上で、文化差も考慮に入れて割り出してくれなければ、意味がない。
●生態系ぐるみで考えた場合の結果だと、トップはバヌアツ世界で一番幸せな国:バヌアツ
人類が幸せになるのに地球を荒らす必要はないぞ
富や消費は幸福にはつながらないことをもうそろそろわかれよ
2006/07 BBC News Happiness doesn't cost the Earth
2006/07【日本語記事】朝日新聞 地球上で最も幸せな国はバヌアツ 英シンクタンク公表
英国の独立系シンクタンク公表
対象178カ国「地球幸福度指標」
日本95位
イギリス108位
アメリカ150位
モノにあふれてハイテク三昧でリッチに暮らしていても、国民が不幸なまんまである国は実在します。

その代表が、アメリカ合衆国ですね。
上のランキングでは、立派に150位。こりゃ下から数えたほうが早そうだ。

●ハッピーな国はやっぱりラテン系? 65ヶ国中幸せ度比較
幸福度トップ5:
ナイジェリア
メキシコ
ベネズエラ
エルサルバドル
プエルトリコ
不幸せはロシア、アルメニア、ルーマニア
2003/10 BBC News Nigeria tops happiness survey
この記事では、幸福につながる10の要因を挙げています。
・幸福観を左右する遺伝子
・結婚
・仲間を大事にする
・多くを求めない
・善行を誰かに行いなさい
・信仰を持つ(信念でもいい)
・自分と誰かを比較することを止める
・お金をかせげる
・上品に老いる
・利口でなくてもかまわない

【「自由=幸せ」という勘違い】
アメリカは、世界一幸福な国、ではありません。
アメリカは、先進国の中で、国民の幸福度がかなり低い国です。
幸福度のコストパフォーマンスがたいへん悪い、不幸な国なんです。
こないだなんか、こんなニュースまで流れているしまつ。
アメリカ合衆国の成人100人に一人が、刑務所に入っている
2008/02 New York Times 1 in 100 U.S. Adults Behind Bars, New Study Says
何なんでしょう、これは。 ひどいですね。
だのに、なぜ「アメリカには幸せがあるに違いない」とみなす人が多げなのか。
単に、権力を握った者が、メディア経由で自己正当化&自己を美化した話を流しまくるので、「金&地位=幸せ」という根深いカンチガイが蔓延している。また、ヒトには「自分はギャンブルに勝つに違いない」と錯覚しやすい性質が備わっているので、そのまんま「自分はアメリカでチャンスをつかめるはずだ」と思い込みやすかったりする。
そんなこんなの、幸福の錯覚ををまんま真に受けて「裕福さ基準」でしあわせを割り出してしまうと、それこそわけわかんないことになる。
アメリカの幸福ないがしろ政策と、スウェーデンの幸福度優先政策を比較してみようかなと試したことがあります。
今週読んだ『地球環境問題の比較政治学 日本・ドイツ・アメリカ』にも、スウェーデンの環境政策について詳しい紹介があり。
『地球環境問題の比較政治学 日本・ドイツ・アメリカ』
ミランダ・A.シュラーズ (著)
岩波書店 (2007/11)
Schreurs 2002 ENVIRONMENTAL POLITICS
p.321
環境保護団体について記すと,会員数で最大のNGOは長い伝統を持つ自然保護協会で,次にWWF,グリーンピース・スウェーデンが続いている.これらの3団体だけで約46万人の会員数を誇っており,人口の5%程度を占めている
p323
再生可能エネルギーの利用に関しては,かなりの国民的合意ができているので,政権が交代しても政策変更はほとんどない.
すごい、国民の5%が環境保護系のNGO会員!
民度が高いということなのかな。政党の政治手腕も卓越しているらしい。

なお、文化が撹乱状態・変革期にある場合、価値基準の混乱や不安増大から幸福度が低くなる傾向があります。
上掲のいずれの調査でもロシアがかなり低いってのが痛い。
変動の激しい都会住まいや、流行変化の激しい市場経済下では、ロシアでなくても「心の飢え」が広まりやすいようです。

【追記】その後の記事 追記:
物質的豊かさより、幸福国家を目指すブータン
2008/03 PhysOrg Bhutan tries to measure happiness
2008/07 【日本語記事】スラッシュドット ジャパン 世界で最も「幸福」な国はデンマーク
ほか幸福度の高い国:プエルトリコ、コロンビア、北アイルランド、アイスランド、スイス、アイルランド、オランダ、カナダ、スウェーデン。
アメリカ合衆国は16位。
2008/06 EurekAlert Happiness is rising around the world: U-M study
幸福が、世界中に強くなっている
2008/06 EurekAlert Despite frustrations, Americans are pretty darned happy
実際には不満たらたらの暮らしなのに、アメリカ人は自分らのことをかな〜り幸福であると錯覚している
2008/07 【日本語記事】ロイター 国民の幸福度、世界一はデンマーク=米調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000245-reu-int
アメリカ国内の『幸福度格差』は縮まっている
2009/01 EurekAlert 'Happiness gap' in the US narrows
収入、消費、余暇の格差は広がっているのに、なぜか金持ちも貧民も、幸福度だけはみんな同じくらいになりつつある
幸福度のレベル自体は、30年前とどっこいどっこいの相変わらず
社会主義者は資本家より幸福か?
2009/06 EurekAlert Are socialists happier than capitalists?
鉄のカーテン崩壊の前後で、たいして幸福度は変化していない
というか、資本主義で幸福度がアップしたというのはガセ
2009/07 ABC@オーストラリア Costa Rica: the 'happiest and greenest'
コスタリカ:『最も幸福で最も緑ゆたかな』国
次点はドミニカ、トップ10のほとんどはラテンアメリカ諸国

![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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