■2008年02月17日【神戸】農業環境技術研究所 第9回公開セミナー
北海道の話を神戸でやるのか、北海道ではやってくれないのか???
と、えらい気になりついでに、北海道で緑化に使われる外来植物の話、昔ウェブに置いていたページを復刻させてみようかなと。
1997年の「北海道土木見て歩記」より復刻。(つまり10年前の記述ですね)
【緑は緑でも、ホントにそれでいいの?】
工事をします。
したあとに緑を植えます。
それはいいことですよね。
公園の緑、道路わきの緑、建築敷地内の緑。緑がいっぱいあると気持ちいい。
でも、このごろ気になるんだけど、それってもとあった緑じゃない。
植木屋さんが持ってきた緑。
芝の業者が持ってきた芝マット。
いろんな雑草の種を仕込んだ既製品の植生土嚢 (しょくせいどのう:土の入った袋)。
特に気になるのは、路端の法面(のりめん:斜面のこと)保護のために植えられる草類。
「自然保護区域」を通る道路を造るときにも、クローバーやアカツメ草、芝生や雑多なイネ科植物をぽぽぽんっと植えておしまいにしてないか?
それらは、その地区にとっては「外来種」ですよね。地元の植物にとって、少なからない脅威。
いや、「自然保護区域」と限らずとも、北海道から九州まで、似たような草がほいほい植わってしまっているのはちと不満。
現状のアホな人間のアホな取り組みでは、これでしょうがないのかもしれない。
でも、将来的には、施工する植生は「地元の植物で」という技術方向に向かっていって欲しいものです。
以上。
えー。そうか、土木に縁のない人にはもっと始めから書かないとダメか。
工事をやったあと、ほっておけば自然に草が生えてきている、というわけではありません。
たいていは、業者が芝を植えたり、土や草の種を仕込んで、わざわざ生えさせているのです。
草を生やすこと(緑化)も含めて、工事をしています。

植生土嚢(しょくせいどのう)を詰め込んだ法枠(のりわく)。
数種類の草の種を織り込んである緑のフクロ「植生土嚢」に、現場で土を入れて斜面に並べます。

やがて草が生えてくるとこんななる。(法面緑化:のりめんりょくか)
ここは実際はハイドロシーダー(種子吹付)だったかな。
北海道の山奥の工事でも、自然保護区の工事でも、資材置き場に山盛りになっていた植生用の資材(盛り土や道ばたの法面(のりめん)に草を生やさせるための製品)は、普通に「一般の工事用」だったりしていた。
一般の工事用。すなわち、雑草のタネが仕込まれた土やシート。
地元の植物ではない、繁殖力の強い外来植物を植え付けて仕上げてたんだよ。 国定公園内でも。

... 以下つづき...

1997年の「北海道土木見て歩記」より、また別のページの復刻。
【ハエルタイ】
工事関係の道具、メーカーがつけた商品名が、わりと「オヤジギャグ」しているものがある。
重機(じゅうき:工事用特殊車両)のアタッチメントで「スッポンパワー」ってのにも脱力だったけど、植生土嚢(しょくせいどのう)の商品名で、「ハエルタイ」(生える袋、なんでしょね)ってぇのにも、思わず腰くだけ。
検索してみると、「ハエルタイ」は
の製品らしい。
そのサイトには「何の種を仕込んでいるのか」記されていないが、昔検索したときには各社の植生用資材には外来種のイネ科植物や牧草、クローバーなどが仕込まれているのが通例だった。
実際、現場でもふつうにクローバーが生えてきていたし、思いきり地元の植物じゃないものが工事が行われるたびにいっせいに繁茂してきていたし。
観光地であっても、自然深い山奥や海岸などでも、容赦なくあたりまえに工事後は外来種を植えておしまいにされていた。
ドサンコは自然のことはあまり気にしないからなぁ。内地の業者が北海道で何やってても、地元はたいして頓着してなかったんだろうなぁ。発注は北海道開発局だったりしてたしなぁ。
今はどうなんだろう。
「外来植物を植えるな」というツッコミが工事に対してよく起きるようになったんだろうか。だから(株) 草植のサイトには「植物の種類」が明記されていないのかな?
ほかの植生資材関係の業者を調べてみた。
ロンタイが使っている植生用植物の種類
トールフェスク、 ペレニアルライグラス、 オーチャードグラス、 クリーピングレッドフェスク、 レッドトップ、 ハイランドベントグラス、 ケンタッキーブルーグラス、 ホワイトクローバー、 バーズフットトレフォイル、 バヒアグラス、 バーミュダグラス、 よもぎ、 めどはぎ、 いたどり、 いたちはぎ、 やまはぎ、 こまつなぎ、 やまはんのき
そうそうこれこれ。このとおりの外来植物ずらずらと。

地元に生えているものか否か、ではなく、その気候風土でよく活着するかどうか基準のセレクション。

【芝型外来種】いわゆる西洋シバ
●トールフェスク、(オニウシノケグサ)
戦後輸入され始め、寒いところでも熱いところでもバリバリ殖える強い芝。
佐賀県では生態系保護のために条例で栽培が禁止されている。

花粉症の原因植物でもある。
●クリーピングレッドフェスク(オオウシノケグサ)
在来の植物を駆逐して、前世紀末には全国にのさばる。
●ペレニアルライグラス
サッカー場などでよく使われる西洋シバ。
●レッドトップ (コヌカグサ)
明治初期に牧草として導入された外来種。
●ハイランドベントグラス
北海道のゴルフ場のグリーンによくつかわれる
●ケンタッキーブルーグラス
寒地型芝生の中では一番人気
●ケンタッキーブルーグラス
牧草 兼 シバ。
【雑草タイプ】
●オーチャードグラス (カモガヤ)
明治初期に日本にやってきた外来種の牧草。
北海道の三大花粉症植物の1つ。
●ホワイトクローバー
しろつめくさ
●バーズフットトレフォイル (セイヨウミヤコグサ)
在来種のミヤコグサは激減
●バヒアグラス
●バーミュダグラス (ギョウギシバ)
以上、検索結果。
ロンタイ 技術資料
質問:土嚢からはどのような草が生えてくるのですか?
回答:通常の製品には外来の牧草が数種類生えて来ます。ロンタイ Q&A
質問:種子配合の変更はできますか?
回答:種子配合の変更は可能です。
当社では、お客様にご希望の種子配合がある場合、受注生産にて対応しております。
ただし、変更する種子の配合内容や製造数量によって、値段・納期が変わります。さらに配合によっては発芽保証が出来ないこともあります。
また、大きな種子(球根やドングリ等)は入れることが出来ないものもあります。
まあ、たいがい配合されるタネは、できあいの外来種のものですませているのが実状だ。
だって出来合いのまんまのほうが安い上、ちゃんと生える率が高いんだもんね。仕様に沿って生えさえすれば、設計・施工的には何が生えてこようが無問題。
現場の作業員は、庭師じゃないし、まして効果的な緑化の知識も持ち合わせてはいない、設計とマニュアルどおりに施工するだけだ。
施工後に↓のような状態になっちゃうのはザラだし。
まして、何を植えろと言われているのかについて下っ端で作業をする人間は疑問を呈する余地もない。ただ粛々と、現場の人間は、山奥の自然深い道ばたに、外来種を植えつけていく。
そんな状態を見てきたのが10年前。
今も同じなのか?
どうにかしようという動きは出てきているのか?
そんなこんなで、冒頭でも触れた、このセミナーに興味を惹かれ。
■02月17日【神戸】農業環境技術研究所 第9回公開セミナー
誰か行くことがありましたら、何を語っていたのか、北海道の緑化はどうみなされているのか、聞かせて下さいな。
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![[ EP: 科学に佇む心と身体 ]](http://homepage1.nifty.com/NewSphere/transparent.gif)







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